鳥山明さんと同じ属性なのではないかと感じた要素 | 後追い80's

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80年代カルチャー発掘備忘録

 

最近は鳥山明さんに関連した動画や記事を見る日々を送っています。

 

TVで放送された訃報や鳥嶋さんの動画など。

 

 

鳥嶋さんの話は、少し前に観た『X年後の関係者たち』も面白かったですね。

 

漫画業界に限らず、80年代辺りまではこういう人(才能)を育てたり原石を見抜く人達が優秀だったから素晴らしい作品がたくさん世に出たのだと思います。

 

 

なぜ今頃になって鳥山明さんについて知りたがるようになったのかというと、これまであまり気にしたことがなかった鳥山さんのパーソナルな部分が急に気になり始めたのが理由だと思われます。

 

というのも、訃報の際に鳥山さんにまつわるエピソードを知る度に、僭越ながら「これ、俺じゃん」と思ったわけで(笑)

 

 

要するに人間として大きく分類すると、漫画の才能を抜きにしたら同じ属性なのではないかと感じたわけです。

 

鳥山さんと自分との共通点だと感じた部分をいくつか挙げていきますと……

 

家から出たがらない

 

私は自宅で過ごすこと以上の幸せなど無いと感じるぐらい自宅をこよなく愛する価値観の持ち主です。旅行の類にも興味がありません。なんで高い金払ってまで面倒な思いをしなければならないんだ?と考えてしまうようなタイプなので(笑)

特攻野郎Aチームのコングじゃないけど、飛行機も今後の人生で一度も乗ることなく過ごせたらそれに越したことはないと思うぐらいですし。

病気せず健康な体で過ごすことができて、趣味と美味しいものさえあれば、それで十分に幸せな人間なのです。

 

 

面倒くさがり

 

これは鳥山さんにも負けない自信があります。

仮に物好きな神様が鳥山さんぐらいの才能を与えてくれたとしても、漫画の連載なんて出来る自信もなく、する気もありませんから(笑)

 

 

模型とミリタリー好き

 

わたくし模型はカジったことしかないのですが、常に模型関連の情報をチェックしたり、作例を見たりしてきているぐらいには好きだったりします。

 

そういえば2000年頃だったか、鳥山明さんがデザインした米兵の模型を筆塗りで仕上げたことがあったのですが、あれは私が自力で完成させることが出来た数少ない模型の1つでした。

 

 

 

(当時の写真が奇跡的に残っていましたw)

 

あと、鳥山さんがミリタリー好きであることにも親近感を覚え、しかもマニアというわけでもなく、見た目がカッコよかったり面白かったりする物が好きという「動機が単純」なのも同じなので、更に共感してしまいました。

 

 

以前、銃に熱を上げていた頃の私がまさにそうで、例えば所さんがうんちくを語っているような実銃のメカニズムやバリエーションといった細かい話には興味が持てず、好きな映画に出ていたとか、見た目が好みだとか個性的だとか、そんな理由で好きなだけでしたから。

 

だから銃の専門誌を買ってもパラパラと写真を眺めるだけのような読み方しかせず、むしろ日本に住んでいたら銃を触る機会すら無いのに、メカニズムだとか口径の種類だとか専門的な知識を入れたところで何の役にも立たないと分かっていながら、マニアの人達はよく頭に入っていくなぁと感心していたぐらいですし。

 

私のミリタリーの楽しみ方は、せいぜいエアガン(主にガスブローバックガン)を買ったり、1/6フィギュアを集めたり(ドラゴン社の物をたくさん持っていました)、FPS/TPS系のゲームをプレイしたりする程度でした。

 

最近になってようやくミリタリービークルの魅力にも目覚め始めているのですが、だからといってマニアックな知識を身につけようというような気はなく、パッと見のカッコよさだとか、見た目が好みかどうかぐらいにしか関心がありません(笑)

 

でも、鳥山さんが愛車をオリーブドラブに塗り替えようとしたら奥様に反対されて、仕方なくバイクをミリタリー風にしてお茶を濁しているといったエピソードは、凄く気持ちが分かると思いました。

 

私もガチガチの軍装とかには興味がないんですが、MA-1のようなフライトジャケットからM-65のようなミリタリージャケットなど、昔からミリタリー系のファッションを常にしていましたし、大のカモフラ(迷彩)好きでカモフラでカッコいい物を見つけると未だに買ってしまいますし、オリーブドラブやカーキ系の色を好む気持ちもよく分かりますから(笑)

 

鳥山さんも、そういった雰囲気重視のソフトミリタリー好きな感じだったのではないかと推測します(ただしこれらは80年代頃の古い情報なので、その後マニア並みに詳しくなられた可能性も考えられますが)。

 

とはいえ、鳥山さんは私なんかより遥かにミリタリーの知識はお持ちなんですけどね。

 

鳥山さんのおかげで、以前から好きだった系統の軍用車両が「ソフトスキン」と呼ばれる物であることも今回知ることが出来たぐらいですし。

 

鳥山さんの影響で、ますますミリタリー模型を作りたい欲求が高まってきました。

 

 

表舞台に出たがらない

 

私が鳥山さんのような立場だったとしても、同じようにテレビ出演やメディアへの露出は控えただろうと思います。しかし、若かった頃はまだ目立ちたい気持ちがどこかにあったような気もするので、一概に言い切れない部分もあるのですが。

ただ、歳を重ねるごとに目立ちたくない気持ちがどんどん強くなってきており、理想は「透明人間」だと思うぐらいなので(笑)、なんか鳥山さんの気持ちが分かる気がするのです。

 

 

人付き合いが苦手

 

これも私の方が負けない自信があります。

というのも、鳥山さんは何だかんだで人が好きだったのではないかという気がしますから。

それは作風や人柄からも容易に見て取れると言いますか。

かたや私は人間…というか現代人に対する嫌悪感が強すぎて、人付き合いが苦手というよりも積極的に避けていますから、かなり重症に思えるわけです。

 

 

毒舌

 

桂正和氏の話によりますと、鳥山さんは毒舌という意外な一面もお持ちだったようですが、公の場では見せることのなかったその毒舌ぶりがどんなものだったのか、非常に興味を惹かれます。

しかし、それでも私の毒舌に比べたらチャーミングでユーモアに富んだものであったことは想像に難くないのですが。

ただ、気心の知れた関係の人と話す時はバカなことばかり言って、腹がよじれるほど笑うような会話をする辺りは似てる気もしました。

 

 

プライベートでは携帯電話を持っていない

 

これにもシンパシーを覚えました。

私もつい最近までガラケーを使い続けていたぐらい、携帯を必要としないというか無頓着な人間なので。連絡先はパソコンのメールというところも同じだなぁと(笑)

時代に流されず自分の世界を大事にしている人には、やっぱり惹かれるものがありますね。

 

 

MA-1

 

先程の話と少し重複するのですが、黒いMA-1(と思われる)を着ている鳥山さんを見てシンパシーを覚えました。私も黒系のMA-1を無駄に4着も持っていますので。

恐らく鳥山さんもソフトなミリタリーファッションがお好きだったのではないかなと想像します。

 

 

てな感じで、色々と共通している部分を挙げていきましたが、私には鳥山さんほどの謙虚さはありませんし、あんなに良い人柄でもないので、そこは決定的な違いだと思いました(笑)

 

でも大雑把に分類すると、やはり同じ属性なのではないかという気がしてならないのです。

 

・・・才能って大事ですね(笑)