水の中。 -64ページ目

水の中。

海外小説のレビューと、創作を。

学校からの帰り道、自分そっくりの男の子を見つけて、追いかけた「ぼく」は、夢の世界に閉じ込められてしまう。

次から次へと夢の世界を渡り続けていく「ぼく」が出会う、夢の世界は、夢をみている人物によって、様々な形をしていて――
星新一が描く異色のファンタジー。



星新一と言えば、クールな作風で今読んでも色あせない、ショートショートの第一人者
私も子供時代に随分たくさん読んだものですが、エッセイ以外にこのような著作があるとは、まったく知りませんでした。

本作は、主人公である男の子の、ちょっとふんわりとした(正直なところ、最初はちょっと入りにくい)一人称で語られていくのですが、ひとつめ、ふたつめ、と夢の世界を渡り続けていくうちに、私もすっかり引きこまれてしまいました。

語り口はやわらかいものの、作風は読者の知る星新一そのもの。
不思議なことがいくら起こっても、それは読者を甘やかすための夢ではないのです。
「ぼく」という主人公の、客観的で、とても公平な視線によって、夢に出てくる人々と、その現実の姿が語られていきます。

表紙の可愛らしさに「子供の夏休み向けか?」と思わされるのですが、
これは、例えば小学生くらいの子供が読んでも、楽しいとは思えない物語なのでは……。

すでに大人となった私が読んでみると、非常に考えさせられるテーマを扱っているな、と感じさせられる佳作ですが、子供のころに読んでいたとしたら、「盛り上がらない話だな~」で終わっていたのかも。

というわけで、星新一のショートショートを読んで育った、大人の方に、オススメします。


巻末の眉村卓の語る「星新一像」も意外なことばかりで、面白い。
……こんな人だったんだなあ、星新一って!
作品に対する自負心や、常識を重んじるくせに腹黒い(……)、というあたり、とても好感を覚えます。


(評価★★★)

22


実家の姉が、久しぶりに電話をかけてきたので、何かと思ったら
「電車男(のドラマ)、面白いから見て!」
だそうです。

ご、ごめん、お姉ちゃん。あんまり興味ない……。

いえ、2ちゃん発のものがどうとかいうわけではなくて、あまりまっすぐな恋愛モノには、いまさら萌え(萌えとかいうな)を感じないのですよ……。

そんな私ですが、アメーバブックスで夏に刊行されると聞いていた

「僕とオタとお姫様の物語=TOKYO少女(?)」

のことは、実はとても楽しみにしています。


某サイトにアップされていたスレのまとめを読んだのですが、あれの小説版なら読んでみたい(なんというか、最初から悲しい終わりを予感させる内容で、あの緊張感はかなりいいですねえ……結末をどうするかについても興味があります。)



という話はさておき、
明日は新潟へ行ってまいりますー!

ここ最近、なんだかんだと個人的なことで沈みがちだったので、温泉で英気を養ってまいります。
ここで新潟のうつくしい自然などを紹介できるといいなあ~(いつも記事とは激しく無関係なロンドンとか長野とか丸の内の写真ばかりで……)。
というわけで、おやつを400円分ほど買いました。たのしみ。

ではでは、みなさま、よい連休を!

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「あなたのお気に入りの本屋さんを教えてください!」

というのがお題の、今回のトラステ。

私にとってのザ・(ザ?)よい本屋さんとは、
駅を出て、ちょっと路地に入ったところにある、「○○堂(←駅名が入っている)」

理由「店が開いているから」。


そりゃ大型書店はいいですよ。私も好きです。
でも閉店時間が早いよ書泉さん!!(ここだけ名指し?)
くたびれ残業会社員のわたくしの個人的要望としては、本屋には23時まで開いていてほしいのですー!!

というわけで、仕事帰りに「○○堂」を利用する私……。
ここはですね、ご夫婦でやっている、町の小さな本屋さん。
客がいようがいまいが、まったく気にする様子もなく、口汚く罵りあうご夫婦ふたりの自然な様子に、他人の茶の間に上がり込んでしまったかのような、すてきな錯覚を覚えます。
これぞアットホーム。

雑誌から漫画から、どういう法則によって並んでいるのかさっぱりわからない分類によって、棚いっぱいに本が押し込められているのですが、
この店がエライところは、文庫の新刊は必ず入れているところ!
というわけで、デイリーユースには全く問題ナシ! なのです。

本を買いたいとゆー私の欲望を満たしてくれて、
いつもありがとう、○○堂(でも、あんまりケンカしちゃイヤー!)


