元バンコク駐在員の独り言

元バンコク駐在員の独り言

ホームピグアメブロ

芸能人ブログ人気ブログ

前ページ
次ページ

02Dec
- 2018年10月タイ経済～評価が難しい～
  BOTから、2018年10月のタイ経済状況が発表された。先月は輸出も観光客も、数値が落ち込み、明らかに経済が減速している状況だった。10月の数値を眺めてみると、減速傾向が続いてると断言してよいのか、微妙だ…。まず、観光については、減速状態が継続しており、10月は前年同月比▲0.5%となった。中国からの観光客が引き続き減少しており、中国経済が回復しないと、回復は難しいだろう。あるいは、やっと観光バブルが終わり、正常な状態に戻ったとも言えそうだ。おそらく、通年での観光客数は、前年比をちょっと上回るぐらいで落ち着くだろう。輸出の方は、9月は前年同月比▲5.5%だったが、10月は盛り返して前年同月比8.4%増！中国は前月に続いて低迷中だが、農産物やペトケミ製品が大きく増加してリカバリー。ただ、ペトケミ製品は9月、10月の油価上昇の影響と想像がつくので、11月になって油価が下落しているところ、11月の数値に注目したい。輸出の盛り返しは、ラッキーな感じだが、それでも前年同月比増は事実。来月も何かしらの理由で輸出が低迷しなければ、それはタイ経済の底力なんだろう。タイ経済が下落傾向にあるか、踏みとどまりそうか、来月まで判断持ち越しという感じ。
17Nov
- タイ経済2018年9月～成長減速～
  タイ中銀から発表された9月の経済状況報告では、明確に経済成長が｢slow｣だと表現された。輸出は前年同月比▲5.5%の減。中国向けが指標ベースで10ポイント近く減少しているのが、主要因。品目別では、幅広く減少しているが、電機、自動車の落ち込みが大きい。観光客は、前年同月比2.1%増だが、前月に続いて伸びが減速。中国からの観光客の減少が止まらず、それ以外の地域からの観光客の増加により、辛うじて前年同月比増を確保した状況だ。内需の指標になる民間消費指数や投資指数も前年同月比マイナスではないが、辛うじてプラスという状況であり、中国経済が急に減速した影響をもろに受けた格好だ。中国の経済指標や報道からだと、中々、中国な経済状況の実態が分からないが、タイ経済状況から見るに、明かなに中国経済はslow downしている。米中貿易戦争がどこまで続くか不明な状況下、タイ経済は冬の時代に入るかけているのかも？タイ株式市場も、10月以降は下落傾向であり、6月末以来、久方ぶりに1600バーツを割る可能性が高いのではないか？！
28Oct
- プラテートクーミー〈反政府ラップ〉
  Rap against Dictatorship (反独裁ラップ)というグループが、YouTube上にPrathet ku Meeという曲をアップした。今朝時点で、あっという間に1200万再生を突破した模様。ラップの内容は、明らかに現在のタイ政府をディスった内容で、なかなか聴かせてくれる曲。もちろん直接的な固有名詞は出てこないので、最低限の配慮はしてるのだろう。タイ新聞紙によれば、警察はコンピュータ犯罪法に抵触しないか注視してるとのこと。コンピュータ犯罪法は何でもアリだな・・・。今の所、グループのメンバーは捕まってないようだが、YouTube上の再生回数が1200万から伸び悩んでいるのは、何らかな政府の妨害活動のせいだろうか。まあ、同じタイミングでバズってるエロ歌謡(クランチューアーイネー)が700万回なので、タイ語ソングとしては、この辺が限界かも…。まあ、こんなダイレクトな反体制ラップが堂々とアップされるなんて、来年の総選挙は、地滑り的に反体制派が勝つかもしれない。
20Oct
- タイ経済 2018年8月
  9月末に発表されたタイ経済の8月状況をやっと読むことが出来た。引き続き、経済は拡大してるが、ペースは明らかに落ちている。輸出は前年同月比5.8%。伸びているが、前月に続いて一桁台。上半期が11.1%だったので、明らかに減速している。地域別では、中国向けが減少傾向にある。米国向けも少し落ち込んでおり、貿易戦争の影響が垣間見える。観光もブレーキがかかっている。前年同月比で、3.0%と7月に続いて低い伸び。こちらも、上半期は12.5%増だったので、物足りなさは一目瞭然。こちらも、中国人観光客の落ち込みが激しい。前年同月比▲11.8%だそうだ。中国人観光客の落ち込みは、経済だけでなく、パタヤ転覆事件や、ドンムアン空港殴打事件による悪影響も噂されており、そう簡単に回復しないかもしれない。インドネシアは、株、通貨の下落に直面しており、タイは大丈夫と言われてきたが、そろそろ先行きに警戒した方が良いかもしれない。
