水の中。 -68ページ目

水の中。

海外小説のレビューと、創作を。

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私の大好きな日曜朝のスーパー・ヒーローターイム!ですが、
先週はとうとう、お伝えしないまま……。

それが何故かというと、
ここで反芻しなくても、

じ ゅ う ぶ ん 面 白 か っ た か ら

です(目を覚まして、自分……)

さて、今週の「仮面ライダー響鬼」
先週に引き続き、新キャラ斬鬼(ザンキ)さんと、その弟子・戸田山くんの世代交代のお話です。

ヒビキとほぼ同年代のザンキさん寄る年波(と言っても32さい設定のようなのですが……)には勝てず「引退する」と言い出したのです。

動揺しながらも、先輩ザンキさんに叱咤され、後輩戸田山くんは、全力で魔化魍ヤマアラシを倒します!
見守る先輩のアニキっぷりに、ちょっとホロリ……。

しかし気になるのが、

ザンキさん 「これでお前はザンキを襲名だな」
戸田山くん 「いや、それはダメです。ザンキさんはザンキさんでいてください!」
ザンキさん 「だったら、おまえは何て名乗るつもりだ?」

ええっ、鬼って……襲名制だったので?

さて、戸田山くんはザンキさんに無事「轟鬼(トドロキ)」と命名され(ハンパな襲名制だな……)、物語は終わるわけなのですが、ここで忘れてはいけないのが、影の主人公(たぶん)・明日夢くんの存在。

明日夢くんヒビキさんは、弟子になるつもりも、弟子にするつもりもないことを、互いに確認しあうのです。
それでもよき相談相手になることを約束して、さわやかに去っていくヒビキさん。

明日夢くんは、同級生ひとみちゃん

「(退院できたから)明日から学校だね!」
と言われ
「鍛えなきゃね!」
と前向きに宣言。そして前向きになった明日夢くんは言うのです。

「あ、おれ、ブラバンに入ろうかと思って」

……ブ ラ バ ン て。

しかし、こんなことでへこたれる私ではありませんよ!

「明日夢くんが鬼になる」独自プランを、連想形式で立ててみました!

①ブラバン → ②楽器 → ③太鼓系の楽器をやる → ④その流れで音撃戦士にめざめて鬼へ

③から④のあいだに、三千里くらいのへだたりがあるように思いますが、

それは気のせいです。


きっとだいじょうぶ! 信じていれば、なんとかなる気がします!

というわけで、まだまだ諦めずに、希望をのせて、来週へ。



東京うまい店ガイド&MAPつき、よしながふみ待望のグルメ・ショートショート(帯より抜粋)。



ところで、私がこの世でいちばん好きな食べ物は、スイカです。
その次がホットドック(そのへんのスタンドで売っているような) 。
その次がカレー(具が見当たらないくらいチープな)

大人になるにつれて、この世にはたくさんの美味しいものが存在することを知りましたが、私は基本的に簡単に食べられるものが好きで、とうとうグルメにはなりそこねました。
好き嫌いも特になく、こだわるのは酒の種類くらいでしょうか。
そんな私がこの作者の前にいたら、瞬殺されてしまいそうな、鬼気迫るこだわりが描かれた本作。

作中のYながさん(作者)が、食にこだわりのない人物に感じる怒りは、例えて言えば、読書家が、そうでないひとに

「あれよくワカンネエ~」

と気に入りの作品を切り捨てられる時のようなものでしょうか
(すみません、ちょっとムリヤリたとえすぎました……)

しかし、見所はそこではあ・り・ま・せ・ん!

Yながさん(現在32さい)をとりまく後輩S原くん、S原くんが想いをよせるM脇さん、やたら顔がよくて傍若無人なT井さん(独身40さい)などなどなど、キャラの立った面々が繰り広げる人間関係が、よしながふみならではの洞察力で、面白く切なく、そしておそろしく展開されていきます。

グルメ本として実際に使うことはなさそうですが(比較的、身近な店を題材にしてますので)、なにより漫画として面白く読めますので、美食家でない方にもオススメ。


続きが読みたいですね!

(評価★★★)

                                     05


お題が、「元気が出る本」ですと?


おお……、なんという難題でしょう!

某ぺがさすさん(こんなとこでお名前出してスミマセン……)に「トラステ、面白いですよ!」とコメントいただいて、ヤル気まんまんだったのですが、「元気が出る本」?

