③ の続き
ヘイリーの妻子(愛加 あゆ・星乃 あんり)
まるでアメリカのテレビドラマから飛び出てきたかのようなそんな二人。
妻のジョセリン。ちょっぴり可愛くて、お料理もそこそこできて(ミキサーのおねだりがかわいいw)
基本的には明るい。浮気疑惑があっても、変に深刻ぶる事はない(まぁ行動は浮気調査
頼んじゃってますがw)もし本当に浮気だったとしたら、どうするのかが気になるところです(笑)
今回、ジョセリンは物語において何もしてません。それこそ、最後にヘイリーの背中をひと押し
するぐらい(そのひと押しがヘイリーにとっては強烈だったんですけどねw)
それでも、ちゃんとヘイリーとの間に“絆”が見えるのです。別に声にだして主張している
わけでも、踊り等で表現をしているわけじゃないですが。客席に伝わる程度に、舞台や物語を
壊したりせず。そのバランス感覚が絶妙に思えました
役としてもそうですし、壮さんと絆で成せる業かな~とこのお二人は割とさっぱりとした
ところがありますが、「付いてこんかったら置いてくで~!」←実際には裏でフォローする壮さん
とハッパかける壮さんに対し、体当たりでぶつかっていくあゆっちの二人の関係性が、
今回良いように舞台にも反映されたのではないでしょうか物語のヒロインはエラですが、
ヘイリーの相手は間違いなく妻のジョセリンでした
一方、娘のエミリア。いくつの設定なのかは分からないのですが、大体ハイスクール入る前か
入り立てぐらい(14~5歳)の年頃でしょうか?家のリビングでiPadいじって遊んでたり、
学校に事を聞かれて「ふつ~」と言い返す。別に良い子じゃないし、反抗期ってほど親に
反抗しているわけでもない。むしろ母親と一緒に、自分の父親が出ている社交ダンスの大会を
観に行っちゃうぐらいwこれっと言って特徴のある役ではないですが、とにかく可愛い
ビルの上のラプンツェル(早霧せいな)
あんな窓辺で踊っていたら、間違いなく全国の男が見とれてしまう(ヘイリーなんて透視能力
まで駆使してましたからw)本当に神々しいまでの美しさです!
その美しさは外見のみならず、内面からも裏打ちされたもの。ダンスに情熱を燃やし、
ストイックなまでに自分を追い詰める。一つのモノにうちこむ姿ほど眩しいものはありません。
ただし、そのストイックさが=ダンスのうまさに繋がるわけでもなく。。社交ダンスの“し”の字も
知らない私がいうのもなんですが、いくら(宝塚とは違い)女性をメインに魅せるものとは言え、
相手がいるからこそ自分も輝ける。相手を気遣えなければ社交ダンスは成り立たない。
そして、ダンス自体も恐らく自分にとって“楽しむもの”ではなくて“より高みを目指すもの”に
変わってしまったんでしょうね。(もちろん楽しむだけでは大会なんて目指せないでしょうけど)
小さなレッスン場でレッスンしていた時には持っていたはずの基本的な心を忘れてしまった
エラに、父親は気付いて欲しいがために臨時講師をやらせます。そんなエラに忘れていた心を
思い出させたのは、ヘイリーでありその仲間たちであり
そっからのエラさんが本当に綺麗でエラの最後のダンスシーンから、これからの活躍や
輝かしい未来が見えるようですこれはヘイリーの物語ですが、エラの物語でもあるんですね!
(もちろんドニーやバーバラもですが!)
普段は“少年ジャンプ”な面ばかり観てしまいますが(笑)舞台では繊細な役作りでストイックに
役に向かわれる方。そんなチギさん自身がエラの役に投影されていたと思います。
硬質でいて、脆い冷たさを感じつつも、中ではメラメラと情熱の焔が燃えている
そこには“男役が演じる女役”ではなく“早霧せいなが演じるエラ”がいました
踊りもお互い手を取り合ったり、苦戦していたとは思えないほど!実際踊るシーンは限られて
いるのですが、少ないからこそ印象に残ってます本当に美しかった
ただ。。。やはりネックは歌かなと特に今回は女役のキーなのでキツイ部分もあった
でしょうけど。ソロは1曲だけだったと記憶しているのですが、そのシーンまでずっとチギさんで
ある事を忘れてエラとしか見えませんでしたが、そこだけチギさんになってました、、
心は十二分に伝わるのです!あとはそう“聞かせるコツ”を掴んで欲しいかな~と。パッて
浮かんだのがマミさん。マミさんは決して歌ウマではなかったのですが、聞かせるのが
上手くて個人的にも好きでした(悪く言えば小細工←ゆら姐曰く「ウォウウォウ唸ってるだけ」w)
これでチギさんが歌で聴かせる事が出来たら、もう最強だと思うのですが
それにしても・・・あのエラさんと、マツコについて熱く語る人が同一人物と思えないのですがww
続く