4月5日15時 東文
指揮:アレクサンダー・ソディ
ダーラント(バス):タレク・ナズミ
ゼンタ(ソプラノ):カミラ・ニールンド
エリック(テノール):デイヴィッド・バット・フィリップ
マリー(メゾ・ソプラノ):オッカ・フォン・デア・ダメラウ※
舵手(テノール):トーマス・エベンシュタイン
オランダ人(バリトン):ミヒャエル・クプファー=ラデツキー
管弦楽:NHK交響楽団
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:エベルハルト・フリードリヒ、西口彰浩
音楽コーチ:トーマス・ラウスマン
ワーグナー:歌劇《さまよえるオランダ人》
今年のワーグナーシリーズを振るソディは、2022年の東京春祭で何故か合唱シリーズで取り上げられたマーラー3番を聴いたが、あまり印象に残っていないが、ネットで調べると、劇場でキャリアを積んでいるそうだから、マーラーよりは良い演奏が期待できるかも
客席は8割程度の入りか、最近の春祭は大作ものも完売は厳しいようで、これには景気も多分に影響しているように思える
春祭後にメンテナンス期間に入る文化会館だが、会場周囲の小旗には、来年はリニューアルを終えた姿でお会いしましょうというメッセージが見られた
今日の演奏は休憩なし、オランダ人には、1幕版と3幕版の異稿があり、近年は1幕版が多いと聞くので、休憩なしはソディの要望なのであろう
オケは16型、コンマスは長原さん、
演奏は、サクサクと進められた、序曲からソディの指揮は全く淀みがないが、面白味がない
歌手陣はタレント揃いで、特に不満は無いのだが、
父親のダーラントとオランダ人が何れもスキンヘッドで、両者のやり取りには違和感があった、
オランダ人は音楽が魅力的だが、ストーリーが何だかなあ
そして2幕のゼンタ、歌いだしは声量がどうかと思ったけれど、圧倒的な歌唱だった
登場機会は少なかったけど、マリーのダメラウはいい歌手だと思った
そして3幕、やはり悲劇的ストーリには全く共感できないし、文化会館で2時間越えはきつかった
全体的には、歌手も良かった、特にゼンタ役は最も大きな喝采を受けていた、
オペラシンガーズの合唱は特に男声の力強さが際立っていた
ソディの流れるような指揮は悪くなかった
しかし、前回聴いたマーラー同様、まったく感動できなかった
ワーグナーシリーズ、来年は誰が振るのだろうか

3月31日19時 サントリーホール
指揮:高関 健(常任指揮者)
ソプラノ:森野 美咲
メゾ・ソプラノ:加納 悦子
合唱:東京シティ・フィル・コーア
(合唱指揮:藤丸 崇浩)
マーラー:交響曲第2番 ハ短調「復活」
今シーズンの特別演奏会2回目はマーラーの復活
実のところ高関さんのマーラーの演奏は、個人的には好みが分かれるところがあり、前回の6番はピント来なかったが、今日はどうだろうと雨降る中サントリーホールに向かう
事前情報として、今日は前回の特別演奏会には無かったプレトークが予告されていた
とは言っても18:55からのごく短いものだが
また、驚いたのは、1楽章のあとに20分の休憩が設けられているという、これはいったいどのような意図なのだろうか
そんなことを考えながらプレトークを聴く
本日の演奏は、遺された楽譜に基づいて、何作曲者の意図に沿ったものになるという
ネタバレになるから具体的には言わないが、色々なところから音が聞こえるとの予告が有った
また、マーラーは自身の指揮での演奏会でも、当初は1楽章の激しい演奏の後に5分の休憩を設定していたが、演奏を重ねるごとに、それは「少なくとも5分の休憩をとる」という指示になったそうだ。しかし、ステージ、客席で5分待機しても仕方ないので、通常通りに休憩することにしたそうだ
さて、特別演奏会は今回も16型、コンマスは戸澤さん、
1楽章は、ゆっくり目のテンポながら緊張感あふれる演奏、
だがプレトークのせいもあってか、終了後ほとんど拍手は起きずにいったんステージはバラケる
そして後半、合唱団やオケの入場で拍手が起きかけるが広まらなかった、しかし、高関さんが入場すると拍手は止まず、高関さんもそのまま合唱団とオケに起立を促した、劇音楽以外で曲の途中に拍手があるのは抵抗があるが、高関さんもプレトークでマーラーが指揮をしていた当時は、交響曲の楽章ごとに拍手があったという話なので、目くじらを立てるほどのことではないのだろう