本で元気なんか、出ねえよ!! (逆ギレ)

いや、嘘です。本から元気はもらっているハズです、たぶん。
でも、明るい作品が必ずしも元気をくれるわけではないと思うのですよねえ……。

何年か前、失恋した友達が、

「くらーい歌ばっかり歌いたいから、付き合って!」

と言うので、カラオケボックスで、「ひたすら失恋の歌を歌う会」を催したことがあります。
あれ、不思議と効きますね。
落ち込んでいたはずの彼女が「なんかもう、落ち込むの飽きてきた……」と言い出して、少し元気を取り戻してくれたのです。

それと同じように、登場人物と一緒にさんざん悩んで、落ち込んで、泣いてしまうような作品も「元気が出る本」なのではないかと思います。

というわけで、わたくし推薦は
「リヴィエラを撃て」高村薫(新潮文庫)
重苦しく、やるせない陰謀劇なのですが、最後に「やっぱり命は大事にしないと」と思わせてくれる作品。

「春の雨」という言葉を聞くと、いつもこのラストを思い出してしまいます。


「飛行機で眠るのは難しい、そう思いませんか?」

恋人と仲直りもできないまま、仕事へ向かう機内で、私の隣の男性が語り始めた、ある奇妙な物語とは――
(「飛行機で眠るのは難しい」より)


「博士の愛した数式」で話題の作者が、現実と悪夢の狭間を描いた、表題作他7編を収録した短編集です。

結末らしきものがあるのは、最後に男の正体が明かされる「まぶた」くらいなのですね。
あとの物語は、すべてを語らずに、終わらないまま、ひっそりと閉じてしまう。
ほんの少しの人生の悲しみと、恐怖の予感をたたえた物語たち。
ストーリーそのものではなく、つくりものめいた会話や、描写の雰囲気を楽しむ作品集ではないかと思います。


ああ、そうですね、こういうの


ふらんす人が好きそうだ……!! (偏見)


ワカランものが一切ダメな江戸っ子には、ちょっとツライところがありますが、

「バックストローク」(最後の手紙にちょっとした驚きが)「リンデンバウム通りの双子」(良いお話なのですが、いつ恐怖がおそってくるかと身構えてしまって感動できなかった。ホラーじゃないんですねコレ……)などは、私にも読めました。

以下、一篇ごとに一言感想を。

「飛行機で眠るのは難しい」 (しかし、この話を聞いて恋人と仲直りしたくなるものだろうか……)
・「中国野菜の育て方」 (これが怪談だったら、このオチはどうしようもないな……)
・「まぶた」 (これが表題作なのは分かる気がする)
・「お料理教室」 (排水管には、もっとスゴイものがあるのではと期待しすぎました)
・「匂いの収集」 (きちんとオチがあるのに、いちばんどうでもいい物語のような気がする)
・「詩人の卵巣」(あのう、アル中の彼がどこへ行ってしまったのかが気がかりなんですが……)

い、いけない。
なんだか不満トークみたいになっている……!!

しかしですね、最初、このような感想ではなく、一作ごとにストーリーをかいつまんで紹介しようと試みたのですよ。
それが、説明すればするほど、何故かつまらなくなっていく……。

いやー、びっくり。

やはり、筋立てなどより、ムードを楽しんでもらいたい作品集です。


(評価★★)

                                                                                04


する……ヤツのニオイがする。

昨日から気になっていたのですが、外の空気にしやがるのですよ、あのニオイが。
これは絶対、「栗の花のニオイ」だと思うのです。

この世の臭いものは、いろいろあります。
食べ物で言えば、くさやとかシュールストレミングなどがくさいものの代表選手のようですが、これは日常でお目にかかるわけでもなく。
私の身近なくさいものといえば、犬の肛門腺のニオイですが、これも、わざわざ嗅がなければいいわけで。

やはり私にとっての、くさいものナンバーワンは、この「栗の花」なのです。

これを主張して、同意してもらったことがあまり無いのですが、何故だろう……こんなに臭いのに。

忘れもしない、私が通っていた中学校か小学校のどちらか(←結局忘れてる)の近所に、すごくたくさんの栗の木があったのですよ!!
5月から6月にかけての、いまごろの季節に、それはそれは臭ったものです。

そのおかげで、このニオイを嗅ぎ分けることができるのですが。
しかし分かったところで、どうなるものでもないような……。

初夏の、一種の風物詩ですね(そうかな……)

                               逆光


ようやく終わりを告げ、日常が帰ってきました。やったー!
ついでに実家へ帰ってきてますー!
犬が同じ部屋で寝ているので、間接照明でこれを書く私です(薄暗いよ……)

