⑤の続きかなり間が空いてしまったので簡単に
生涯絆で結ばれた親友と母(瀬央ゆりあ・美稀千種)
スチールが出た時点でザワザワしていたせおッちパップー(笑)舞台に出たら普通にイケメンでしたが
なぜあれほどまでパップーはオームを慕っていたのか。ナウオンか何かで言っていましたが、
幼い頃両親を亡くしオームとは兄弟同然に育ち。(なのでオーム母に頭があがらないんでしょうね)
同じ俳優志望から脚本家志望に変更されましたが、更にオームを陰から支えるポジになり。
1幕では本当にオームとの絡みが面白く。映画にもあった首振りシーンは首がもげるんじゃないかとw
コメディ要素だけでなく。スピーチの時は勿論、火事での「俺の親友はシャンティじゃない!お
前だよ!!」と叫んだシーンは映画にはなかったと思いますが、親友を想う心がより出てよかった。
そんな兄弟同然の親友が忽然と姿を消してしまった。30年後、スチールでは思わず吹きだしたw
ビジュアルは影を潜め、すっかりイケオヤジになったパップー。ずっと親友の消息を探し求め、
消える直前の「母さんを頼む」という言いつけを守って親友の母親の世話をし健気すぎます。
彼自身はもうオームは死んでしまったと思っていたかは定かじゃありませんが、少なくとも母親の様に
OKがオームとは思ってはいなかったはず。からのスピーチ。30年前の在りし日の思い出が蘇り、
「嘘だろ!?」と驚愕からの確信。眼鏡を外し涙を流しながら手を前に差し伸べるシーンが本当に
泣けてきます(そんでもってあんな切なげな心を打つ表情ができるようになったのねとも)
30年の苦労が報われたわけですが、失った30年は取り戻すことが出来たわけでなく。本来なら
親友と共に一緒に年を取り、恋をして結婚をし。それが独身を貫き、脚本家の仕事もオームを
思いだすしオーム母も養わなければならないので、きっと辞めてもっと実入りの良い仕事に就いた
だろうなとも思ったり。若い溌剌としたオームとは対照的に背中からも彼の“30年”が見て取れます。
OKは彼の親友の転生した姿とは言え、ずっと楽しい時も辛い時もt共に生きてきた彼ではなく。
想いを遂げサンディと新たな道を進むにつれ、オームの記憶もOKから消えていくのかなとも。
パップーの手元に残ったのは焼け跡に残った思い出のスノードーム。思えばオームやシャンティ
だけでなくパップーにとっても思い入れのある品。それがOKでなくパップーの手に渡ったというのが
本当の意味でのオーム(&シャンティ)との別れであり、彼自身過去から解放されて新しい道を
歩んでいくのかなと。そう思うと色々感慨深いですし、本当に彼には幸せになってほしいです。
そんなパップーにとってオーム同様大切な人がオーム母。もう「ナヒーン!」の時点で大爆笑(笑)
映画観た時から思っていましたが、普通に出番が多い!紅さんとの絡みもかなり多く、会話の間や
二人の空気感も含め親友役として無理なく演じられておりました。天寿さんの横顔に見惚れて
緊張していた頃を思えば、今公演内一番成長したのでは?(次回のアルマン役も楽しみですね)
パップー用のナンバーもあり出だしこそ不安定でしたが、よく声も出ていたと思います。
みきちぐさん、初めて母親役とも思えないぐらい板に付いておりました(声を発するとおっさん
でしたけどww)キレキレのダンスとコメディシリアスの切り替えは流石。フィナーレでは皆役から
離れているので男役に戻るのかなと思っていましたが、普通に母親のままでしたね
続く