以下は簡単に感想を
2楽章はマーラー流の洒脱な曲調で管楽器が活躍、3楽章のピチカートと2台のハープは息がぴったりだった
そして4楽章の加納さんのしみじみとした歌唱、
5楽章の森野さんのソプラノはコーアの合唱を引き立てていた
P席の最上部やステージ裏でバンダは、演奏のスケールを大きくしていた
最後はいつの間にか現れたオルガン奏者と共に壮大なフィナーレを迎えた
今まで聴いた高関さんのマーラーで一番良かった、休憩もありかなと思った
一般参賀あり

3月28日14時 第一生命ホール
指揮:濱田芳通
声楽・管弦楽:アントネッロ
フルート 柴田俊幸
オーボエ 小花恭佳、小野智子
バセットホルン 満江菜穂子、戸田竜太郎
ファゴット 長谷川太郎、鈴木禎
ホルン 塚田聡、五十畑勉
トランペット 斎藤秀範、金子美保
トロンボーン 南紘平、野村美樹、石原左近
ティンパニ 井手上達
ヴァイオリン 天野寿彦、阪永珠水、廣海史帆、大光嘉理人、
髙岸卓人、堀内麻貴、長山恵理子、瀬下莉瑚
ヴィオラ 伴野剛、本田梨紗、福田道子
チェロ 武澤秀平、山根風仁
コントラバス 布施砂丘彦
オルガン 谷本喜基
ソプラノ 金沢貴恵、今野沙知恵 、鈴木麻琴、中川詩歩、中山美紀
アルト 高橋幸恵、中嶋俊晴、新田壮人、野間愛
テノール 川野貴之、小沼俊太郎、田尻健、中嶋克彦
バス 清水健太郎、牧山亮、松井永太郎、山本悠尋
曲目:モーツァルト
アリエッテ≪手に口づけ≫K.541
交響曲第41番ハ長調 K.551 「ジュピター」より
第1楽章
≪天の元后≫ ハ長調 K.108より「私たちのために祈ってください」
第2楽章
第2楽章
モテット≪踊れ喜べ幸いなる魂≫より「アレルヤ」
第3楽章
オラトリオ≪解放されたベトゥーリア≫よりアリア「お怒りでしたら、慈悲を下さい」
第4楽章
≪レクイエム≫ ニ短調 K.626
Ⅰ.イントロイトゥス
Ⅱ.キリエ
Ⅲ.セクエンツィア
Ⅳ.オッフェルトリウム
≪ミゼレーレ≫イ短調より第1節「神よ、私を憐れんで下さい」
Ⅴ.サンクトゥス
Ⅵ.ベネディクトゥス
Ⅶ. アニュス・デイ
Ⅷ.コムニオ
今回の濱田芳通&アントネッロは、オールモーツァルトプロ
利用路線の電車に遅延があり、小走りで会場に向かうが、東京は昨日の雨から一転春の陽気で汗をかいてしまったが間に合ってよかった
会場は満席で、聴衆の年齢層は高め、兎に角、席に滑り込む
演奏予定では、≪天の元后≫ ハ長調 K.108より「我らのために祈り給え」、≪交響曲第41番≫ ハ長調 K.551 「ジュピター」、≪レクイエム≫ ニ短調 K.626、ほかとなっていたので、最初に数曲の歌唱があり、ジュピターと勝手に想像していた
しかし、プログラムを見ると歌とジュピターの各楽章とが交互に演奏されるようだ、
定刻を過ぎアントネッロ入場、そして濱田さんと松井さんが入場し、見事な歌唱が披露され、ここで拍手
続く、ジュピターの第一楽章だが、実にゆったりと間を取った演奏だった、ここでも拍手
そして、中川さんが入場し、見事に歌い切り、アントネッロの演奏が続く中で退場、ここで聴衆は拍手するタイミングを失った
結局、以降も中途の拍手は無しで進行していった
公式プログラムには濱田さん自身により「このようなガラ・コンサート形式のプログラミングを彷彿とさせるものでもあります」の言があった。
後半は、アントネッロの背後に歌手陣が並び、特定のパートで、そのうち数人がステージ前面に出て歌うというスタイルで進められた
本日の演奏は、サンクトゥスの直前にモーツァルト13歳時の作品≪ミゼレーレ≫が挿入されました.
≪ミゼレーレ≫は伴奏なしで歌われました。
曲が終わり、本日はリコー打を全く手にしなかった濱田さんが完全に手を下ろしたタイミングで、私を含め数名が拍手したのだが、濱田さんが止まったままだったので、一旦は拍手はやめました
そして、少し間を置いて濱田さんが申し訳なさそうな表情で客席を振り返り、ここで大きな拍手となりました
今日は、拍手のタイミング翻弄されました
