星組『RRR』『VIOLETOPIA』観劇感想④ | ★F**kin' Perfect★

★F**kin' Perfect★

徒然なるままに、つらつらと。。。

③の続き右矢印衣装、ナンバーの話。

 

最初キラキラビジュアルなビームに戸惑いもありましたが、それは主役の宿業ですね(笑)

どの衣装もかっこいいのですが、忍ぶときの格好とラストの格好逆では。

と忍ぶのに、派手衣装なビーム君。ラストの格好とのOP衣装は同じで、

原作ラストのビーム衣装を華やかにしてはいるけれど似て作ってます。

 

一方、宝塚アレンジはあれど、割とラーマの衣装は原作に忠実。

赤の軍服姿は本当にかっこいいですよね!そして、まさかラーマ神の格好まで

してくれるとは。原作でもいきなり衣装チェンジしたあの格好です(笑)

 

絶対華やかになると思っていたナートゥの女性陣の衣装。

あのヒラヒラ部分はサリーの生地を使っているとか!今度近くでじっくり見たい。

 

 

ナンバー。前記事に虎に度肝を抜かれたと書きましたが、それは宝塚ファン的観点。

原作ファンとしては、幕開きで「♪Spirit of RRR」歌っちゃう時点で度肝抜かれたよ!

あれ礼君の声だと思ったんだけど、どうなんでしょう?他にも歌っている人いますが。

今回、2回も「これ歌いこなせるタカラジェンヌすげぇ!」となりました。

(2回目はショーサーカスのシーンの「♪パレード」の逆再生)

 

マッリの歌がね、、、またいいんですよ。原作でも大好きだった「♪コムラム・ビームド」の

アレンジ曲。あのインド独特の言い回しといいますか、それが日本人にも耳に

心地よく響くんですよね。そりゃー総督夫人も連れて帰りたくなるわと。

 

マッリの曲はこの後ビームとも、今度はデュエットで歌っています。ここも好き。

原曲にはない、綺麗なハモリが聞けます。ちなみに「マッリ!」って発音も

原作踏襲なのが嬉しいです!あの「リ」で上がるやつ(笑)

 

今回の主題歌「♪Jaago!」他の映画ナンバーにも負けない力強い主題歌ですね。

あり君が登場の時に別アレンジで歌ってて、ナンバーでもいい対比となってます。

ちなみに、ビームはオリジナルはこれだけ。ラーマは他にシータとデュエット曲で

オリジナルがありますね。(あとはジェニーのソロ曲。)

 

「♪ドスティ」これまた音源にはなく映画のみの最初のラップ?部分まであるとは。

ところどころSINGERRRが歌ってくれるのがいい。ゆうなちゃんの歌声好きです音譜

ここでの歌詞、原詞に近い訳され方をしていると思います。

ほーと思ったのが「人と神の間に」というのは元にはなかったと思いますが、

今回ビームが結構神に近しい存在と思ったので(「♪コムラム・ビームド」然り)

 

原詞では宝塚よりも二人の運命の危うさを感じさせる風となってます。

「首と絞首台の間に」「同じ道を進んでいる しかし求めるものは違う

この友情はいつか 裏切りによって壊れるのか」ニュアンスの違いを探すのも興味深い。

実際に歌っている人のPV。日本語歌詞付です。

 

初見時は本気で慄いた「♪ナートゥ」いやいや、さすがのジェンヌさんだって

あの激しい踊りを、本人たちも拒否った(元々吹き替え文化とはいえ)のを

舞台は難しいって~って、本当に歌いながらナートゥしてる!?!?!

 

しかも、回を重ねるごとにどんどん早くなってるし、なんならみんなちょっと

余裕になってきてるでしょ?ジェニーが倒れこんだとき、「いやいやまだやれるでしょ」と

観客皆総突っ込みだったと思います(笑)あそこの舞台いっぱい使っての総踊り。

圧巻さにそりゃショーストッパー状態にもなるでしょうよと。

ペッタイヤたちの歌の場面、後ろでビームがジェニーに振りを教えてあげてて、

そのあと嬉しそうにジェニーが友人たちに教えてあげてるのが本当にかわいいラブラブ

映画よりアカデミーのパフォーマンス(本人たちじゃないですが)の方が

より宝塚verに近い気がします。同じ舞台上ということもありますしね。

 

心を打つ「♪コムラム・ビームド」原作では死してなお森の女神に殉じる殉教者といった、

ここで屈したらもう自分は女神の子ではないと奮い立たせます。

宝塚ビームはね、、、もう神々しいんですよね。完全に森の女神の子でした。

 

鞭うたれ芸に定評がある(笑)礼君ですが、ここにきてさらに技が昇華!

唄いながら打たれるたびにびくっと体を震わせるんですよね。

しかも背後で打たれてるから挙動は見えないはずなので、ナンバーに合わせて

やっているんだとは思いますが。なので合わせてるラーマ含め、

鞭うたれ芸も神がかってます。下に引き倒されながら倒れない体幹も流石。

 

ちなみに原作では、このシーンで主役二人ともケガをしています。

ビームは吊るされるシーンで膝靱帯を痛め、ラーマも足を滑らした際に転倒し、

前十字靱帯損傷だとか叫び復帰一発目の撮影が「♪ナートゥ」だったらしく、

本当に映画の撮影もハードですよね、、、どうかお体を大事に。

 

ここでの民衆の怒りが沸き立つシーンは、前公演の『1789』を彷彿とし。

怒りの声を上げさせたら星組に一日の長が(笑)本当に迫力が凄いです。

ちなみに、ここでエドワードが親方を殴っているのですが、親方の奥さんである

白妙なっちゃんにぼこぼこにされているところが結構好きです(笑)

 

エンディングの「♪エッタラジェンダ」必ずインド映画はエンディングでどんな映画も

割とめでたしめでたしとなり、敵味方関係なく仲良く踊ってくれてますが。

まさか、そこまできちんとやってくれてるとは(映画と違ってお芝居続きではありますが)

ここでは客席降りも音譜2階席も含めて大盛り上がりで幕が下りるのが嬉しい。

 

 

本当に、ここまでやってくれたか宝塚というのが一番ですね。

年明け1作目、気持ちもすかっとして最終的に「楽しい~!また見たい!」と

インド映画&宝塚好きとしてはたまらない演目でした。

これでお芝居はラスト。ショーの感想は続きで。

 

ということで、明日はいよいよ星組千秋楽ですね!楽しみだけど

退団者たちとのお別れはさみしいえーんしかとこの目に焼き付けたいと思います。