16Sep
- タイセレブはやっぱり捕まらず。
  ラオスの麻薬王が2017年に逮捕され、そこから芋づる式に麻薬関係の罪でタイ人が逮捕された。その中で最も有名だったのが、タイ女優Pattさんの旦那Benz racingさん。勿論、セレブに属する方です。マネロンと麻薬の運びの罪で裁判になっていたが、結局最後まで否認を続け、何がどうなったかよくわからないが、運びの方は無罪となり、マネロンだけが有罪で懲役8年の判決が出た。しかし、タイに執行猶予という制度があるのだろうか、判決が出たその日に、刑務所に直行するのではなく、海外渡航禁止＆追跡機器装着を条件に保釈されている。可哀想な事に、Banz君と一緒に捕まったBenz君の関係者2人は、マネロンだけでなく運びの罪も有罪となり、懲役24年が確定。しかも保釈もされず、刑務所直行！推測するに、｢麻薬の運びは部下がやったので、私は知りません｣と、言い続けたんだろう。部下が、｢こいつが命令したんだ！｣とか言えば、別の展開もあったんだろうが、そういう展開にさせないのがタイの司法…。😨タイでは、金持ちは捕まらない!!。😱肝に銘じよう。
15Sep
- タイのゴルフ場（４）　AIT
  ドンムアン空港に向かう高速道路をひたすら北に走り、タマサート大学キャンパスが左手に見えたら、少々スピードダウン。タマサート大学のすぐ先に左折できる入口があり、AIT Golfという緑の看板がある。見落として先に進むと、Ｕターンを繰り返すことになる。うまく左折できたら、道なりに砂利道を進めば、古ぼけたログハウス風の建物が見えてくる。これが、ＡＩＴ Golfのクラブハウス。ＡＩＴというのは、Asian Institute Technologyの略称で、1959年に設立された大学院。このゴルフ場はその大学院の施設の一部で、本来の用途は学生の為のレクリエーション設備だろう。クラブハウスは質素そのもの。ロッカールームも10人も入れば狭さを感じるほどで、ロッカーも今にも落ちてきそうなほど古い。シャワールームは一応温水が出るものの、あまり長居したくない狭さと古さだ。さらに、残念ながら18ホールではなく、9ホールしかないので、18ホール回るには２周することが必要。しかし、それらのデメリットに目を瞑ってでも、ここに来るメリットはある。安さだ。１８ホール回ってキャディフィーを付けても1,000THBあればお釣りが出る。この安さにひかれて、練習ラウンドと称して、２人ぐらいで簡単にラウンドできるのがここの唯一最大の魅力だ。１人で凄いスピードで回っている強者もいる。名物の８番ショートホールは、グリーン周りが池とバンカーで囲まれ、難しい。ロングホールは距離が短くてもクリークが効果的に横切っており、中々難易度は高し。一人、二人での練習ラウンドにはもってこいなコースだ。旅行時のゴルフには選ばないが、駐在になったら、ぜひ行きたい。
02Sep
- タイのゴルフ場（３）　The Pine
  スクムビットエリアから北東へ車で約90分のところにThe Pine ゴルフ場がある。はっきり言って、バンコク中心部からは遠い。高速道路が近くまで走ってないので、スワンナプーム空港近郊まで高速を使い、その後はひさすら北上するルートが良いだろう。あるいは、そもそも高速を放棄してミンブリー方面経由でひたすら国道を走るかのでも良い。いずれにせよ、早朝の往路は90分かからない程度で到達できるが、帰りはどのルートでも基本的に渋滞に嵌ってしまう。最低、2時間は覚悟するしかない。ただ、こんなに時間がかかっても、行く価値はある。なにせ安い。２～３年前は週末でもGreen Feeは1,200THBだった記憶があり、キャディーＦｅｅが350ＴＨＢなので、チップを入れても2,000THBでお釣りがあった気がする。