4月末に3月のタイ経済状況がタイ中銀から発表された。輸出、観光ともに好調を維持しており、あまり気になる点が見えない。数字を見てみると、輸出は前年同期比6.3%増、若干、農産品の輸出にブレーキがかかっているが、第1Q通して前年同期比▲1.5%なので、あまり大きな影響はなさそうだ。外国人観光客数は前年同期比16.3%増と申し分なし。

 

更に、今週発表された第1QのGDP成長率には、少々驚かされた。なんと、前年同期比で4.8%増。5%も見えてくる水準であり、2017年通年の3.9%成長にも驚かされたが、2018年はタイ当局が見込むとおり、4%以上の成長が期待できる状況だ。

 

報道によれば、堅調な輸出、観光に加えて民間消費が上向いてきたということだ。第1Qの民間消費指数は前年同期比3.3%増と2017年全体の2.5%増を上回る水準。数字だけだとあまり増加しているようにも思えないが、輸出と観光で稼いだ金が消費に回って、順調に経済が回転しているのは確かのようだ。

 

これだけ良い経済統計が出ると株価も右肩上がりかと思うのだが、SET指数は1,700ポイント台をうろちょろして、年初に記録した1,800ポイントには届かない状況。米国金利上昇により海外資金のSETへの流入が鈍いのが原因と思うが、むしろ、タイ経済指標の好調さにより海外資金の流出が防がれて、現状レベルが維持されていると見た方が正しいのだろう。

 

今年から来年初にかけて総選挙が予定されているが、仮に激しいデモが起きてしまうと、観光にブレーキがかかり、経済が急落しそうなので、経済面からはスムーズな総選挙を期待したい。