(ところで、いつのころからか、ジャンルトップページに新着ブログを掲載しなくなったのですねえ……。
新着記事もあっという間に消えるようだし、ログインできる時間が深夜と限られている私からすると、閉店時間の早い本屋なみに不便ですー。
すてきなブログさんがあるのかもしれないのですが、出会えないですー。ブーブー!←豚ではなくブーイング。刑事のように足をつかって探し回るしかないのでしょうかね……)


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知人が急に亡くなりました。



書くようなことでもないのですが、どうしても自分の中で上手に消化しきれなくて、ここで呟いてしまうことを、お赦しください。


大事な人を失ってしまった友達に、かける言葉が、本当になくて。



乗り越えてくれ、と思うしかないのです。
頑張ってくれと、思うだけです。

本当は、そんなふうに強くなってほしいわけではなくて、
ただ幸せになってほしいだけなのに、

何も出来ません。くやしい。
くやしいです。


何をやっても続かない、そんな飽きっぽい女子高生・友子がうっかり出会ってしまったのが、
おかしな仲間たちと、ジャズだった――楽器すらない彼女たちプラス彼の、ビッグバンドは実現するのか?


スウィングする楽しさが伝わってきて、「みんなで演奏するのっていいねえ!」と、好感の持てる作品。
友子役の上野樹里ちゃんの、制服のスカートからすんなり伸びた手足がまぶしいですー! ←わたくしの推薦する本作いちばんの見所……

ただ、あのう、エピソードというエピソードがですね、すべてが未消化のまま、ほったらかし。
女の子達ひとりひとりにだって、ちゃんと設定があるらしいのに、それがまったく生かされず。
ガールズを主役としておきながら、個人としても、集団としても描けていないのですよね。
楽器をさわったこともない素人が、たいした苦労もせずに光の速さで上手くなっていく……のは百歩ゆずっていいとしても、みんなで音楽をつくっていくという、その過程が描かれていないのは、どうなんだ。

そして、私が一番気になるのは、主人公・友子がどうにも成長していないところ。
それが大雪のおかげで万事解決!になってしまって、 「ハア?」 みたいな、
あのクライマックスはどうよ……。


作中のイノシシに追われる部分のように、全編いっそ馬鹿馬鹿しいくらい破天荒にやってしまえば、もっとどうにかなったのかもしれませんが。

……と、言いたいことはたくさんあるのですが、どうにも憎めない作品なのです。
ラストの演奏がとても良いので、物語に関する部分は、まあどうでもいいか、みたいな気にさせられてしまうという……。

うーん。でも、言わせてもらえば、映画公開前にテレビ放映したメイキングのほうが、この本編よりも百万倍感動的でした(実際に出演者が演奏するというのが見所なので、みんなが互いに衝突しながらも、楽器の練習をものすごーく頑張っていたのですよね……あれこそ本編にほしい部分だ。)


(評価★★)



20

アメーバ・ブックス編集長であり、作家である、山川健一氏が塾長をつとめる「山川塾」

「書評つながり」の後に始まったこの企画、ブログを指導するという画期的なものなのですが、
アップされていた最新の講義 を読んでみると、なるほどーなことが!


1. タイトルが大事である。

ブログ名は、キャッチーで、なおかつメッセージのこもったものであることが大事。

ちなみに塾長・山川氏のブログは「イージー・ゴーイング」 。そんなに頑張りすぎるなよー、という人生への応援歌(なんで私が説明するとかっこわるくなるんだろうな……)ですね。

ここのタイトル……タイトル。
いえ、前々から気になってはいたのですよ。皆さんの工夫を凝らしたかっちょええタイトルには。


ぺがさすさんは「ぺがさすの原石」 (これスゴイ良いですよねえ~)だし、藍花さんは「書き殴れ」 (パンチがきいたご本人のキャラのまま……)だし、発掘屋さんのとこは「逍遥録 -衒学城奇譚ー」 (おお!とっても怪しそう(スミマセン)、のぞいてみたくなるな~!)だし。

ここのタイトル「水の中。」
これはですね、書評ブログとして、時事ネタや日常から離れた、水の中にいるような静かな気持になれる場所にしたいなあ~というコンセプトにより名付けられたものなのです(今はじめて語ってるよ!)

コンセプト自体はいいとして、
「水の中みたいなとこがいいから→水の中でいいや」
という、そのあたりの短絡が、ちょっとイタイ。
「そういう雰囲気」を表現する、もっと他の言葉があったのではないでしょうか……。

と思ってみたりする今日このごろ。

山川塾の講義はその他にも、IDにも配慮を、というようなアドバイスがされています。
ブログでも始めようかな、という方は、ぜひご一読を!


ためになるなあ、山川塾は。
(私も始める前に読んでいれば……。)

歯科医として成功した「私」。
自分の城であるクリニックを持ち、何の不満もない日々を送っていたはずが、
妻の書いた私小説めいた小説が、ある文芸誌の賞を受賞してしまい――



すみません。
私はこれを、以前から読もうと思っていた「800」という、この作者の別の青春小説と間違えて買ってしまったのであるさむニダ……。 ←聞き流してください
水色の風が吹いてきそーな、さわやかげなタイトルに錯覚してしまったものと思われます。

本作の主人公の奥さん、この人が書く小説というのが、ア○ル描写がバッチリのすごい内容であるとかで、一人称のその小説はどうしても妻自身が主人公のように感じられ、相手役の男は妻が以前付き合っていた男がモデルであるように思われる――という
「そ、そいつは気の毒に……」
としか言いようのない状況。
ほんの少しの皮肉を漂わせた主人公の静かな語りに、中盤くらいまでは、「フンフン」と頷きながら読めるのですが、そこから先が。

