【レトロゲーム日誌】『ダークハーフ』5日目から全クリまで | 後追い80's

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80年代カルチャー発掘備忘録

 

一昨日『ダークハーフ』をようやく全クリしたので、今回はそこまでに至る流れと感想を書いていきます。

 

 

 

前回の続きで、魔王ルキュの5日目からスタート。

 

プローブの洞窟はそこまで苦労することもなく進めて、ルキュを信奉する聖騎士ニースの元に辿り着きます。

 

こいつはルキュの熱狂的な信者で、ルキュに人間の魂を捧げる為に、長年に渡り人間の命を奪い続けてこの日の為に準備してきたとの事。

 

しかし、それを聞いたルキュ様は喜ぶどころか激しく怒り狂ってしまったので、てっきり褒めてもらえるものだとばかり思っていたニースは「お前は魔王なんかじゃない。誰なんだ!?」と錯乱してしまいます。

 

その流れでボス戦はニースとの戦いになったわけですが、特に苦戦することもなく勝利してルキュの5日目が終了。

 

 

勇者ファルコの5日目は、カレラの塔へ続く洞窟を抜けてカレラの塔へ。

 

余談ですが、前回のアルピーヌの森といい、今回のカレラの塔といい、制作側にクルマ好きな人がいますね(笑)

 

カレラの塔で待ち受けていたボスは・・・ギルバルトの師匠である魔導士カイオスでした。

 

何となくだけど、初日にカイオスと出会った時からこういう展開になるような予感はありました。

 

カイオスは魔法でしか攻撃してこないから、配下のザコどもをささっと片付けた後はカウンターマジック(魔法攻撃が効かなくなるバリア)という魔法を味方全員にかけて、こっちはひたすらカイオスをタコ殴りにするだけの簡単なお仕事で苦戦することもなく勝利。

 

そこからロゥバム城へ続く地下道で恐ろしいものを発見します。

 

これはカイオスが作った「サイコポンプ」という装置で、カプセルに閉じ込めた人間の魂を吸い取るようになっており、吸い取った魂が中央の装置に集められるという仕組みになっている模様。

 

地下道を抜けてロゥバム城に出ると、そこにはあの結界石の力を増幅させる装置が。

生きた人間から吸い出した魂はサイコポンプを通してこの装置に集められていたようです。

 

つまり、結界を張るエネルギー源は人間の魂だったというわけで、何となく予想していた通りの展開でした。

 

そして、ファルコがこの非人道的な装置を破壊します。

 

怒り狂ったギルバルトは王様を悪魔呼ばわりするのですが・・・・・・

 

そこに王様が登場。結界を張ったのは魔王を永遠に封じる為の時間稼ぎに過ぎなかったと種明かしをし始めます。

真の計画は誰にも話さず、王の右腕だったカイオスさえも欺いていた事が判明。

 

いよいよ本性を現した国王はファルコたちにも牙を剥き始めます。

魔王の腕輪の力を使ってクレールが次元の裂け目に飛ばされてしまいました。

 

そこから遂に国王が自らの野望をもあらわにします。

 

そして、ファルコが持つ鏡をよこせば命だけは助けてやると言ってきますが・・・・・・

これはどちらを選択しても流れは同じでレイが現れます。

 

レイはファルコが持つ鏡こそ人間にとって最後の希望なのだと教えてくれました。

 

レイもまた国王に騙されていた一人で、聖騎士を全て抹殺すれば人間が滅びずに済むという嘘に踊らされていたと。

 

しかし実際には聖騎士が生きていると困るのは国王だったという話になっていき・・・・・・

 

国王の正体は聖騎士バムだった事が明らかとなります

 

国王の命令によって数々の罪を犯してきたレイは、その償いをする為にも国王を抹殺しようとします

 

しかし国王の実体はその場には存在しなかったようで・・・・・・(腕輪の力を使って自分の姿を投影していたとか?