今ではＧｒｅｅｎ Feeが1,500THBと値上がりしているが、それでも十分安い。コースは平坦で池が多いという、タイにありがちなコース。アンジュレーションに凝っているわけではないが、距離が結構ある。白ティーからでもトータルで7,000ヤード超はあるので、スコアを出すのは難しい。ロングホールは必ず500ヤード近くあり、パー4でも池越えホールが多々あり、横に川が流れていたりして、フェアーウェイやラフの部分が狭く、最後の方は疲れてくる。クラブハウス、レストラン、グリーンコンディションは期待しないで欲しい。クラブハウスやレストランはぼろぼろだ。ただし、レストランのタイ料理の味付はＧｏｏｄだ。日本料理やイタリアンには目を向けず、タイ料理オンリーで昼食を愉しもう。また、距離が遠いこともあり、日本人プレーヤーの数は少なく、タイ人となぜか韓国人が多い。韓国企業のコンペが開催されていることもある。午後スタートの場合にはキッズの練習ラウンドと鉢合わせすることも多い。接待ゴルフには絶対使えないが、気心知れた仲間との練習ラウンドや、初心者のレッスンラウンドには持ってこいだ。ここでソコソコのスコアでラウンドできたら、他のゴルフ場でも問題なくプレーできるだろう。
- タイ経済　2018年7月　～GDP4%越えは確実？～
  8月16日にNESDBが第2四半期（4月～6月）のＧＤＰ成長率が4.6％だったことを発表しており、今年のタイ経済のＧＤＰ成長率は4％を超えることはほぼ確実と思われる。また、8月末にタイ中銀が発表した7月のタイ経済状況を見ると、総論としてタイ経済が引き続き好調なのが分かる。ただ、各論で見ると、注目すべき数値がいくつか見えてくる。7月の輸出実績を見ると、前年同月比8.8％増と一見好調に見えるが、今年は2ケタ増の月が多かったので物足りない。とりわけ、農作物・水産物については前年同月比マイナスを記録している。水産物に至っては第2Ｑが▲9.7％だったので、絶不調と言って良いだろう。タイの水産業はミャンマー人労働者をこき使っていると国際世論からの非難の的になりやすく、ＥＵから輸出禁止をくらった過去もあるので、今後、ひょっとすると衰退するのかも。農業・漁業の穴を埋めたのは、石化製品だが、量が伸びたというより、米国のイラン制裁復活により世界的に石油価格が上昇したことに吊られての伸び。そう考えると、タイの輸出の増加スピードが鈍ってきたかも。観光業に目を向けると、前年同月比2.8％増とかろうじてプラスを確保したものの、伸びが鈍化している。中銀の分析ではパタヤのボート転覆事件で中国人が多数死亡したことが原因で中国からの観光客が▲0.9％と落ち込んだことと、ロシアＷ杯開催期間中でロシア人観光客が減少したことが要因とのこと。そういった影響があったことは否定しないが、個人的には、トルコ、ベネズエラ、アルゼンチンと世界を見渡すと、少々経済の先行きが怪しくなってきたシグナルが出ているように思え、タイ経済においても、輸出と観光業の数値にその影響が表れているのではないかと思う。輸出と観光業と伸びの鈍化が7月の一過性のものか否か、来月の数値に注目したい。
24Aug
- タイのゴルフ場（２）チュアンチュアン
  トンロー近辺から、Ｓｉｒａｔ高速道路を使いドンムアン方面へ。ドンムアン空港付近を通りすぎて、345号線に乗り、チャオプラヤー川を超えたあたりにチュアンチュアンゴルフ場がある。（今は名前をフローラヴィルゴルフ場に変えたようだ。）トンロー近辺からは早朝6時過ぎに出発すれば1時間弱で到着してしまう。到着して出迎えてくれるクラブハウスはかなり年季が入ってる。長い階段を上り、2階の受付でチェックインを済ますと、左手にロッカールームがある。ロッカーはスチール製の細長いロッカーでチープさが漂っている。何故か、形がいびつなロッカーで、バックや着替えを入れるのが大変だ。１Ｆに降りると、右手にレストランがある。建物自体が古いのでレストランのテーブルや椅子も年季が入ってる。しかし、天井まで続く窓のため、採光は十分で雰囲気は良い。キャディさん達もそれなりに年季が入ってる方が多い印象だが、ハズレと思ったキャディさんに会ったことは無い。特に嫌な顔・雰囲気をせずにたんたんと仕事をする印象だ。コース自体も年季が入ってるというか、そこまで手入れが行き届いていない。