2024年のフィギュア談話 | 後追い80's

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80年代カルチャー発掘備忘録

 

気がつけばサンディエゴ・コミコンが開催されるシーズンになっていて、今年はコミコンの存在自体すっかり忘れてしまっていました…。

 

YouTubeで動画をいくつかチェックしたものの、相変わらず気になる物は見つからず。

興奮するような物が年々確実に減ってきていると、昨年も同じような事を書いた気がしたので調べてみたら・・・昨年はコミコン自体に触れてすらいませんでした(笑)

 

昨今フィギュア熱が凄く低下してきているので、ここらでカンフル剤となるような刺激が欲しかったところですが、刺激どころか食傷気味になってきて、動画を見終わった頃には胃もたれ気味で後味の悪さすら感じる始末で…。

 

今年に入ってから、やたら渋いものに惹かれるような心境の変化があったと書きましたが、あれは無視すべきものではなく、自分にとってターニングポイントとなるサインだったのではないかと考えるようになりました。

 

凄くジジくさい事を言ってしまうと、何かもうワチャワチャしてる物を見ているだけで疲れてくるんです(笑)

 

コミコンに展示されているようなキャラクターものは特に。

 

唯一、ロボットものぐらいですかね、辛うじて未だに食指が動くのは。

 

ロボットものといっても、ガンダムには反応しなくなってしまったのですが…。

 

 

そういった私の心境の変化も大きいんでしょうけど、近年のコミコンのラインナップを見ていてもつまらないんですよね。

 

フィギュア化されて当然のような大人気コンテンツ及びキャラクターものしかなくて、全く意外性がないというか。

 

確実に売れそうな物しか商品化されない傾向がますます強くなってきているようで、私が最もつまらないと懸念していた未来像に確実になってきている感じで。

 

「うおぉぉ!こんな物がフィギュア化されるのか!」と目が覚めるようなサプライズや意外性がないと、もう単なるビジネスにしか感じられなくて冷めてくるところもあるのかもしれません。

 

個人的に超メジャーな物よりもマイナーな物の方に惹かれる傾向が年々強くなってきていることも時代と逆行しているように感じています。

 

 

一応、今年買う予定のフィギュアをリストアップはしているのですが、ほとんど消化できていません。

 

理由は・・・単に気が進まないからです。

 

では、なぜ気が進まないのだろうと考えていくと、あまりにも予定調和すぎるからではないかと。

 

大体、発売の1年前辺りから予約が開始されて、私は1年も気が変わらない自信がないので予約はしないんですが、購入予定リストには入れて準備はしておくものの、1年経った頃には案の定どうでもよくなってる事がほとんどなんですよね(笑)

 

発売になったらポチって手元に届いて、開封して中身を確認して、飾るでもなくそっと仕舞う・・・という所までセットで鮮明にイメージできるし、実際にイメージそのままになる事ばかりなので、想像通り過ぎて面白くないというか。

 

そこに驚きがない事が予め分かっているだけに気が進まないのだろうと思うわけです。

 

YouTubeでレビュー動画が見れてしまう事と、商品を店頭で見る機会が無い事もマイナスに働いている気がします(レビュー動画はありがたいし今や欠かせないものなんですけどね)。

 

要はワクワクが完全に失われてしまっているんでしょう。

 

これなら自分が本来欲しいと思うような物とは全く異なる、凄くイレギュラーな物を買った方がまだ満足感が得られるのではないか…なんて支離滅裂な考えまで過ぎるようになってしまう始末で。

 

 

恐らく模型を始めたら、フィギュアなんて気にも留めず模型一直線になるような気がしているので、こんなしょうもない問題をうだうだと考えるような事も無くなるんでしょうけど。

 

でも、最近は年々欲しい物が無くなっていく傾向にもあまり寂しさを感じなくなったというか、むしろ嬉しい感情すら芽生え始めているのが不思議なところです。

 

人って年々こうやって変わっていくんでしょうね(笑)

 

それを言うなら「年をとっていく」と言い換えるべきでしょうか。

 

年とともに食べ物の好みが変わっていくように。

 

 

食べ物といえば、私は好き嫌いが激しく、子供の頃は酷い偏食家だったのですが、中年に差し掛かるにあたって食べられる物が増えてきており、逆に食べれなくなった物や苦手になった物はほとんど無いので、それが年を取るのも悪くないなと思える理由の1つとなっています。

 

フィギュアに胸踊ることは無くなってしまったけど、その代わり美味しそうな物を見つけた時は凄くテンションが上がるようになりました(笑)

 

「三度の飯より趣味が大事!」なんて息巻いていた若い頃とは全く逆の現象です。

 

今や「食こそが最高のエンタメだ!」なんて事までホザくようになりましたからね(笑)

 

 

フィギュアの話に戻りますが・・・何かもうキャラクターもののフィギュアがひしめく賑やかな空間で生活することが年々リアルに想像できなくなりつつあります。

 

今回のコミコンの動画でも、改めてそれを痛感しましたね。

 

仮に広い家があって趣味部屋が持てたとしても、「おっしゃーフィギュア飾りまくるぞ~!」と張り切る自分が全く想像できないというか(笑)

 

最早お金やスペースの問題ではなくなってきてるんですよね。

 

以前ならホットトイズのBTTFデロリアン&マーティ、89バットマン&バットモービルを飾りたいなんて妄想もしていましたが、そういうのもYouTube動画で度々目にしているうちに、もう別にいいかなという感覚になってきてしまって。

 

逆に物が少なく身軽な事の方が羨ましいと感じる価値観が強くなってきたんですよね。

 

ミニマリストに憧れなんて全くないんですけど(笑)

 

ちょっとした模型製作スペースと、作った模型を飾れるスペースがあるぐらいがちょうどいいんじゃないかと、最近は考えるようになってきてます。

 

YouTubeで世界中のコレクターの部屋をたくさん見た影響もあるんでしょうね。

 

羨ましさよりも、管理が大変そう…掃除が大変そう…終活の処分で地獄見そう…引っ越しなんてしようもんなら疲労とストレスでリアルに死にそう…とか、そんな事ばかり考えてしまって。

 

コレクションが見たくて動画を見ているのに、見れば見るほど逆に物欲が減退していくという逆転現象が起こってしまうというか(笑)

 

そんなこんなで、最近はますますフィギュアを買う事に腰が重くなりつつあります。

 

 

ちなみにここ数年で買ったフィギュア(NECAのグーニーズ、ゼイリブ、遊星からの物体X、MAFEXのロボコップ、フィギュアーツのインディジョーンズなど)には全く後悔がなく満足しています。

 

ごちゃごちゃと能書きを垂れましたが、要はこういった渋いラインナップがもっと増えてくれればフィギュアEDも改善されるのかもしれません(笑)