「胚種船・方舟号」――失われたテクノロジーを満載した、生物戦争用の軍用船。
伝説の中にのみ存在するはずの、旧連邦帝国の遺伝子工学の粋を集めた、この最強の兵器ともなりうる船を手に入れたのは、ハヴィランド・タフ。猫を連れた、奇妙な商人だった――
いや、これは面白いですね!
ふだんファンタジーをお読みになる方なら、よくご存知であるはずの、この作者。
私にとっては、あの(読めなかった) 「フィーヴァー・ドリーム」を書いた人、という認識だったわけなのですが、本書は非常に楽しく読めました。
……そうか! アレ(フィーヴァー・ドリーム)がダメだったのは、「吸血鬼モノ」だったからなんだ……(どうしても吸血鬼モノに興味がもてないのです。というより、病的にキライなのです。血を吸わなきゃならん苦悩とか、くどくど聞かされると、大変イライラするのです。何故だ自分……)。
本書は、「胚種船(はいしゅせん)」という、宇宙にただひとつの船を手に入れた商人タフが、あっちの星へ~こっちの星へ~とドンブラコと流れつつ、さまざまな惑星の問題と出くわす、えーと言ってみれば銀河鉄道999のような物語です。←てきとう
一巻目となる本書には三編が収められていて、
1「禍つ星」 ……タフが胚種船を手にいれたいきさつ。
2「パンと魚」 ……胚種船を修理すべく立ち寄ったステーションで
船を取り上げられそうになる。
3「守護者」 ……巨大化し増殖した生物に滅ぼされそうになっている星
で人助け。
という内容になっています。
三編とも、それぞれに見所があって、SF読みではない私が読んでも面白い。
タフという、見かけも性格も特異で、何を考えているのかまったく分からない、この人物。
本人は
「どうしていつも疑われるんだろうねえ」
と猫と会話して嘆いていますが、疑われても仕方がないくらいアヤシイと私は思います……。
そんな奇怪な人物である、主人公タフに、わかりやすい魅力を与えているのは、連れている猫たちの存在かもしれません。
抜け目のない商人でありながら、自分の猫一匹の命とひきかえに、全てを失いかけてしまったりする――そんなアンバランスなところが、タフの魅力なのかも。
二巻目の「天の果実」も楽しみですね。
(評価★★★★)
と、ところで!
昨日の夜に確認したときには、まったくログインできなかったココですが、一時的に復旧していた時間帯があったのですか……?
昨日のぞいてくださった三人(おお!)の方、どうもありがとうございました!大感謝。
明日はOVERを更新する予定ですー。←あと数回で終わるので、もう少しだけガマンしてお付き合いください……。
















