すっごい久しぶりの更新になります。

「皆がお金を使えば景気(GDP)が良くなる」
これは合っています。(敢えて断言)
では、「改革をすれば景気が良くなる」
これは合っているのでしょうか?

答えは「間違っている」
ではなく「どちらとも言えない」となります。

何故か?
簡単な話で、「それだけでは意味が無い」からです。

未だに是非が問われる郵政改革
支出を削る事業仕分け
増税や国債で揉める財政健全化
etc…
人気取りのような要素を抜きにして、景気に対してどうなのかを考えます。

「民営化で黒字にします!」
「無駄遣いや天下りを止めます!」
「安定した財政運営をします!」

「それは凄い! で?」

黒字化しようが予算を削ろうが赤字を抑えようが、「国家全体として」お金の使用量が増えないなら景気は良くならない。


1府12省庁が示すように、国家運営に必要な事は沢山あります。
それを「○○すれば良くなる!」と一部分だけで全てが上手くいくような幻想を作る政治が我慢ならず、気に食わない。

結局、「それ」が政策全体に、国家全体にどんな影響を及ぼすのかを当事者が説明せず、理解できていない。
そしてそれを自分達の都合の良いように吹聴し、都合の良いように錯覚させる輩がいる。

もうすぐ選挙です。
自分にとって、家族にとって、地域にとって、国家にとって「それ」が良いことなのかどうか、情報を集め、比べ、考えて下さい。
前日の鳩山首相の発言ですが、案の定、即日撤回しました。
対応が早いのか、言葉が軽いのか、判断は別れるところです。

今回の話は「~正しく間違った世界~」と関連したものになります。
家計や企業が黒字(内部留保)を出そうとする事、それ自体は良いことです。
黒字を出した分だけ余力が生まれ、安定します。
しかし、その黒字の分だけ他に回るお金が減るのもまた事実です。
簡単な例を挙げますと、家計が節約して10万円を貯金しました。
そのままだと消費によって全体に回る筈だったお金が10万円分減る事になります。

ならばどうするか?

ここからが持論になりますが、「政府が適切な量の国債を発行して消費する」です。
上の例で言えば、10万円分の貯金に対して、10万円分誰かが借りれば再びお金が回ります。
その借り手が民間(家計や企業)なら政府が新たに国債の形で借りなくても大丈夫、経済はちゃんと回ります。
だが借りる量が十分でなければ、足りない分だけ国債を発行して回すべき、と自分では考えます。

要はバランスです。

民間が貯蓄を増やしたり借金を減らそうとするなら、政府が国債を増やす。
逆に民間が自分達の貯蓄を消費したり、お金を借りて使おうとするなら、国債は減らす。

ここでは「無駄の削減」や「構造改革」と、「国債発行」は全く別の話になります。
より上手く、効率的にお金を使う事はもちろん必要です。
しかしその結果が国債発行額や政府支出の抑制なら、持つ意味が変わります。
あくまで「必要な量の国債」を「どう使うか」の問題であって、「国債を減らす」のが目的ではありません。

お金の借り手が足りないからと、家計や企業に無理に貸し付けても、いたずらにリスクを増やすだけです。
「通貨発行」や「日銀による国債買取」という裏技を持つ日本政府がバランスを取らないと。
政府主導でも景気が良くなれば自然と皆が消費にお金を使うようになり、経済は自律的に回る。

日本全体に力はある。
後はその力を如何に使いこなすかが政治の役割だと思います。
「内部留保」(Wikipediaより一部抜粋)

>内部留保とは、株式会社等の営利法人が経済活動によって得た利益を出資者に配当や、税金を支払った後に残った剰余金を蓄積した資金を指す。

簡単に言えば、企業が商売をして利益を出し、給料や税金やその他諸々を支払った後に残ったお金の積み重ねです。
勘違いしやすいのですが、内部留保は現金や預金とは別のものです。

例を挙げるなら、(ゼロスタートで)ある会社が3年間毎年1億円の内部留保を出しました。
3年後の内部留保は3億円になります。
ここで、会社は貯めた3億円を使って新しい設備を買いました。
この時、内部留保は3億円のままで減ったりはしません。
個人で考えるなら、給料から最低限必要な生活費や税金を引いた残りが内部留保に当たります。
そのお金を趣味などに使ったとしても内部留保そのものには影響しません。
内部留保が減るという事は、生活費や税金が給料よりも多い赤字という事になります。

何故こんな話をしたかというと、今日の国会で、鳩山首相と共産党の志位委員長と会談した際に、共産党側が「大企業の内部留保が日本経済の成長力を損なっている」と指摘したのに対し、首相が「内部留保に適正な課税を行うことも検討してみたい」と示したからです。

Wikipediaに詳細が載っていますが、企業の内部留保が増えているからといって現金や預金が増えている訳ではありません。
設備投資などへの資金を銀行から借りるのではなく自分達で捻出する、と考えるといいかと。
そんな内部留保に課税する、という事は個人に例えるなら車を買うために積み立てたお金に税金がかかる、という事です。
税金を払ったその後に貯めたお金にまた税金がかかる。
悪夢としか思えない。

こんな発言を首相が軽々しく口にしたので、今回の記事にしました。
いつもそうだが、後先考えず、中身も意味も知らずに発言するのが多すぎる。
不況なのでマイナス(負債)を増やさないようにする、というのは企業として間違いではない。
(全体として、は別の話ですが)
なのにそれを否定するとか、企業を潰したいのか?
(珍しく感情的になってしまいました)