【超無料級】知っておくべき、マスクの知識【医療業界では当たり前】 | 医療材料アドバイザー 滅菌技士/医療系事務/医療機器情報コミュニケータ@モビリティの毎日ログイン

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東京都在住で、長女4歳と次女1歳のパパです!

第2種滅菌技士、MDIC(医療機器情報コミュニケータ)の資格を所有していて、10年以上医療系事務でいろんなことをやっています。

主に家庭に転用できる医療材料の情報を発信しています。

 

 

こんにちは、モビリティです。

ブログを見ていただきありがとうございます。

 

 

マスクの箱っていろいろ書かれていてよくわからないですよね。英語だったり漢字だったり。

 

 

知っておくだけで、お店でモノを見る目が変わりました。

 

 

病院で10年以上働いてきましたが、医療業界では当たり前のマスクについての知識を今日は解説します。

 

 

ちなみにお店で選ぶときのポイントはこちらにまとめてあります。

 

 

本記事の内容


■ マスクの箱にかかれている5つの条件

■ BFE・PFE、でもVFEは?


■ 店舗で見極めることが需要です。
 

 

 

 

  マスクの箱にかかれている5つの条件

 

もし今お手元にマスクの箱があったら見てみてください。

 

 

中には書いてないものもありますが、だいたいの箱には5つの条件が書かれていると思います。

 


① BFEまたは細菌ろ過効率

② PFEまたは微粒子ろ過効率

③ 呼気抵抗または圧力損失


④ 血液不浸透性

⑤ 延燃性
 

 

これについて1つずつ解説します。

 

 

ここでは㎛(マイクロメートル)という単位が出てきます。

1㎛(マイクロメートル)は1ミリの1,000分の1の大きさです。

 

 

この単位であらわす、代表的な例では

 

・スギ花粉 約20~30㎛

 

・くしゃみなどの飛沫 約5㎛

 

・黄砂 約0.5~4㎛

 

・PM2.5 2.5㎛

 

・コロナなどのウイルス 約0.005~0.2㎛

 

 

【① BFEまたは細菌ろ過効率】

この項目は、細菌を含む、平均約3㎛(マイクロメートル)の粒子がろ過された率を示しています。

 

 

このBFEの値が、95%以上であったり98%以上、99%と書かれていると思いますが、それは3㎛の細菌をどれだけキャッチできるかということ。

 

 

つまり表示されている数字が大きいほどバリア性能は高いです。

 

 

つまり、ざっくり95%であった場合は、3㎛の細菌が5%は通過するよ、ということです。

 

 



 

「5%も通過するって結構やばくない?

 

 

 

 

そう思うかと思いますが、マスクは更に繊維同士の静電気による吸着がありますので、完全に5%の細菌が入ってくるわけではありません。

 

 

ちなみにコロナなどのウイルスのサイズは小さいですが、ウイルスはくしゃみなどの飛沫の中に含まれて出てきます。

 

 

そのため結局サイズが大きくなるのでマスクでキャッチできるということです。

 

 

一般家庭で生活する分には95%以上のもので充分です。

 

 

この項目は黄色ブドウ球菌の懸濁液(けんだくえき)を使って試験しているので、かぜ対策用の性能指標になります。

 

 

【② PFEまたは微粒子ろ過効率】

この項目は、平均約0.1㎛の微粒子がろ過された率を示しています。

 

微粒子なので、PM2.5に対する値なんかはこっちが指標になります。

 

 

0.1㎛のポリスチレン粒子を使って試験しているので、PM2.5対策用の性能指標なのです。

 

 

こちらもBFEと同じように表示されている数字が大きいほどバリア性能は高いです。

 

 

 

【③呼気抵抗または圧力損失】

日常生活では、この項目が一番気になると思います。

 

 

この項目の意味するところは「呼吸のしやすさ」であり、数値が低いほど呼吸がしやすいということです。

 

 

医療用マスクにはアメリカの試験基準があります。

引用元:(一財)カケンテストセンター

 

 

【④血液不浸透性】

この項目は、液体(血液)が付着した場合、どの程度の圧力にまで耐えうるかを示しています。

 

 

つまりは血液の染み込みにくさです。

 

 

上の表にもありますが、80~160㎜Hgとマスクレベルによって違います。

 

 

一般家庭で生活する分には80㎜Hgのもので充分です。

 

 

【⑤延燃性】

この項目は、炎の広がりにくさを示しています。

 

 



「いきなり炎ってなんのこと?

 

 

 

 

と思いますよね。ぶっちゃけ日常生活では関係ないです。

 

 

これは手術室などで電気メスを使用するときなどでの、炎の広がりにくさを示しているのです。

 

 

数字が小さいほど燃えにくいです。

 

 

 

  BFE・PFE、でもVFEは?

 

市販されているマスクだとBFEとPFEに加えてVFEって見かけますよね。

 

 

医療用マスクの試験にはVFEの項目は求められていませんが、ちょっと大事なので言葉の説明を箇条書きにします。

 


BFE 
Bacterial Filtration Efficiency
・バクテリア飛沫捕集ろ過効率試験
・対象物はかぜ対策用

PFE
Particle Filtration Efficiency
・微粒子捕集ろ過効率試験
・対象物はPM2.5対策用

VFE
Viral Filtration Efficiency
・ウイルス飛沫捕集ろ過効率試験
・対象物はウイルス対策用
 

 

 

このような感じです。

よくパッケージも書かれていますが

 

 

「マスクは細菌やウイルスを完全に防ぐものではありません」

 

 

これを書いていないと誇大広告になってしまうんですね。

 

 

目安として、PFEまたはVFEの数値が高いものを選ぶと、ウイルス対策に有用だと思います。

 

 

花粉の対策にはBFEの数値が高いものを選ぶといいと思います。

 

 

 

  店舗で見極めることが需要です。

 

お店やネット販売で、マスクを購入するときはここまで説明したものを頭に入れて選ぶと良いです。

 

 

ネットだと特に偽物もありますので注意してください。

偽物の見分け方もこちらに書いてあります。

 

 

 

 

正しいものを選んで、健康な生活を送りましょう。

 

 

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