 

逆に返り討ちに遭ってしまいます

 

 

魔王と戦った経験からレイはファルコたちに魔王の真理を説きます

最も醜い存在は人間なのだという、とても共感できるメッセージが見えてきました。

 

しかし、ファルコ達もまた次元の裂け目に飛ばされてしまった所で5日目が終了。

 

 

そして、魔王ルキュの6日目。

 

ファルコ達がサイコポンプを破壊した事によって結界が解けたロゥバム城にルキュ様が乗り込みます。

 

国王・・・いや、聖騎士バムに腕輪を返せと要求するものの、当然ながらこのふてぶてしさ。

 

「なあルキュよ。わしも人間は滅ぶべきものとそう考えておる。やつらは欲しがる。欲することがただ一つ、人間の原動力なのだ」

 

「いつの時も飢えに苛まれている。満足することは決して無い。おのれの腹は満ちても尚、互いが互いを殺し食らうのだ」

 

「そのようなものを生かしておく理由はない。根絶やしにせねばならぬ」

 

・・・と講釈を垂れるバム。

 

そして、今や自分を止められる者は存在しないとルキュ様に宣言し、腕輪の力で周りに転がっている白骨から死者を蘇らせ、死んだはずのカイオスたちが復活します。

ここからカイオスたちとの戦闘に入りましたが、ザコどもを一掃した後はカイオスとの勝負となり、カイオスは物理攻撃を仕掛けてこないので、魔法が通じなくなったルキュ様の敵ではなく、軽くあの世に送り返してやりました。

 

その後、バムを追って地下に行くのですが・・・ここがこのゲームで最難関と言われていた悪名高いダンジョンでした。

 

しもべにしたドラゴンたちを従えて颯爽と歩くルキュ様。今までRPGでこんな物々しいパーティ見たこと無いぞ(笑)

何となく4つ目のフロアまでは自力で進めたものの、そこで眠気が限界突破したので強制終了(笑)

 

謎解き要素は面倒くさいだけなので、翌日は最初から攻略サイトにお世話になる事にして再び攻略開始。

 

攻略サイト様のお陰で鬼畜ダンジョンもスムーズに進行できて、遂にバムと決着をつける時がやってきました。

 

実質これがラスボス戦です。

 

しもべのドラゴンたちはどう頑張ってもやられてしまうので見切りをつけて、ひたすら攻撃に専念しました。

 

すると・・・バムが世にも醜い姿に変身して第2ラウンド開始。

このように接近してくると、1ターンで12連発も攻撃してきます。

 

もはや卑怯とかそういう次元ですらありません(笑)

 

といっても、こちらは魔法攻撃は一切効かない身なので物理攻撃さえ凌げば良いわけで、シールドという魔法を自分にかけて物理攻撃によるダメージを受けないようにしつつ、確か4ターンぐらいは魔法の効力が残るので、その間にマジックアローという攻撃魔法をひたすら打ち続けます。

 

そのパターンを繰り返していたら勝てましたが、なんせ相手が1ターンに12発も攻撃してくるものだから、決着がつくまでに結構時間がかかりましたね。

 

戦いの末、バムの断末魔の叫びが・・・・・・

 

もうちゃんと言えとらんやないかい(笑)

 

しまいには初期ドラクエの「ふっかつのじゅもん」みたいな字面になってくる始末(笑)

散々喚き散らした後、北斗柔破斬を食らったハート様よろしく肉体が爆発四散しました(笑)

 

まあ、強欲にとらわれた人間の末路なんてものは大体こんなもんでしょう。

 

これにて魔王ルキュの6日目は終了です。

 

 

そして、勇者ファルコの6日目。

 

バムに飛ばされた次元の裂け目で目を覚まします。

 

ちょっとうろうろしたら、すぐにギルバルトとクレールを発見。

 

ここも多少はパズル要素があったものの、攻略サイトに頼るほど難しくはありませんでした。

 

錬石の館を発見したので、不要な装備や魔法を手放してファティア(ゲーム内通貨のようなもの)を増やし、そのファティアを使ってファルコ達の武器や防具を全て最強の物に新調して最終決戦に備えます。

 

そこから程なくしてローダ様を発見。

 

…あれ?ローダって誰だったっけ??(笑)

 

もう話を覚えていない始末。

 

ローダとは、かつて6人の聖騎士と共にルキュを封印した人物で、その際にルキュと何らかの約束を交わしたという話でした。

 

バムの謀略によってこの場所にずっと閉じ込められていたそうで、これまでの経緯(いきさつ)をファルコたちに話し始めます。

そもそもルキュとは魔王なんかではなく、この世界の創造主であり、ローダはルキュが創り出した最初の人間だったそうで。

 

1000年前、人間の醜さに絶望したルキュが全てを滅ぼそうとした際、それを止めたのがローダと聖騎士達だった。


ローダは人間を変えてみせるから1000年待ってほしいとルキュにお願いして、ローダの言葉を信じたルキュは自らの力の一部を封じた腕輪をローダに預けて1000年の眠りについた。

 