フェアーウェイ、グリーンともにぎりぎり平均点だろうか。ただ、池と川が多いコースで、距離もそれなりにあるので、中々難しい。特に6番ホールの池越えのショート（白ティーで140～150ヤードぐらい）は、100台ゴルファーには曲者だ。距離が短いので、どうしても池越えを狙ってしますが、奥は林になっているため、オーバーもできない。池越えせずに右サイドから回り込もうとすると、バンカーが待っており、たいがい捕まってしまう。2打目のバンカーショットでトップなんぞすると池に一直線だ。いやらしいことに、グリーンは奥から手前に傾斜がついてるため、コロコロ転がってしまう。プレーが終了したら年季が入ったレストランで昼食だ。設備は古いが、料理の味と種類は申し分ない。これと言った名物料理はないが、値段がリーズナブルなので、ついつい長居をしてしまう。しかし、帰りに渋滞に嵌っても、1時間30分程度でトンロー付近まで戻れてしまう。時間を気にする必要がないゴルフ場だ。グリーンフィーは2,000バーツを下回る1,750バーツ。個人的には大好きなゴルフ場だ。
15Aug
- タイのゴルフ場（１）　Royal Lake Side
  Royal Lake Side ゴルフ場は、トンローエリアから70km少々東に走り、バンパコンリバーを超えてすぐの川沿いに位置する。バンコク中心部を出た後は高速道路をひたすら走るので、距離はあるものの所要時間は1時間強であり、アクセスは良い。エントランスは天井が高く、コースに面した側は一面ガラス張り。そのため、ロビーには大量の自然光と室内灯の明かりが降り注ぎ、すがすがしい気分にさせてくれる。清掃が行き届いてるのか、2011年に改築された影響なのか、ロビー、クラブハウス、レストランはどこも清潔感に溢れている。チェックインを済ませて、まず向かうのはクラブハウス。縦型で上下2段に分かれたロッカーは、広さに申し分はなく、使いやすい。手早く着替えを済ませた後は、レストランでお決まりのカオ・トム・ムーを注文。レストランも全面ガラス張りでロビー同様に明るい雰囲気。朝の光の中、クーラーがキンキンに効いたレストラン内で熱々のカオ・トム・ムーをはふはふと食す。タイのゴルフ場ならではのひと時。腹ごしらえが終わったら、いよいよコースに向かう。ここのキャディーは可もなく不可もなく。エントランスに並んでいるキャディーの中には、男性やかなりの年輩のおばさんキャディーもまぎれているが、通常は普通のキャディーさん。中には、非常に若いおねいさんキャディーもいるので、偶然にもそういったキャディーを引き当てれば、その日はスコアは考えず、会話を楽しむことを優先しよう。川沿いということもあり、風がそこそこ強いこのコース。コースの難易度はさほどではないかもしれないが、お気楽ゴルフを楽しむ駐在員プレーヤーにとっては、顔や体にかかる風に気を取られ、良いスコアを出すことは難しい。しかしながら、フェアーウェイやグリーンはちゃんと整備されており、気持ちよくプレーするには申し分ない。途中にある南国の海沿いにあるオープンバーのような茶屋は、リゾートゴルフの雰囲気を盛り上げてくれる。一番の難関は11番ホール。グリーン周りが川で囲まれているので、キレイにグリーンオンしないと、すぐにトク・ナーム（池ポチャ）の声を聴くことになる。全長364ヤードのこのホール、だいたい2打目で池前まで持ってきて、勝負の池越え3打目を迎えるが、あまり良い思い出はない。池越えせずに右から回り込むアプローチもあるが、確実に1打は余計に打つことになるので、前回失敗しても、懲りずに挑戦してしまう。プレーが終わった後は、クラブハウスに戻り、さほど豪華ではないがキチンと清掃されているシャワールームでシャワーを浴びる。貸し出されるタオルは、少々固め。着替えを終えてレストランに向かい、軽く昼食。内装が綺麗で清潔感がある為なのか、出てくる料理はどれも及第点だと思う。いつも頼む「この一品」があるわけではないが、安心して注文ができることはゴルフ場のレストランとしてはうれしい限り。週末のGreen Feeは2,500THB。コストパフォーマンスを考えると、思い出に浸る目的を除いても、また行きたいゴルフ場の1つだ。
05Aug
- タイ経済状況　2018年6月　～ずっと絶好調～