いつのまにかクリニックのアルバイトの女の子と浮気している主人公。
それに嫉妬して泣いてしまう、他のスタッフともついでに関係してしまう主人公。
妻にキスマークを見つけてしまう主人公。
でもやっぱり妻を愛しているという主人公。
なんか走り出しちゃう陸上経験者な主人公。

……さようで。
としか言いようのない展開。
挫折とか再生とか、あったのかもしれませんが、私の目にはうつらなかったような……。

妻とは高校以来の付き合いで、自分の一部のような存在である、というあたりにポイントがあるようで、言いたいことも分からないわけではないのですが、なんかこう
「勝手にやってくれよ」
と最後までさっぱり共感を刺激しないのですよね……。

だいたい、この主人公はキモチよく悩んでみたりしているだけで、苦しんでいるわけじゃないんだよな。
なんだかんだ言って、この男は自分に満足しきっているんだよな~。

と読者に冷ややかに思わせてしまう、成功したミドルエイジの危機感(感じなかったけど)を描いたオトナの物語でした。


……次はきちんと「800」を購入したいと思います。

(評価★★)



                   フォーラム  


おっと、この件を忘れていました!
Macユーザーの友達からのコメントが文字化けするので、
アメーバ運営局さんのスタッフブログへ行ってみました。
以下、説明を転載させていただきます。


Macでコメントを入力すると文字化けするという問題が発生しております。
こちらは、ブラウザの設定を次のように設定してください。


MacIE(OS9,OSX共)の「初期設定(OS9)」、「環境設定(OSX)」にある
「言語/フォント」の設定の「言語」という部分で
Defaultではここが「英語(en)」だけなので「日本語(ja)」を追加し
優先度を「英語(en)」より上げてください。他の設定はそのままでも大丈夫です。

設定を反映するためには、一度IEを終了させ、再度立ち上げ直してください。


……えーと、つまりアレですか、アメブロさんはMac使用者に対して
いきなりまほうをかけることにしたわけなので?

まほうをとくには、こういう呪文が必要なので?

……キライ!!

(苗ちゃん、せっかくコメントくれたのに、ごめんなさいです……。)

それにしても、スタッフブログを一通り読んだところ、今回の不具合のオソロシイ事実が次々と明らかに!
みなさん怒りのコメントやら励ましのコメントやらを残していらっしゃいますが、
これじゃなあ……批判されても仕方ないでしょうね。
私も正直なところ
「いいかげんな会社なんだな、サイバーエージェントって」
と思いました。

スタッフの方が頑張っているのは理解できるのですが、どうにも弁護のしようがないカンジです。

これから朝まで緊急メンテに入るそうですが、どのような結果になるのやら。


11

七夕……と言えば思い出すのが、去年のこの日のこと。

もうすぐ一世紀を生きようという、うちの実家の高齢の祖母は、性格的に友達が出来な……いえ、外部となかなか交流を持とうとしないひとなので、体は頑健ながら、無理やりデイケアセンターへ通わせております。

去年の今頃、祖母がしてくれた話によると、そのセンターで七夕かざりをつくったのだそうで。

「ふーん、短冊とか書いたの?」
と聞いてみると、
「書いたよ」
という返事。

「なんて?」
「健康で、長 生 き で き ま す よ う に  て」

和やかな食卓が沈黙につつまれたのは、言うまでもありません。


そんな祖母の今年の状態ですが、
先日わたしが実家に帰ったとき、家族で人間ドックを話題にしていたところ

「私は病気で医者にかかったことは一度もないねえ」

と発言して、またしても一家を沈黙へと陥れていました。


この話を同僚Aちゃんに聞かせたら、
「ああ、お迎えっていうはね、魂の修行が終わらないと来ないものなんだって。この前読んだ本に書いてあったよー」
だそうで(どんな本だよ)


そういうわけで、修行が終わらない祖母のグリーン・マイルは相当長いようです……。

(↓ついでに紹介してみる。)

スティーヴン キング, Stephen King, 白石 朗
グリーン・マイル〈6〉闇の彼方へ


03

いつも激重なココですが、重いどころかログインできない昨夜の状況はいったい……。

上司のちょっとしたお祝いの会に出て、カラオケにも参加し(ビッグエコーのタンバリンいいですね!いい音出る~)、0時くらいには帰宅していたのですが、ここにまったく入れませんでした。


いや、入れないという以前に、表示すらされなかったので、さすがに心配に。
せっかく遊びに来てくださったのに「サーバーがみつかりません」だった皆様、申し訳ないです。

今回はリニューアルではなく、軽くするのが目的のメンテナンスだったはずなのですが、数日たってもこの調子というのは……。
いったいどんな破壊的なメンテが行われたのか。

アメーバには愛着のある私ですが、更新できないブログサービスに価値を見出すのは難しいです。

どこも見に行けなくて寂しかった……。