12月6日19時 サントリー
指揮;ファビオ・ルイージ
ピアノ:アリス・紗良・オット
ハイドン/交響曲 第100番 ト長調 Hob.I-100 「軍隊」
リスト/ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調
アンコール
サティ:グノシエンヌ第1番
レーガー/モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ 作品132
ザ名曲プログラムだ、今日はサントリーだが空席が目立つ、
事務局もそろそろ考えないといけないのでは
軍隊がプログラムに上がるのは珍しいのでは、圧倒的に104番の演奏頻度が高いが、私が少年時代初めて聴いたのは、94番、100番の順だった
2楽章のトルコ行進曲はハイドンの中でも最も好きな旋律の一つだ
今日のN響は14型くらいの大編成での演奏だった、というかフィルハーモニアではコンマスはマロだったが舞台上では郷古さんがCMでマロがサブ
以前に前半後半で、マロと郷古さんがチェンジになったことはあるが、今日はどうなのか?
紗良オットは、多発的硬化症のことを発表してからちょっと敬遠していた
演奏活動を続けている所を見ると、病状の進行は抑えれれているようだが今日のリストは技巧派の曲なのでどうだろうかと思っていたが、
それが最初の力強い打鍵で吃驚、病気のことを全く感じさせない繊細かつ豪放な演奏が披露された
特に聞き取れるか聞き取れないかの弱音部の微妙な表現には心奪われた、このコンチェルトは彼女にぴったりの曲なのだった
今回の演奏会の前に、私は行ってないが映像を交えたリサイタルなど行っており、音楽的に彼女はどうかなと思っていたのだが、そうした印象が払拭された
演奏後に彼女がトレードマークの裸足で薄手のドレスをなびかせながらステージを小走りに往復するさまは観客の心を更に掴んだに相違ない
アンコールの演奏前には、この曲は協奏曲デビューの思い出の曲であったが、十年ぶりの演奏でとても緊張したことなどを日本語で語っていた
そして後半のレーガーは16型で、具体的にどこがどうとは指摘できないのだが、先日のベルリンフィルの演奏を聴いたからか
30分を超える曲の筈なのに、私の体内時計では半分も掛からずあっという間に終わった
幻想であれだけの熱演を見せたルイージであったが、超薄口の演奏だった
また、コンマスは後半も郷古さんだった
12月5日19時 サントリー
指揮=シルヴァン・カンブルラン
ピアノ=ピエール=ロラン・エマール
ヤナーチェク:バラード「ヴァイオリン弾きの子供」
リゲティ:ピアノ協奏曲〈生誕100年記念〉
アンコール
リゲティ:『ムジカ・リチェルカータ』より 第7、8曲
ヤナーチェク:序曲「嫉妬」
ルトスワフスキ:管弦楽のための協奏曲
読響の定期は素晴らしいプログラムが続く、
最初の「ヴァイオリン弾きの子供」は全然知らなかった曲だったが、物語性が有って良くできた作品
楽器に登場人物が割り振られているが、赤ん坊には楽器の割り当ては無いのか?
本当は怖いグリム童話のように恐ろしい話ではある、亡き父親役の日下さんが大活躍だった
リゲティのPf協は、以前サマーミューザでノットの演奏会を聴いた、
その時は打楽器担当が女性一人で正に八面六臂の大活躍でピアノの印象が霞んでしまった
今日は打楽器の要員は十分いるので、ピアノの方も聴けた、でもやっぱり私には難解
アンコールで2曲も演奏してくれたムジカ・リチェルカータの方が正直楽しめた
ともあれ、リゲティも今年はこれで聞き納めだろう、アニバーサリ―で色々聴けて楽しい一年だった
休憩後の「嫉妬」は、一転金管が吠える激しい作品、
そしてルトスワフスキは、とにかくいい曲
カンブルランはノリノリ、読響ブラスもキレキレ、そして聴衆は大興奮の演奏だった
多分ソロアンコールがあったんだリうなという拍手の海から一足先に失礼して帰路に就いた
12月4日19時 サントリーホール
出演
ピアノ:クリスチャン・ツィメルマン
曲目
ショパン:
ノクターン第2番 変ホ長調 Op. 9-2
ノクターン第5番 嬰へ長調 Op. 15-2
ノクターン第16番 変ホ長調 Op. 55-2
ノクターン第18番 ホ長調 Op. 62-2
ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 「葬送」 Op. 35
ドビュッシー:版画
シマノフスキ:ポーランド民謡の主題による変奏曲 Op. 10
アンコール
ラフマニノフ:前奏曲集より第4番 ニ長調 作品23-4
ツィメルマン2年ぶりの来日、何歳かと思って調べたら、何と1956年12月5日が誕生日、つまり今日が66歳最後の日だったことになる
今回のリサイタルはチケット発売後に演奏曲目が発表された、それでもチケットが売れるのは日本でのツィメルマン人気の高さ故だろう
前回のリサイタルではショパンのソナタ3番が演奏されたが今回は2番が演奏される、後はシマノフスキ―の変奏曲が目を惹く
ステージに登場したツィメルマンは髪は真っ白で老いを感じさせたが、一旦鍵盤に向かうと、それだけで聴衆を引き込むオーラを放つのであった
まず、定番の2番ではゆったりとした演奏が披露され、さらに3曲のノクターンがセレクトされた、
ショパンコンクールの覇者であるツィメルマンだが、コンチェルト以外の録音は少なくノクターンも録音していないので、今日なぜノクターンを採り上げたのか訊きたい所だ
ソナタ2番は第1楽章が実にスケールの大きいドラマティックな演奏、その分2楽章はあっさり目に感じた、
そしてゆっくりと葬送行進曲、今日のツィメルマンは休符もしっかりととる、付け足しのような4楽章が今日は自然な流れに聞こえた
後半はドビュッシーから、ツィメルマンの版画は初めて聴くが、やはり絶品だった
しかし、隣の方が妙に鼻息が荒く途中から我慢できなくなって、有名な号泣市議が会見で見せたように、手を耳にあてがう傾聴ポーズで隣からの音をガードした
シマノフスキ―は初めて聴いたが、中間に葬送行進曲的な変奏があり、最後の第10変奏で大きく盛り上がる大作だったが、
後半はずっと傾聴ポーズをとっていたので、とにかく疲れた
カーテンコールでツィメルマンはなかなかピアノに近づかないで引き返すので、今日はアンコールは無いのかと思ったが、最後は観念したのか素敵なラフマニノフを披露した
そういえば、今日ツィメルマンは楽譜を置いての演奏だった、以前からそうだったろうか。それとも寄る年波?