  2018年1月から4月まで、タイ経済の両輪である輸出と観光が好調を維持する状況が続き、毎月変わり映えがしないので、5月の経済状況は記事にするのをさぼりました。こういうのは、定点観測的に書いておくのに意味があるので、あまりの変わり映えのなさに筆が進まず。変わり映えしないという意味では、タイ中銀から発表された6月の経済状況も同じ。輸出と観光が好調で、タイ中銀の表現を借りれば、タイ経済は「expanded broadly」の状況だそうだ。実際に、輸出は2018年上半期は前年同期比で11.1%増と2ケタ増を達成。農業、漁業の一次産品は振るわなかったが、工業、石油化学系が好調だった。観光については、外国人観光客数が2018年上半期は前年同期比12.5％増の1900万人を達成し、この勢いが持続すれば、年間で4000万人オーバーも可能かもしれない。昨年は3500万人だったので、500万人増。日本も観光立国を目指しているが、このタイの躍進について謙虚に学ぶ必要があるんじゃないだろう。民間投資指数や工業生産指数も前年同期比で2ケタ増とはなってないが、輸出と観光に引っ張られて、それぞれ3.8％増と3.3％増と好調だ。株式（SET指数）の方も、こういった経済状況を反映したのか、6月末に1,600バーツの底値を試した後は急反発して、今は1,700を突破する勢い。ただ、そもそも1,600まで下がったのも、米中の貿易紛争による経済停滞リスクを嫌った外国人投資家の資金逃避が原因であることから、単純に外国人投資家が戻ってきただけという理由が正解だろう。いずれにせよ、タイ経済ウオッチャーとしてはつまらない状況ではあるが、タイ経済は巡航速度で成長を続けている状況だ。
28Jul
- タイへの外国人観光客
  タイの経済を語る上で避ける事が出来ないのが、外国人観光客の動向。外国人とは言っても、中国人観光客が27%を占めており、伸び代が見込まれるのも中国人なので、中国人観光客の動向さえ注目しておけば良い。そのような考えを裏付けるような記事が、タイの英字紙Nationに掲載された。2017年（おそらく）の訪タイ外国人観光客数のTop10に関する記事だ。1位は980万人の中国！2位のマレーシアが335万人なので、ぶっちぎりの1位。3位は170万人の韓国、4位161万人のラオス、5位に154万人の日本がランクイン。観光業がタイのGDPに占める割合は12%程度のようで、中国の観光客はタイGDPの3%ちょいに貢献している計算だ。ここまで、断トツの数字を見せられると、タイが中国になびくのも仕方ない。プロンポン、トンローあたりに住んで、日本人相手の居酒屋や夜の店に入り浸っていると、カタコトの日本語を巧みに操る店員と憩いの一時を過ごせるが、サイアムスクエア辺りは、中国人の方がマジョリティであり、タイ人の販売員もカタコトの日本語より、カタコトの中国語を操る。そのうちプロンポン、トンローあたりでも、カタコトの中国語がマジョリティになるかも。
07Jul
- タイ人とW杯とギャンブルと
  タイ警察の発表によれば、W杯開催から20日間で、W杯関連のギャンブルで9,400人以上を逮捕したそうな。9,400人逮捕って、タイ人のギャンブル好きって、どんだけ～。タイでは賭博は完全なる違法です。競馬とかムエタイとか闘鶏とか、一部、限定的に許可が出てますが、基本は違法です。賭博に繋がる道具とみなされるトランプとか麻雀パイはタイへの持ち込みが禁止されてます。しかし、禁止されているからなのか、民族の性格なのか、タイ人はギャンブル大好き。ラオス、カンボジア国境沿いにあるカジノに出かけるのは勿論、バイタクやタクシーの運ちゃんたちは、街中でよく分からんゲームに興じて、小金を掛けてます。なので、タイ人が大好きなスポーツであるサッカーの世界一を決める大会で、ギャンブルがされないわけがない。はっきりいって、撲滅は不可能でしょう。米国や英国ではスポーツも正規の賭けの対象ですし、タイでも表の世界でギャンブルを管理するしかないのでは。昔々、日本でも競馬のノミ屋が有名でしたが、ネットで馬券が購入されるようになると、大分廃れましたし、おそらく、某有名バドミトン選手が捕まったような闇カジノも、表カジノが解禁されれば、駆逐されるでしょう。ToToもあるぐらいですから、日本の方がW杯が賭けの対象にあるのは早いかもしれませんね。
