シミラン諸島の魚影 | Nature | Photography | Music | Art

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通常、熱帯の海は熱対流による攪拌が起きないために透明度が高く美しい代わりに栄養分が乏しく、濃い魚影というのはあまり期待できないのが普通なのだが、アンダマンに限ってはその限りではないようです。

海底地形に由来する半閉鎖された海域に陸にある熱帯雨林からの養分が流れ込みプランクトンが大量に発生、それを基にした食物連鎖が圧倒的な魚影と大型生物を呼び寄せる要因となっているようです。(ガイドさんの受け売りです…)



帰国後改めてGoogleEarthのアンダマンの海底地形を見てみると、納得。



中央部の濃い部分は-2000m以上あるのに、周囲の部分は深くても-200m前後と大域的な水の移動が極端に制限される環境であることが分かる。
改めて陸と海とそれを取り巻く地形と気候という恣意的な要因によって生態系が築かれていることを再認識。



ここにいる多くの魚は警戒心が欠如しているようで、逃げる気配もなくむしろ近寄ってくる。
美ら海かどこかの水族館の大水槽の中で泳いでいるような気分になれます。