12月10日19時 オペラシティ
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト
指揮:ジョヴァンニ・アントニーニ
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
ヴァイオリン協奏曲 第1番 変ロ長調 K207
ヴァイオリン協奏曲 第3番 ト長調 K216
セレナーデ第13番 ト長調 K525《アイネ・クライネ・ナハトムジーク》
ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K218
アンコール
モーツァルト:
ディヴェルティメント K136より 第3楽章
ヴァイオリン協奏曲 第1番 変ロ長調 K207より 第3楽章
12月11日19時 オペラシティ
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ長調 K211
グルック:バレエ音楽《ドン・ジュアンあるいは石の宴》
モーツァルト:ロンド ハ長調 K373
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K219《トルコ風》
アンコール
ニコラ・マッテイス Sr:ヴァイオリンのためのエア集より パッサッジョ・ロット(イザベル・ファウスト ソロ)
ハイドン:交響曲第44番ホ短調 Hob. I: 44《悲しみ》より 第4楽章
モーツァルトのVn協は意外に聴く機会が少なく、取り上げられたとしても3,4,5番で1, 2番が単独で演奏されることはまず無いだろう
なので1, 2番は全曲演奏でもなければ実演を聴く機会は無いと思われる、
今春に諏訪内さんでVn協全曲企画があったのだが、都合がつかず断念した
しかし、年末にファウストのVn協全曲があるというので行ってきた
今回の来日で共演するイル・ジャルディーノ・アルモニコは古楽のアンサンブルで、ファウストとは既にVn協全集のCDも出している
古楽のオケをバックにしたモーツァルトのVn協の演奏を聴くのも実は初めてなのであった
よくよく考えれば、モーツァルトの時代の演奏形態にはモダンオケをバックにするより、小編成のアンサンブルとの演奏の方が相応しいようにも思える
1日目、完売とまでは行かないが、かなりの客の入りである
イル・ジャルディーノ・アルモニコは、4,3,2,2,1の対面、管はホルン2、ファゴット1、あとはオーボエ1か
アントニーニとファウストが登場して、最初はVn協Ⅰ番、いかにもモーツァルトの若書きの感じのする作品、耳には心地よいが後には残らない感じ
続けて3番、今回のアントニーニとの共演が合奏協奏曲の色が強く表れた演奏で、モダンオケとの演奏とは一線を画するものであることが良く分かる
後半の頭はファウストはお休みで、アイネクライネ、何か久しぶりに聴く
そして4番、最初の1番に比べて格段に成熟したように聴こえるが、1番が17歳の作であるのに対し、2-5番は何れも19歳の作で2年しか経過していない、
熱演に聴衆からは大きな拍手が送られた
2日目、昨日と同様の盛況
最初の2番は昨日の1番に比べかなり成長を見せた作品のように感じた、例えるのは適切でないかもしれないがベートーヴェン交響曲Ⅰ番から2番くらいの飛躍
続いては、ファウストが抜けて、初めて聴くグルックの作品、ドン・ジュアン伝説を扱ったバレー音楽だという
家に帰ってYoutubeを探したら、それらしき映像が見つかったhttps://www.youtube.com/watch?v=23qQplAho_E
後半は、ロンド、これは聴いたことのある曲だ、おそらく色々な編曲があるのだろう
そして、トリはトルコ風、個人的には3-5番では、やはり5番のトルコ風が好きだ、
聴衆は、昨日にも増して盛り上がった。親日家のファウストにはかなりの数のファンがいるのだろう
それにしても、ファウストは古典から現代曲まで全部弾きこなすが、今日のような演奏形態は彼女に合っているように思える、今まで聴いた中でも今日の演奏は白眉であった

12月8日14時 ミューザ川崎
指揮:ジョナサン・ノット
ヴァイオリン:アヴァ・バハリ
シェーンベルク:ヴァイオリン協奏曲 op.36
アンコール
クライスラー:レチタティーヴォとスケルツォ
ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 op.67「運命」
風変わりな組み合わせのプログラムだが、如何にもノットらしいと云えばノットらしい
シェーンベルクのソリストはスウェーデン出身の新鋭で、日本での演奏は初めという
オケは12,12,8,6,5の対面、コンマスは小林さん
シェーンベルクのVn協は12音技法で書かれた作品ということもあり、私には難しい作品で、今年N響でイザベル・ファウストのソロで聴いているが、まったくつまらなかった
今日も期待していなかったのだが、バハリさんの演奏は心に響いた、
説明するには難しいけれど、例えれば、ベルクのVn協を聴いた時のように心が動いたんです、説明になってないな
アンコール曲も良かったし、とにかくこのヴァイオリニストは推しです
後半もオケの構成に変更なし、
いや凄かった、快速の快演でした、オケの面々もノットの期待に違わぬパフォーマンスを発揮していました
幾つか意外な解釈もありましたが、そういった些細なことを超越した名演でした
聴衆の反応も凄かった、当然ながら参賀がありました

12月5日19時 サントリーホール
指揮:ファビオ・ルイージ
ピアノ:ネルソン・ゲルナー
スメタナ/歌劇「売られた花嫁」序曲
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲 第3番 ニ短調 作品30
アンコール
ラフマニノフ/ルラの花
ムソルグスキー(ラヴェル編)/組曲「展覧会の絵」
ルイージ月間の第2弾は何となくまとまりが感じられないプログラム、客席もサントリー定期にしては若干空席が目立つ
売られた花は、ルイージらしいきびきびとした演奏、オケは14型で、コンマスは川崎さん
ラフマニノフ3番のゲルナーは全く知らない人、体格は中肉中背で、失礼ながらあまりピアニストと言った感じはしないのだが
一旦演奏を始めると、あまりにも上手くてビックリだ、ルイージも管楽器のソロをピアノにうまく合わせており献身的、
3楽章になるとオケも乗ってきて、川崎さんも腰を浮かせて熱演、シーズンは開幕したばかりだが、このピアノは「心に残る」にランクインすること確定ではないか
しかし、情熱は感じられなかった
後半の展覧会は久々に聴く、弦は16型に、管楽器、打楽器も新たな面々が加わりステージ上は賑やかに
今日のN響、トランペットだけでなく金管全体が素晴らしかった、是非この調子を続けて欲しい
また名曲プログラムかと思っていたが、今日は当たりのコンサートだった
