5月20日19時 サントリー
指揮=シルヴァン・カンブルラン
ヴィオラ=アミハイ・グロス
ウェーベルン:パッサカリア 作品1
シン・ドンフン:ヴィオラ協奏曲「糸の太陽たち」(日本初演)
アンコール
J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番より「プレリュード」
デュティユー:瞬間の神秘
デュティユー:メタボール
読売定期、カンブルランだからこその、尖ったプログラムだが、さすがに尖り過ぎだったようで、客入りはすこぶる悪い
最初のウェーベルンが、今日演奏される曲では唯一、そこそこの頻度で演奏される曲
私はウェーベルンは苦手だが、パッサカリアは比較的抵抗なく聴ける
オケは16型、今日は客演コンマスで白井圭さん
2曲目のシン・ドンフンは韓国の新進作曲家だそうだが、聴くのは初めて、
本日のVlaは、初演も担当したベルリンフィルの首席奏者、アミハイ・グロス
1Fホール入口の中央付近に使用楽器の変更の告知が掲示されていた、ガスパーロ・ダ・サロに興味が有ったのでちょっと残念

ベルクの影響を受けたそうで、2楽章構成で、曲の雰囲気も特に2楽章がベルクに近いものを感じた
Vlaの独奏パートが多く、グロスはなかなかの熱演だったが、曲自体はあまりピンと来なかった
後半はデュティユー2題、最初の瞬間の神秘は初めて聴く、
24の弦楽器と打楽器とツィンバロンで10曲の小品を連続して演奏する作品だが、打楽器やとツィンバロンがスパイスになって愉しく聴けた
ツィンバロンがハーリ・ヤーノシュ以外で演奏されるのを聴くのは初めてかも
カンブルランの指揮にも熱が入り、団員もそれに応えていた
その熱演が伝わり、演奏後には聴衆からは大きな拍手が有った
最後は再び16型に増強してメタボール、こちらはセルの指揮するクリーブランドに触発された作品
構成する5曲は曲ごとに活躍する楽器が異なる、途中退屈な部分もあったが、最後は4管の金管群を含め大きく盛り上がった
カンブルランの指揮も精力的で演奏後にはすべてのパートのメンバーを立たせていた
客は少なかったが、密度の濃いコンサートだった

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5月18日19時 サントリー
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ピアノ:反田恭平
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 Op. 37
アンコール
ブラームス=ブゾーニ:11の前奏曲 Op.122-8
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 WAB 104
パーヴォはN響の首席指揮者退任後も、毎年ではないがN響定期に出演を続けており、最近ではイタリアのハロルドの名演が印象深い
本音を言えばN響定期に毎年来てほしいのだが、なかなか難しいようだが、2028年シーズンからロンドンフィルの首席指揮者への就任も決まっているので、ロンドンフィルとの来日公演を期待しよう
話が最初から大幅に脱線した、今日は2019年から音楽監督を務めるチューリッヒ・トーンハレの来日公演、
最近の海外オケの来日公演は、人気ピアニストとの抱き合わせプログラムばかりで、本公演も反田さん登場ということで
後半がブルックナーであるのにも関わらず、ご婦人客の比率が高い
反田さんは攻めのピアニストで、色々なコンチェルトに挑んでいる
読響でチャイコの1番の初演版の演奏予定が有ったが、コロナで流れた、翌年2番を演奏している、その他読響とはプロコ2番もやっている
N響ではスクリャービンとプロコの3番をやっている、
そのような印象だったのだが、Japan Artsの反田さんのインタビューhttps://www.japanarts.co.jp/news/p9613/を見ると、
実はベートーヴェンは5曲とも演奏経験があるそうで、今回の3番もパーヴォサイドからの提案だったそうです
このインタビュー読むと、論評し辛いが、しっかりとした演奏でしたよ、
オケは14型対面
後半は16型、パーヴォはブルックナー全集を録音しており、N響定期でも取り上げているが
私が記憶しているのは、コロナ直前、欧州公演直前の7番だけだった
しかし、今回の4番は、基本ゆったりとしたテンポの自然な演奏、管楽器も他所の傷は有ったが安心して聴けたので、それだけでも満足だった
意外だったのは、ゆったりとした2楽章の後、ほぼアタッカで3楽章が開始したこと
コンサートでで気になるのは、楽章の合間の咳、何か無理やり席をしているのかと思えるほどだ、
しかし、今日は2楽章終わりで咳が始まる前に3楽章が開始した、パーヴォの作戦勝ちか、

5月16日18時 サントリー
指揮:ロレンツォ・ヴィオッティ
ベートーヴェン:交響曲 第1番 ハ長調 op.21
マーラー:交響曲 第1番 ニ長調「巨人」
今シーズンから音楽監督に就任したヴィオッティ、これまでに数回客演しているようだが、私は聴いたことがないが、近年欧州の名門オケにも多く客演しており、前評判は非常に高い
響のプログラムは、ベートーベンとマーラーの交響曲1番を並べた、珍しい組み合わせ、当然のごとくチケットは完売だ
最初のベートーベン、オケは小編成で10型か、コンマスは景山さん
これが目が覚めるような演奏だった、こんなにゴージャスに演奏された1番は記憶にない
ベートーベンの1番はハイドンの延長線上にある習作だと思っていたが
ゆったり目のテンポで演奏された1番は大曲であった、ヴィオッティ恐ろしい男だ、
演奏が終わると、この新たなヒーローの出現にすっかり興奮した聴衆から、多くのブラボが飛び交った
後半の巨人もゆっくりとしたテンポ、微音で開始された、
オケの鳴らし方が非常に明晰で、いつもは聞こえない楽器の音が良く聞こえた
大変スケールの大きい演奏で、団員たちも精力的に演奏しているのが見て取れた
金管に多少のミスは有ったが、全体的には満足の演奏だった
当然のことながら盛大な拍手が起こり、ソロカーテンコールもあった
東響は本当に良い指揮者を得た