ところが、その腕輪が持つ力に溺れたバムはローダを囚え、自らの野望の為に腕輪を手中に収める。

 

1000年後にルキュが目覚めるとローダは姿を消していて、約束を反故にされたと思い込んだルキュは再び人間を滅ぼそうと決意する。

 

そんな中、囚われの身となっているローダはファルコに最後の希望を託すのだった・・・というお話だったようです。

 

そうしてファルコの6日目が終了。

 

 

7日目はラスボス戦のみでした。

 

まずはルキュとファルコのどちらかを選択しなければならないのですが、最初はファルコを選択しました。

 

あとから知ったのですが、ルキュ側でプレイしていた時のしもべが生き残っていたら、この時に敵として出現するらしいのですが、幸い?私のしもべは生き残りがいなかったので相手はルキュだけでした。

 

ルキュには魔法が効かないと知っているので、まずはストレングス(攻撃力を上げる魔法)をファルコにかけたら、すぐさま味方全員にカウンターマジック(魔法による攻撃を無力化する)をかけて、ひたすら物理攻撃する作戦でいったら拍子抜けするぐらい短時間でルキュ様を倒せました。

 

その結果、ルキュ様の遠い記憶が蘇り、天使の姿に変貌(これが真の姿?

何やらルキュ様は別の世界で罪を犯したらしく、その後に今の世界と人間を創造したのだとか。

 

それ以降の話はあまり覚えていないというか、よく分からなかったのですが、まあそんな感じのエンディングでした(相変わらずざっくりし過ぎw)

 

そこからリセットして、今度はルキュ側でプレイ。

 

ルキュは魔法攻撃が効かないので、物理攻撃さえ凌げば良いわけだから、自分にシールドをかけて、あとはひたすらにマジックアローを食らわせるだけで楽勝でした。

 

ルキュ側のエンディングはよく覚えていないので、どうしても気になる場合はこちらで確認してみてください(笑)

 

というわけで、ダークハーフを無事完走することができました~。

 

戦闘で苦戦したのはレイ戦ぐらいで、他はギリギリの戦いになる事すらありませんでした。

 

ゲームの大半は謎解き要素に振られていたという印象です。

 

一言で言うなら、私が最も敬遠したいタイプのRPGですね(笑)

 

しかし、期待していたシナリオと音楽は良かったし、モンスターのデザインも悪くなく(虫系とか無駄にグロいデザインが無いのが嬉しい)、世界観も好きな部類に入るので、総じて好印象です。

 

今と違って変な萌え要素とか一切ないおかげで安心して気持ち良くプレイできるのも魅力ですし。

 

色々と言ったものの、最終的にはプレイして良かったと思えるRPGでした。

 

プレイ中は苦業だった時も多かったけど、終わってみれば非常に満足で、思い入れさえ持つようになりました。

 

今後も色んなRPGをプレイしていく中で、後々振り返った時に「ダークハーフって今思えば凄く良かったよなぁ」と、ありがたみが分かってきそうな気がしています。

 

冷静に考えると、こういうファンタジー映画があったら凄く好きになりそうなぐらいなので、やはり世界観やシナリオやキャラクターに関しては凄く自分好みの作風だったのでしょう。

 

 

結局ルキュ様は人間の創造主だったわけだから、人間を殺し回っていたのではなく、無に帰していただけなんだな、と。

 

人間の魂を奪って白骨化させても、何故か残虐さが感じられなかったのはそういう事だったのかと納得です。

 

その一方で描かれた人間の愚かさや浅ましさ。

 

バムが人間について知ったような講釈を垂れていましたが、そんなバム本人こそが人間という生き物の醜悪を最も象徴するような存在で、最終的には見るに耐えないモンスターと化してしまったあの姿は、人間の心の醜さを視覚化した物のようにも見えました。

 

もしもルキュが現代社会に現れて人間を滅ぼそうとしたら?

 

私は特に命乞いする事もなく身を委ねるだろうと思いました。

 

今滅んだとしても特に未練も感じないような世の中になってしまいましたから。

 

ここまでくると、もう全てを一旦リセットする方が良いような気がしています。

 

な~んてゲーム感想には似つかわしくないような事まで考えてしまうほど、描かれているのは壮大なテーマだったのかもしれませんね。

 

 

最後に結論。

 

ダークハーフは良作RPGです。

 

ただし、レトロペディアやレトロフリークのようにクイックセーブ機能を搭載しているゲーム機を全力で推奨しますが(笑)