01Jul
- タイ経済の相対評価　～2018年上半期～
  今日の日経新聞におもしろい記事が載っていた。2018年上半期（1月～6月）で、主要国の株価、通貨、債券がどう変遷したかと比較した記事。株式が売られ、原油、通貨、債券が買われたという構図が浮かび上がり、特に新興国の株や通貨は基本的に売り基調のようだ。日経の記事は、世界的なリスク回避傾向により、新興国には資金流出圧力がかかっているとの見方だ。日経新聞には、各国の通貨や株価の上昇下落を示すグラフが掲載されており、タイバーツはちょっと上昇、タイSET株価指数はインドネシア株と同じくらいの下落率で、5％～10％の間の下落となっている。これまでブログでも書いてきたが、タイの経済の各指標（輸出、観光客数等）は好調を維持しており、今年のGDP成長率は4％を見据えている状況であるが、中々、タイSET株価指数が1,800を超えない理由が、これだろう。むしろ、直近では1,600を切りそうな水準で、総選挙を控えたプラユット政権は、頭を悩ませてるだろう。ちなみに、債券の方を見ると、2017年末に比べてイールドカーブは上昇しており、債券価格は下落傾向にある。つまり、株式市場にあった資金が債券市場に向かうのではなく、外に流出している証左であろう。（ひょっとすると不動産に向かってるかもしれないが・・・）米中の貿易戦争、米欧の貿易戦争の余波が、タイの実体経済にどういう影響を及ぼすのか、もう少し様子を見ないと何とも言えないが、中国はもとより、米国も予測がつきにくい経済・貿易政策をとっているため、経済指標はともかく株式指標は低迷を続けそうな気がする。
17Jun
- タイ経済状況　2018年4月　～絶好調～
  5月末にタイ中央銀行から4月のタイ経済状況が発表された。5月末なので、半月ほどほったらかしにしていた・・・。しかも、前回のブログの記事が3月の経済状況だったので、ほぼ1ヶ月何も書いてなかった・・・。（反省）5月のタイ経済状況も継続して絶好調。輸出は前年同月比14.6％と2ケタ増となり、第１Q（1月―3月）が前年同期比9.9％増だったので、減速することなく伸びている。4月輸出実績内訳をみると、3月は前年同月比で減少に転じた農産物も持ち直しており、全セクターで順調（漁業だけちょっと足踏み）。観光分野も前年同月比9.4％となり、まだ伸びている状況。こちらは第1Qの前年同期比が15.4％増だったので、ちょっと減少しているが問題ないレベルでしょう。主要因は依然として中国からの観光客であり、ほんとにどこまで伸びるんでしょう。これだけ経済が順調なら、インフレ率も上がって良さそうだが、インフレ率は1.07％。その主要因も最近の油価上昇に伴うエネルギー分野の価格上昇であり、コアインフレ率は0.6％台で停滞中。民間消費指数が前年同月比で5.8％増と伸びているので、もう少しインフレが進んでも良いのだが、この編は日本同様に「謎」なんだろうか。ちなみにタイ株式市場のSET指数は上がるどころか、右肩下がりが続き、半年ぶりに1,700台を切りそうな状況。4月も5月も外国人投資家は売り越しを継続しているところ、タイ投資家だけでは現状の株価水準を買い支えできなくなってきたのでしょう。米国、欧州は利上げに転じる姿勢のところ、外国資金の資金流出は続くでしょうから、経済に反比例して株価は当面調整局面かもしれませんね。何となく、構造が日本と似てる気がする・・・。
26May
- タイ経済状況　2018年3月　好調GDP成長率
  4月末に3月のタイ経済状況がタイ中銀から発表された。輸出、観光ともに好調を維持しており、あまり気になる点が見えない。数字を見てみると、輸出は前年同期比6.3％増、若干、農産品の輸出にブレーキがかかっているが、第1Q通して前年同期比▲1.5％なので、あまり大きな影響はなさそうだ。外国人観光客数は前年同期比16.3％増と申し分なし。更に、今週発表された第1QのGDP成長率には、少々驚かされた。なんと、前年同期比で4.8％増。5％も見えてくる水準であり、2017年通年の3.9％成長にも驚かされたが、2018年はタイ当局が見込むとおり、４％以上の成長が期待できる状況だ。