雪組『ベルばら』柚希礼音さん、凰稀かなめさん特別出演verを観てきました!
本当に大盛り上がりで、月組verの特出は観てないのですが当時の盛り上がりが目に浮かぶようです。
月とは違い、雪組オンリーverと特出verでは演出?も違うフェルゼン編。
ただでさえ役替わりの上に場面カットと、ちょっと雪組子にとっては割くってるな~とは思いましたが、
雪組子の熱演ぷりにこのお祭りを大いに盛り上げようという気持ちがビンビン客席まで伝わってきたことから、
私も複雑なことは殴り捨ててただただ楽しんでまいりました
ですので、私は今回の特出verは雪組+αではなく一つのカンパニーとしてとらえてます。
感想も、出番の多少についてはあえて触れませんのであしからず・・・(&ネタバレも含みます)
まず演出について。月組をご覧の方の多くが度肝を抜かれたであろうラスト(笑)
今回は、OPで度肝を抜かれました(私だけかも・・・)
「ごらんなさい♪」からの仮面舞踏会なのですが・・・マリオネット人形たちの狂想曲のような
動きをする貴族たち。どうやら人形でフェルゼンとアントワネットとの出会いを表現してるみたいです。
仏版ロミジュリにも同じような手法を使われており、ある意味当時の貴族社会の縮図を表してるようで。
私は結構好きでしたが評判は少し悪いみたいですね
まぁ、確かにあれがあるせいで命を掛けた結果散らしたものも、誰かの手中にあったのかと思うと
モヤモヤとした気持ちが残りますし、何よりフェルゼン編にしては華やかさが
そんな微妙な空気が客席全体に広がる中、フェルゼン・オスアルが登場すると空気は一変!
言葉に表すと「わ~きゃ~」的な(笑)いや~トップってすごいんですねw←あたりまえ
月組verでもそうでしたが、全編通してどうにも過去の名場面集を継ぎはぎした感が否めません
もちろん特出verだからってのもありますが、プログラムを観る限りは雪verもそんな感じですね。
の割には小舟の場面がなかったりと、ベルばらファンには物足りなさがあるかもしれません。
どうしても説明台詞が多いですからね~もっとすっきりしたセリフ回しにしたら小舟分の時間はあるんじゃないかと(笑)
植田歌舞伎について。月ではあまり慣れてないという話をしましたが、今回は専科からの出演も多く
大見得切られる方がほぼ専科&トップというかんじでしたのでw決めるところはビシっと決まってて
不自然な動作なのに本当にカッコよかった(月の初々しくて一生懸命さもいいのですがw)
特に、フェルゼン&オスカル&アンドレ達がマントをバサッと翻すたんびに、私の心はグサッでした(笑)
1幕はフランス世情の急変からオスカルが近衛隊を辞めるまでですから、どうにも展開がゆっくりで。
その分、2幕のあまりの展開の速さにはビックリでした
でも、その畳みかけるような展開が中々ベルバラにしては心にドシンとくるものがあり(失礼なw)
某先生アレルギーな私でも少しだけジーンときてしまいました(周りには泣いてる方も!)
・・・が、「オ~ヒサマ~ァ!」ジャ~ン!!でバ~ンと急にロケットが始まってしまってビックリ
だって、王妃様が最後の一段上り終わって即大階段の電気ついて、1秒後にはロケット始まるんですもん!
余韻に浸らせてくれ~
小雨は個別の時に後述するとして、“愛の柩”からデュエダン、娘役さんの群舞、そして男役の黒燕尾。
月組のフレッシュさとは違ったクラシックなフィナーレで、組色に沿った違った魅力があります。
なにより、壮さん筆頭に娘役も男役も一糸乱れぬ団結力に感銘
実は、雪組って生観劇するの『ロミジュリ』ぶりだったりします。
なので、より客観的にそして全体的に舞台を楽しむことが出来ました!
一部、すこぶる私のツボに嵌ってしまった方達がいましたがw(これは組ファンとしては不可避ですね)
初舞台のフレッシュさ、お披露目ですが壮さんの愛加さんの落ち着いた雰囲気。
ベルバラ&特出というお祭りな盛り上がり、そしてそれを根底で支える雪組子の熱意。
4種の異なる魅力が絶妙なハーモニーとなって奏でた公演だったと思います。
(最初「ベルばらか~どうでもいいわ」って思ってしまい、もう土下寝する勢いです)
個人の感想は続きで