BSの吹き替え版で鑑賞。
リュック・ベッソン製作&脚本のアクション映画で、子供の頃に目の前で両親を殺したマフィアのボスに復讐していく話。
コロンビアに住むカトレアという名の少女はマフィアから両親を殺されるが、自分だけは何とか逃げ出してアメリカ大使館に駆け込み、父の遺言に従ってアメリカにいる叔父を頼っていき、殺し屋にして欲しいとお願いする。
成長して大人になったカトレアは、叔父が仲介してくれた仕事を請け負う殺し屋となっていた。
しかし、叔父に黙ってかつて自分の両親を殺した組織の人間を次々と殺し始めていて、その死体にカトレアの花の絵を書き残すという事を続けていた。
それはマフィアのボスをおびき寄せる目的だったのだが、それが裏目に出てしまい、自分の世話をしてくれた叔父とその母がマフィアから殺されてしまう。
その後、マフィアのボスへの復讐も果たすのだが、カトレアがやった愚かな行為のせいで叔父とその母に対して恩を仇で返す形となったわけで、何ともやるせないというか、主人公に感情移入し辛い原因になったような気がする。
ただ、映画としては予想以上に面白かった。
リュック・ベッソン関連作としては久々に当たりだった気がする。
ユーザーレビューのスコアは微妙だけど(笑)
主演のゾーイ・サルダナの細すぎる身体を活かしたキャットウーマンのようなしなやかな身のこなしによるアクションが印象的だったし、銃撃戦も多めで楽しめた。
悪い奴を始末する際にはサメに食わせたり、猛犬に食わせたりと、殺し方も凝ってたし(笑)
深いことは考えずアクションを楽しみたい時に観る映画としては楽しめるのではないかと。
逆に言えば、それ以上でもそれ以下でもない気もするけど。
途中までは凄く面白かったけど、終盤がイマイチだった気がする。
特にFBIの捜査官に対して、協力しないと家族を殺していくと脅迫するくだりで、ますます感情移入を難しくさせた気がする。
それでは自分の家族を殺したマフィアと同じ穴の狢じゃないか、と。
復讐劇なのにあまりスッキリ感が無かったのは、主人公に感情移入し辛かったせいなのかもしれない。
ちなみに、そのFBI捜査官を演じていたのは『ウォーキングデッド』のモーガン役の人だった。
そんな話はどうでもいいか(笑)
本作の満足度は・・・79点