報道によれば、堅調な輸出、観光に加えて民間消費が上向いてきたということだ。第1Qの民間消費指数は前年同期比3.3％増と2017年全体の2.5％増を上回る水準。数字だけだとあまり増加しているようにも思えないが、輸出と観光で稼いだ金が消費に回って、順調に経済が回転しているのは確かのようだ。これだけ良い経済統計が出ると株価も右肩上がりかと思うのだが、SET指数は1,700ポイント台をうろちょろして、年初に記録した1,800ポイントには届かない状況。米国金利上昇により海外資金のSETへの流入が鈍いのが原因と思うが、むしろ、タイ経済指標の好調さにより海外資金の流出が防がれて、現状レベルが維持されていると見た方が正しいのだろう。今年から来年初にかけて総選挙が予定されているが、仮に激しいデモが起きてしまうと、観光にブレーキがかかり、経済が急落しそうなので、経済面からはスムーズな総選挙を期待したい。
28Apr
- パタヤのおバカ事件が世界を揺るがす？　③（とりあえず最終）
  爆弾発言をしたアナスタシアさんの素性が知れ渡ると、タイのTV、News だけでなくCNNまでも事件を報じることとなった。CNNの報道では、アナスタシアさんが書いたとされる在タイ米国大使館への手書きのレターも報じられ、米国大使館にも問い合わせが届く始末。こうなってくると、在タイ米国大使館と在タイロシア大使館がどう動くかということだが、どちらも大きな動きを見せていない。しかしながら、ロシア本国からFSB（ロシアの治安機関）関係者がタイに入国し、情勢を観察しているとのニュースが報じられた。ロシアが動いてるのは、アナスタシアさんがロシア人だからということもあるが、アナスタシアさんがSNSにアップしてしまった動画が原因との見方がる。というのも、この動画は、既にロシア野党が、オルガリヒ（ロシア富豪）と政治家の癒着の証拠として告発に活用しており、アナスタシアさんはロシア治安機関から狙われる立場だったそう。アナスタシアさんはロシアに居られない身で、タイに逃げてきたという感じか。そういう想定に立てば、アナスタシアさんはロシアに強制送還されようなら、自分の身が危ないと思って、米国への亡命を狙ったのであろう。しかし、残念なことに、肝心の米国大使館は何の動きも見せない。トランプ大統領側の圧力があるのか、そもそも大した証言に繋がらないと考えているのか分からないが、アナスタシアさんを助ける気はさらさら無いようだ。こういう状況に業を煮やし、アナスタシアさんも最近は米国側の陰謀でパタヤで逮捕されてしまった、デリパスカ氏（アナスタシアさんが友達だったロシア富豪で、SNSに関係動画をアップして、政治家との汚職やロシアンゲートの関与が疑われている人物）に謝りたいと言い出す始末。4月中旬以降、本日まで追加の報道が出ていないので、何となく、タイにありがちな、うやむやのまま終了～（こっそり、ロシアに強制送還）という感じではある。ただ、一瞬とはいえCNNが報道するところまで世界を騒がせたので、ロシアに強制送還されたとしても、何かあれば世界が報じるのは確実であり、アナスタシアさんの身の安全は何となるのではないだろうか（甘い見込みか）。そこまで計算していたら、このアナスタシアさんは、やはりオルガリヒを手玉に取るだけはある。
22Apr
- パタヤのおバカ事件が世界を揺るがす？②
  タイ警察に逮捕されてしまった、ベラルーシ出身の自称モデルのアナスタシアさん。パタヤの留置場から、「アメリカ大統領選挙におけるロシアの介入（いわゆる、ロシアンゲート）について、重大事実を知ってるからアメリカ政府は私を助けなさい」とInstagramに動画を投稿してしまう。更に、弁護人を通じてアメリカ大使館にレターを出すは、移送中も、報道陣に対して同様の発言をするなど、やりたい放題。普通であれば、パタヤという歓楽街で捕まったおバカなロシア人が何を言ってるんだと、嘲笑を受けて終わるはず。しかし、アナスタシアさんが過去に投稿していたYou tubeの動画が戯言で片づけるのを許さなくしてしまった。アナスタシアさんが投稿した動画は、ロシアの富豪オレグ・デリパスカ氏とロシア副首相兼官房長官のセルゲイ・プリホチコ氏とヨットで楽しんでいる様子が映っており、ロシアのVIPと仲良しだったことが一目瞭然。