『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)
2020年に字幕版で観た際にも感想を書いていたけど、今回は吹き替え版で改めて鑑賞。
当時の感想記事を改めて読み返してみたけど、具体的な感想自体は概ね変わっていない。
ただ、前回はかなり印象が悪かったけど、今回はそうでもなく割と普通に楽しめた。
銃撃戦が少なく格闘戦ばかりな印象が残っていたけど、格闘戦のインパクトが強すぎただけで実際には銃撃戦も結構あったし。
とはいえ、シリーズで最も好みではない作品だという事に変わりはなかった。
ハル・ベリーが口に含んだ水をグチュグチュペッしてボトルに戻したり、マーク・ダカスコス演じる殺し屋がジョン・ウィックの真横にくっついて座ったりと、生理的に嫌悪感を覚えるような描写が多いし、主席連合の裁定人として来た坊主頭の女の表情や仕草もいちいちイラッとするし、な~んか悪趣味で嫌なんだよねえ(これがFPSだったらあの裁定人を迷わずショットガンかロケラン直当てで吹き飛ばす。そして主席連合の暗殺チームに取り囲まれて蜂の巣にされてゲームオーバーになるのがオチなんだろうけどw)。
マーク・ダカスコスがリーダーに扮する殺し屋集団の殺し方が刃物なのも嫌だし、ジョン・ウィックを育てた組織の女ボスが両手を真横から刃物でブスリとやられるシーンも嫌だし、もうほんと刃物はやめてくれーと言いたくなる(笑)
監督はシリーズ通して同じ人なんだけど、何で今作だけこんなに悪趣味な映画になってるんだろう。
終盤にコンチネンタルホテルの受付の人もジョン・ウィックと共に銃撃戦に参戦する展開は良かったけど、敵が反則級の防弾装備をしていたのはあまり好きではなかった。
でも、何だかんだでこのシリーズも楽しめるようにはなってきたので、早く4作目が観たい気持ちになってきた。
と言っても、このシリーズはアクションを見たい気分の時に観て、欲求を満たす為だけの映画。
だから、これといった感想も深い思い入れも無い。
でも、そういう映画もないと困るので、それがこのシリーズの立ち位置というか役割なのだと思っている。
満足度は・・・76点
『ネメシス』(1992)
BDの字幕版で鑑賞。
観てから既に1週間以上過ぎているせいか、内容が思い出せない(笑)
中盤辺りまでは何となく覚えているけど、そこから先の記憶は睡魔が襲ったこともあっておぼろげになっている。
ラスボスがどんな奴だったのかさえ思い出せない始末。
後日、特典映像でメイキングなど観たものの、特に面白くもなく…。
映画の感想としては、まずストーリーはあって無いようなもので、主人公が何をしたいのかさえよく分からないのだが、真面目に話を追うような映画でもないので、特に気にせずサラッと流して観ておけばOK(笑)
全般的に銃撃戦満載なので、観ていくうちにこれはアクションを楽しむ為の映画なのだとだんだん分かってくる。
しかし、その割には銃撃戦のクオリティが…。
これは90年代当時、深夜放送やテレ東で午後にやっていたような低予算マイナーアクション映画なので、20代の頃までの自分なら喜んで観ていたような気もする。
しかし、今はもう現代の銃撃戦のクオリティに慣れてしまったせいか、銃撃戦が多ければ満足できていた当時とは違って、意識せずとも質に拘るようになってしまった。
ガンエフェクトが安っぽいと、いくら弾をバラ撒いたところで爽快感に乏しいので、観ていてそんなに楽しいものではないのだ。
(マズルフラッシュというよりはモデルガンを発火させたような火花が何ともショボかった)
と言っても、かえってショボさが味(魅力)になっている映画もあるので、リアルなほど良いのかといえば、そう単純な話でもないところがガンアクションの奥深さでもあるのだけど。
その点、本作の銃撃戦は味の薄いチープ感だったので、あまり好感が持てなかったような気がする(ショットガンで撃ってるのに着弾した場所がやたら爆発したりとかw昔はこういう無茶苦茶な表現のアクション映画が多かった気がする)。
本来ならこういったバカバカしくて勢い任せな映画は嫌いではないはずなのだが、要するに私の口にはあまり合わない味付けだったという事なのだろう。
とはいえ、決して不味いわけではなく、しっかりと完食できるレベルではあるものの、美味しかったかと問われれば微妙なリアクションになってしまい、また食べたいかと聞かれたら「う~ん、特には…」と答えてしまうような感じというか。
そういう意味では、自分にとってのインスタントラーメンのような映画なのかもしれない。
私は色んなインスタントラーメンに手を出す度に毎回そのような微妙な感想になる傾向が強いので、カップ麺を選ぶ際はラーメンではなく塩焼きそばか天ぷらそばかうどんを選ぶようにしている。
本来、麺類で一番好きなのはラーメンなのだけど…。
そういえば、途中で裸の女性と優男がイチャつくシーンがあるのだが、そこに出ていた優男があのトーマス・ジェーンだった事を観終わった後に知って驚愕した。
この優男が12年後にパニッシャーになるなんて、とても信じられない。
なんか映画の本筋とはまるで関係のない話ばかりになってしまった。
つまり、それだけ自分の中に残ったものが少ないという事なのだろう。
満足度は・・・73点