上のメッセージボードで書いている、ここの改装ですが、実はひっそりと試行錯誤しております。

何を改装したいかと言えば、この3カラムの構成だと、どうしても記事部分が狭苦しいような気がして、そのあたりを改善したかったのですが。
でもこれ、2カラムにしてしまうと、異常に広いな……砂漠のよう……。

現在のスペースに合わせた改行をしているので、そこを変更すると、ヘンに右側がスカスカになってしまうのですね。
困ったな……(いま気が付きましたが、アメブロでは「コラム」と表記しているのですね。まあいいか。)。

まあ、見た目を変えてみたところで、ここの下にあるよーな記事が、どうなるものでもありませんが。

でも、少しだけオシャレしてみたい、そんな乙女心なのです。

(犬と楽しく遊んでいるので、「OVER」明日の丑三つ時に更新予定であります。よかったら覗いてください~。)


日曜朝のスーパーヒーローターイム!に密着(おおげさ)し、数週間にわたってレポートを続けてまいりましたココですが、私は自分が冷静な大人のつもりでおりました。

そうです。

本日、用事で出かけた有楽町で、

壊れたマウスを購入しようと入店したビックカメラで、

仮面ライダー響鬼・ ディスクアニマルを見るまでは! 

問題のブツ↓ (ルリオオカミとリョクオオザルのみ。他は品切れの様子)


                            
「ディスクアニマル」とは、ヒビキさんが戦闘に使う――そうですね、式神の進化したようなもの。
普段は、まあるいディスクなのですが、音角でふれるとちらりらり~♪とドーブツに変形して動き出すのであります!

欲しい……でも、できればコレじゃなくて、黄色いカニが欲しい……。 


(↓こういうやつ)


と売り場に立ち尽くして、じっと眺めていたところ、連れに叱られて、あっけなくその場から連れ出されてしまいました。

くすぶった欲望をかかえた私が、帰りに寄ったスーパーでふと思い出したこと。
それは私にスーパーヒーローを布教してくれた、ちいさなお子さんのいるNちゃんから得た知識。

(そういえば、キャンディ・トイとかいうお菓子の食玩があるって……)

ああ、ありました。ありましたよ!
というわけで、わたくし製作(シール貼っただけ)アカネタカを披露。

このディスクが……                 

ディスク  

  こう変形する!
アカネタカ    
   

でも。
 
なんだろう、この一抹のむなしさは……。

Nちゃん、茶化してごめんなさい。あなたの言うとおりでした。
コレ、ホントによくできた食玩だけど、ホンモノは輝きが違うよ。
ホンモノは、シールなんか貼らなくても、キラキラしてるんだよね!

・ここでいうホンモノとは、この記事の上のほうに載せている、バンダイ製の1500円くらいの玩具のことです。)

というわけで、新たな局面にさしかかった、私の中のヒーロー熱ですが、
えーっと、本編のヒビキさんは山の中で闘いに備えて、キャンプ中です。 (←それだけ?)

中学二年のエリ子は、弟ダイゴを迎えに行った帰り、あるはずのない川に出くわしてしまう。
そこから帰りついた家には、両親がいない。死んだはずの女の子が、生きている。学校の友達も、同じようでいて微妙にちがう。

少しズレた世界へ迷い込んでしまったようで……?




告白しましょう。この本を手に取ったのは、オビの裏側のですね、
エリ子達がいた元の世界とのズレを列挙した、

・死んだはずのクマノイさんが生きている。
・パパとママがいない。 
・ジャイアンツの高橋由伸がほんのちょっと太っている

 

(……ええっ、だってヨシノブは元々ぽっちゃり型だろ……?) 


という部分に引っかかったからです(20人にひとりくらいは同じことを考えたと思います)

くだらない動機で出会った本作ですが、巻末の解説によると、これは芥川賞作家である作者初のヤングアダルト作品だそうで、中高生向けに刊行されたシリーズの文庫化だとか。


私の読後の印象としては、小学生向けくらいのように思いますが……(やはり大人が現役中学生の感性に迫るのは難しいし、高校生くらいの時は大人っぽいものが読みたいものだしな~)。
いっそ子供時代をすっかり忘れてしまった大人が読んだほうが、細かい部分に違和感を覚えずに楽しめる作品かもしれません。


横暴だけれど、怖いのものが大嫌いな、どこかにいそうなお姉ちゃんである、主人公エリ子
気が弱くて頑固で甘えんぼうの弟ダイゴ
エリ子の友達である、太った男の子のマッチョ(←いいやつだ!たぶん30歳を越えたらモテるタイプだと思う) 。

