2020年、新たな探求へ | Nature | Photography | Music | Art

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日々好奇心の趣くまま

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あけましておめでとうございます。

思い返すと、ほぼ素人が一眼レフを入手して本格的に写真や映像、そしてそれに伴う画像処理系の勉強を我流で始めたのが2010年のこと。
時を同じくして、世の中では著しく機材や技術や方法論の新陳代謝があってキャッチアップするのも一苦労な中続けること今年でちょうど10周年。

巷で時折聞くのは何事も10年真摯にやればとりあえずモノになるとかなんとか。
本当にモノになったかどうかは正直よく分からないのだけれども、なんとなくおぼろげに全体像が見えてきたような。
まだまだ撮りたいものは沢山あるのだけれども、一区切りということでオーソドックスな撮影は今後少しばかりペースダウンして次のステップに進んでもよいかなと。

というのは、以前から絶大な興味がありながら習得しなければいけない事柄が余りにも多すぎるため今まで封印していた「ある分野」を少しづつ探求していこうかなと考えています。

その分野とはいわゆる「CG」、その中でも「PBR(Physically-based rendering)」と呼ばれるもの。
日本語にすると「物理ベースレンダリング」。
文字の通り光が持つ諸々の物理法則をエミュレートすることで画像や映像を作り出す技術の総称で、(上手く扱えば)実世界を撮影したような画像や映像を作り出すことができる。

願わくばこれまで培った技術と統合して何か新しい映像を作れないかというのが目指しているところ。

少々脱線して絵画の世界の話しだけれども、大まかな分類法で「具象」と「抽象」というのがあって、前者はモノや風景を写実的に描いたもの、後者は現実世界に囚われずに脳内にあるイメージを昇華して描いたもの(勝手解釈)。
もちろん明確な線引きはできないが、個人的には後者の方に好きなアーティストや作品が多いし、もし自分が絵描きだったとしても後者寄りだったはず。

翻って、カメラを使って表現できるのはあくまでも「具象」の範囲内、しかも現実に目の前に存在するものしか切り取れないというなんとも越えられない壁がある。
脳内だけにある映像を具現化するには昔であれば絵画しかなかったのだけれども、現代だとコンピュータの力を借りてより効率的かつ精緻に実現できる。
そんなことに最近強く惹かれています。

さて、どこまでできますやら…

まずは再び素人の状態から諸々の技術にキャッチアップすることから始める故、当面未熟なネタを連発する悪寒がしますが、ご了承ください。

心機一転、サイトのヘッダー画像をその勉強中に作成したものに差し替えました。