このデリパスカ氏、RUSALという世界2位のアルミ大手企業の社長で、Basic Elementsという財閥グループを率いるロシアの大富豪の1人。当然にプーチン大統領を含めロシア政財界との繋がりは深い。さ・ら・に、このデリパスカ氏は2005年から2009年に米国人のポール・マナフォート氏をコンサルタントとして雇用していた。このマナフォート氏、トランプ大統領の選対本部長を務めており、目下、ロシアンゲート事件の鍵を握る1人と見られ、FBIの調査を受け、監察下に置かれている・・・。情報だけは瞬時に駆け巡るこの時代、世界のマスコミは気づく、「もしかすると、こいつはヤベぇぞ」と・・・。（続く）
21Apr
- パタヤのおバカ事件が世界を揺るがす？　①
  2018年2月15日、パタヤのホテルの一室にタイ警察が踏込み、ロシア人が10人程逮捕された。このホテルの一室で開催されていたのは、「SEX トレーニング」。トレーニング指導者10人とロシア人観光客33人がこの部屋に居たそうだが、逮捕されたのはトレーニング指導者10人。トレーニング指導者が逮捕された容疑は、売春等ではなくて、不法就労。これは、バンコクやパタヤのマッサージパーラーや路上の売春婦が捕まるパターンと同じで、売春自体はグレーゾーンなんで、不法就労か未成年就労での摘発しかない。この「SEXトレーニング」の内容は気になるところだが、警察が踏み込んだ際には実演はされていなかった模様。参加者は2万バーツ/人を支払っていたようで、本当は非常に内容の濃いトレーニングだったのではと妄想してしまう。実際、トレーニング参加者は、大きく「SEX Animator」と書かれたＴシャツを着ていたようで、全員、完全に浮かれまくっていたと思われる。このニュースを聞いた人は、性に開放的なパタヤという土地柄、南国の雰囲気にも乗せられてバカなロシア人が、集団でエッチな事をしようとしたが、金の分け前か何かでも揉めて、誰かにチクられて捕まったんだろうと、推測するだろう。想定される結末は、トレーニング指導者の10人が国外追放、で数か月後にはその10人はこっそり戻ってきて、同じ事をやるという、タイのゆるゆる犯罪・国境管理が嘲笑されるお決まりパターン。しかし、そんな安易な推測を覆したのが、トレーニング指導者の1人の女性。ベラルーシ出身のアナスタシアさん（Anastasia Vashukevich）。逮捕された後の写真はすっぴんということもあり、正直、あまり美しいとは思えないんだが、ＣＮＮで使われた写真とかは、かろうじてモデルさん風にも見える。ひょっとしてロシア人にはこういう顔がウケるんだろうかと勉強になる。で、このアナスタシアさん、とんでも無い爆弾発言をしてしまう。（続く）
14Apr
- プレムチャイ社長のその後
  自然保護区域での密猟の罪で捕まったプレムチャイ社長（イタルタイという大手ゼネコン会社社長）の事件は、先月のブログで取り上げたが、プレムチャイ社長金持ちも捕まるのか？その後も捜査は継続されており、このたび、6つの罪で起訴する方向が固まった模様だ。最大で13の犯罪容疑（最近のニュースでは11の容疑だった模様）で捜査を受けていたが、約半分に絞り込まれ形。起訴予定の6つの罪状は、①武器の不法所持②自然保護地域における野生動物の密猟の共謀③保護動物（黒豹）の密猟④保護動物（黒豹）の死骸の不法所持⑤保護動物（黒豹）の死骸の隠匿⑥象牙等の違法収集ということで、全部現行犯なので、普通に考えれば問答無用で起訴⇒有罪確定⇒懲役なり罰金。という流れになると思うが、そこは「金持ち捕まらず」のタイなので、実際に起訴されるのか、起訴されても無罪になったりしないか、同時に起訴される方向のプレムチャイ社長の部下だけ有罪となったりしないか、今後もいろいろな展開があるでしょう。勝手な想像ではあるが、来年の総選挙を見据えて、軍政への批判・不満がポロポロと出てくる中、政権の人気取りという観点からも、プレムチャイ社長はスケープゴート（実際に現行犯だからスケープゴートでもないですが）とされて、「金持ち捕まらず」は適用されずに、無罪放免にはならない感じがする。タイでは有名社長の１人ではあるので、このニュースは引き続き追いかけてみたい。

前ページ
次ページ