【映画感想】『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 | 後追い80's

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  インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994)

 

 

BSの字幕版で鑑賞。

 

ホラー系には全く興味がなかったので今までスルーしてきたけど、番組表を見ていたらブラピとトム・クルーズの共演作だと知ったので観てみることに。

 

恐らく昔は2人が共演している事も普通に知っていたのだろうけど、ブラピは好きでもトム・クルーズには興味がなかったので忘れてしまっていたのだろう。

 

現在はトム・クルーズも好きなので、あの2人が共演していたなんて凄いなと思うようになったわけだけど。

 

ブラピ演じるヴァンパイアが自らの半生を記者に語るところから物語が始まる。

 

記者を演じているのはクリスチャン・スレーター。

 

90年代はこの人も好きな俳優だった。

 

彼が主演の『カフス!』という映画が好きだったからまた観てみたいんだけど、DVD化すらされていないのが悲しい(調べてみたけど配信すら無し…)。

 

レンタルビデオ時代は色んなタイプの映画が観れて最も豊かだったと今にして思う。

 

 

ブラピ演じるルイという青年は若くして妻に先立たれ、生きる意味を見失ってしまった。

 

死にたいと思って自暴自棄になっていたところをトム・クルーズ演じるレスタトというヴァンパイアから目をつけられ、首筋を噛まれて同胞(ヴァンパイア)にされてしまう。

 

人間としての肉体は死に、ヴァンパイアとして生まれ変わったルイだが、生き血を吸う事によって人の命を奪ってしまうことには抵抗が強く、ひたすらネズミなどの小動物の血を吸って命を繋いでいた。

 

しかし、その我慢も遂に限界を迎え、ペストで親を失ったクローディアという女の子の生き血を吸ってしまう。

 

レスタトとルイはヴァンパイアとなったクローディアを我が子のように可愛がって教育していくが、やがて自我に目覚めたクローディアは自分が大人の容姿になれない事に強い不満を覚えるようになり、誰が自分をこのような体にしたのかと追及し始める(ヴァンパイアは人間の生き血を吸っている限り不老不死)。

 

ルイはクローディアに全てを打ち明けるが、心優しいルイの事を憎みきれないクローディアはレスタトに復讐する事を決意する。

 

そうしてレスタトを葬ったルイとクローディアは同胞を探して世界中を旅する中、パリで劇団をやっているヴァンパイア集団と出会う。

 

そこのリーダーを演じているのがアントニオ・バンデラス。

 

彼はルイをパートナーにしたいと思っているが、それにはクローディアの存在が邪魔になるから、劇団員たちを利用して彼女を殺してしまう。

 

復讐の鬼と化したブラピが、劇団員たちの眠る棺(ヴァンパイアは眠る時は棺に入る)にガソリンをまいて火を放ち、慌てて棺から飛び出してきたヴァンパイアを鎌で真っ二つにするシーンが最高だった。

もうこのシーンだけでも本作を観た甲斐があったと思えたぐらいに。

 

ちょっとグロかったけど(笑)

 

約2時間の映画で、まあまあ面白かった。

 

内容はともかくブラピとトム・クルーズの美しさを愛でる映画という感じだったかな。

 

 

 

  マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015)

 

 

 

BSの吹き替え版で鑑賞。

 

吹き替え版で観るのは初めて。

 

内容をさっぱり覚えていなかったのでおかしいと思い、当ブログの過去記事を検索してみたら、劇場で観たきり一度も感想を書いていないので、自宅で観たのは実は今回が初めてなのかもしれない。

 

つまり観るのは9年ぶりという事か。そりゃ覚えていないはずだわ(笑)

 

 

この映画で残っているのは「確かに面白いんだけど言われてるほどでもない」といった印象で、当時の感想を読んでみてもそのような事が書いてあった。

 

特に映画マニアの人達が大絶賛して持ち上げまくっている印象が強いけど、私からすれば普通に面白い程度だったというか。

 

当時はそんなモヤモヤが少しだけあったものの、改めて観返してみると自分の中に残っていたイメージよりは面白い映画だった。

 

テンションが爆上がりになったり、最高傑作だと褒めちぎりたくなるような映画ではないけど、うん…やっぱり普通に面白い(笑)

 

つまり、映画史の中でも特別な1作というような印象ではなく、あくまでもたくさんある面白い映画の中の1本という感じかなぁ、自分にとっては。

 

最初は殺し合ったマックスとフュリオサが徐々に信頼し合っていき、最後には互いの命を救い合う関係にまでなっていくのが良かった。

 

最後に去り行くマックスと目で語り合うシーンも含めて。

 

 

銃撃戦も思っていたより多めで、アクションシーンに関しては劇場で観た時よりも、むしろ今回の方が楽しめた気がする。

 

今のどうなってるの?と思ったシーンは何回も巻き戻したりスロー再生したりも出来たし。

 

銃も色んなのがたくさん出ていた。

 

グロックが何故か印象的だったな。

 

 

サブマシンガンでインパクトがあったのは・・・H&KのMP5K-PDWだった。

普通のMP5Kは25年ぐらい前に電動ガンを撃った事があるけど、あれとは随分違う形に見えた。

 

 

コマンドLDPというヘンテコなサブマシンガンも目立っていた。

 

 

そして本作と言えばコイツ。汚物消毒ギタリストだろう(笑)

 

 

今度1/6フィギュアが出るのも凄い(笑)

 

 

 

 

弾丸を帽子(ヘルメット?)にしているおっさんも印象的だった。

これはユニークなアイデアだと思う。

 

今回はそういった細部のディテールまで楽しみながら鑑賞する事ができたのは楽しかったし、初見時には理解度が足りなかった部分も含め、映画の全体像をしっかりと把握できた感覚があるので映画の印象も変わったのだろう。

 

以前は主人公のマックスよりもフュリオサの活躍の方が目立っている事に少し不満を持っていた気がするけど、改めて見るとマックスの活躍場面も思っていたより多かったので納得できるようにはなった。

 

そういった影響により、本作に対してあったほんの少しのモヤモヤを感じることも無くなった。

 

正直、観返すまではちょっとだけ面倒くさい気持ちもあったのだけど、改めて観返してみて良かった。

 

映画は自分の年齢によって感じ方が変わっていくものだけど、さすがに10年近くも経つと自覚はなくとも感じ方も変わっているものなのかもしれない。

 

自分では2015年なんてついこの前って感覚なんだけど(笑)