この三人で、どうにかして元の世界へ帰れないものかと、方法を探るわけなのですが……。

結末が、ものすごく意外でした。
この結末が悪いわけではないのですが、もう少し、何かが欲しかったように思います。

結局のところ、何も分からなかったわけで、
「……で、なんだったのさ?」
という気持におさまりがつかないような。

本作の楽しみは、他の部分にあるといえばあるのですが、どういう物語であったのかは、全て読者に委ねられてしまっていて、物語にカタルシスを求める読み手としては、少々物足りないのです。

しかし、作者がヤングアダルト層(という呼び方はなんだかキモチ悪いな……)へ向けて狙ったのは、読後に考えずにはいられない、この居心地の悪さなのかもしれません。

映画化が決まっているそうで、そちらの結末を、とても知りたくなりました。


(評価★★)

                       03
「創作について思うこと」 という記事を書きまして、「ああ、ヘンなこと書いちゃったな~」と実は後悔しておりました。


このテーマ、「自分はこういうふうに思っていて、だからこう書いています」という話なら良かったのですが、 「そんなもの書かれても読む気がしない」という、読み手としての不満を書いてしまいました。

それも、かなりネガティブに。

ブログからブログへ、フラフラと読み歩いているうちに「そんな小手先のテクニックなんかで誰が感動してやるかよ」と言いたくなるようなものをいくつか見かけて、その不快感をそのままここへ吐き出してしまったわけなのです。

文章というのは、とてもよく見えるのです。その人の意図や、欺瞞や、驕りが。

……しかしですね、何を書こうと本人の勝手なわけで、イヤなら読まなければいいだけの話です。
それをいちいち「こんなのはイヤだー」と駄々をこねたような記事を書いてしまいました。
それが、とても、恥かしい。

本日、発掘屋さんの記事 を読んで、この世(というかこのジャンルですね……)から消え去りたいような気持になったのですが、反省をこめて、ここに正直に書かせていただきました。

表現するというテーマについて、真摯なコメントをくださったお三方に、申し訳ない。
お言葉をいただいたことで、やっと気が付いたようなものなのですが、
あれは、私の、幼稚なグチでした。


いずれ、このテーマに沿った、まともな記事を書かせていただきたいと思います。

(発掘屋さんの「逍遥録-衒学城奇譚ー」で、ブログにおける言葉についての記事が書かれています。あまりに趣旨が違っていて、こちらの記事を貼るのが申し訳ないので、トラックバックではなく上記の青字部分へリンクさせていただきました。)

                             yuyake2    

数年前のこと。
友達が交通事故に遭って、入院してしまった。
幸い命に別状はなく、暇で暇で仕方が無いという彼のために、仲間うちの一人とお見舞に行くことにした。

「病気じゃないから、食べ物がいいかなあ。何か用意した?」
そう聞くと、わざわざ私の家まで車で迎えに来てくれたAくんは、

「あ、おれスゴイ元気が出るもの、持ってきた」

と得意げに言う。

「そうかー、じゃあ私も何か買って行こう」
その発言を深く考えずに、途中で店に寄ってもらい、果物やプリンを買い込み、病院へと向かった。

「よう」
「おー、来たか」
車と接触事故を起こしたバイク乗りの彼は、意外にも元気そう。

「見舞に、元気が出るもの持ってきたぞ」
と言いながらAくんが紙袋をずい、と出した時、正直なところ、私には漠然とした「シモネタの予感」があった(だってさ……)

ところが、Aくんが持参した品とは――

「これは……」
「すげえ元気出るんだ、これ」

「あしたのジョー」全巻漫画ちばてつや・原作高森朝雄)がそこにあった。
しかも、なんだかいやに古びたカンジのその本は、Aくんの愛蔵品だという。

入院中の彼はしばらく押し黙り、「これ読んで、リハビリ頑張れよ!」と善意に顔を輝かせるAくんに
「おう」と応じた。

その後、彼は本当に、誰もが驚くほどの異例のスピードで退院してしまった。
私は「あしたのジョー」のおかげではないかと思う。

私にそんな日が来たら、やはり小説ではなく、漫画を差し入れしてほしい。
なんとなく、漫画がいいように思う。熱血スポ根漫画。

……そして、できればジョーより、もう少し明るい作品がいいような
(注文多くてすみません……)。



著者: 高森 朝雄, ちば てつや