あけましておめでとうございます。


年明け早々、寝不足です。

理由は、賢明なる読者の皆様ならお気づきでしょう・・・。


謎の囲碁棋士「Master」の正体は「AlphaGo」 Googleが発表


年の瀬に突如としてインターネット対局場「東洋囲碁」と「野狐囲碁」に現れた謎の打ち手「Master」が、並み居る強豪をばったばったとなぎ倒している、というニュースが飛び込んできていました。


並み居る強豪と表現したものの、その力量は並ではありません。

中国からは現在の世界第一人者である柯潔九段や中国囲碁界をけん引している古力九段をはじめ、世界戦優勝経験者、国内棋戦タイトルホルダーたち。

韓国からも国内第一位の朴廷桓九段をはじめ、これまた世界戦優勝、国内タイトルホルダーがずらり。


そして、日本の井山六冠も「Master」に敗れ去りました。


もっとも実績が少ない棋士でも、各国のタイトルホルダークラス。

そのような強豪に「Master」は年末から1月4日にかけて60戦60勝という、驚異的な成績を残しました。


完全なる数字遊びですが、60連勝する確率をざっと求めてみました。



1局あたりの勝率が99%であれば、60連勝する確率が54%ですねぇ。

人類最高峰の碁打ちたちに、おそらく99%勝てる領域に達したであろう「Master=AlphaGo」の碁とはどのようなものなのでしょうか。


井山六冠をはじめ、「Master」と対局したトッププロたちは口をそろえて「自分より2子は強い」と言っているようです。

私がリアルタイムで見たのは10数局といったところですが、結果として僅差(1目半~2目半くらい)となった碁も、ヨセは「Master」は何もせずに受けているだけ、という感じでまったく非情なほどに安全運転という様相でしたから、その背中ははためにはもう少しで届くように見えても、限りなく遠い背中のようでした。

(速すぎて後半手を抜いてるウサイン・ボルトみたい)



明らかに、「Master=AlphaGo」は次のステップに進んでいます。

したがって、この「Master」名義で打たれた60局の棋譜を、私は全て精査することに決めました。

私が今の棋力から、壁を乗り越えられるかもしれない。


「Master」がインターネット対局場で打った対局条件は、1手30秒です。

いかに人類トップレベルとはいえ、30秒以内に打つ手というのはどこかに粗があり、大味です。

なので、私のレベルでも時間をかければなんとか解読することができるはず。

一方の打つ手を理解できれば、「Master」がどれほどその読みを超えてきているのか、そして意図はなんだったのか、ということをイモヅル式に読み解ける可能性がある、とふんでいます。


全て記事にできるかわかりませんが、私が「Master」の棋譜から読み取ったことをできる限り表現していきたいと思います。

---------------------------------------------------------------------

といったところで、今日は寝不足でしんどいのでそろそろおしまい。

実は、あさってから囲碁のイベントで初韓国でございます。

20年以上囲碁を打っていて、これまで韓国にも中国にも行ったことないのよね・・・。


どんなイベントか?

それはまた明日!

どーも大変ご無沙汰しました。

なんかこの1ケ月はあまりブログを書く気がわきませんでした!

全国3000万人の村上深ファンの皆様におかれましては、お待たせして大変申し訳ございませんでした。


■今年の振り返り


この1年は早かったですねぇ。

サラリーマンをやっていた頃よりも、ずっと早かった気がします。

体感時間が早かったというのは、それなりに楽しくやれていた、ということかしらん?


1月にAlphaGoの論文がネイチャーに載ってから、今年はまさに囲碁AIの年だったと言えますね。

私もZENと実際に打ってみて、やっとその強さが実感できた次第です。

まさにここ数日の間でも、インターネット対局場の「東洋囲碁」や「野狐」というところでいろんな囲碁AI(と思われるやたら強いID)が跋扈しているとの噂が飛び交っていて、やたらとにぎやかなようです。


私の仕事としては、もともと「囲碁療法」というテーマで研究を進めているプロジェクトチームがあり、そちらに囲碁に知見のある立場として参画をする傍ら、レッスンなどでボチボチと過ごしていました。

この1年の進捗としてはまだまだ道半ば(2合目~3合目くらいか・・・?)といったところで、来年もちゃんとやっていきたいですね。


今年は、いったん自分のプレイヤーとしての力量も評価しておきたかったので、今までに出たことのない大会も含めていろいろと出場してみました。

人目に触れる対局などをざっとカウントしてみると、こんな感じでした。


※番外編 VS ZEN 3子 - 2勝 2子 - 4勝4敗


う~む、手ごたえ的には思ったよりも戦えた気がしていたけど、目指していた勝率9割にはほど遠いな・・・。

もうちょっと頑張れるはずだ、俺は!


それにしても、脱サラして生活様式はまったく変わりましたが、どんな状況でも村上深は村上深なのだ、というごく当たり前のことがよくわかったので、それはこの1年の中では1つの収穫と言えるかもしれないですね。

あと70年くらいはこの調子でボチボチがんばろう。


■来年の夢

・あと2子くらい強くなる

・囲碁療法プロジェクトをきっちり推進支援する

・生活するのに困らないくらいの収入(月40万くらい)を確保する

・上記を満たしつつ無理はしない



そんじゃ、みなさん良いお年を!

こんばんは。


今年最後の大会となる、宝酒造杯全国大会に行ってきました。

おお、思い出の地、京都へ帰ってきたぞ!

いい時期らしいけど、特に観光的なことはしないぜ。(あまり興味ない)


久しぶりのビジネスホテルでテンションがあがったので、ひとり遊びしてました。


まくら多すぎない・・・?


首痛くなっちゃわない・・・?


-------------------------------------------------------------


宝酒造杯、結果はこんな感じでした。





おっ、最後の最後でシルバーコレクターの呪縛から解き放たれたよ~。

持ち時間が40分切れ負けなので、ほとんどの対局で時間がなくなって、あせるのなんのって。


■1局目 福田覚さん(京都大会代表)


棋譜再生


私の黒番。167手以下略 黒13目半勝ち。


白42の切りがどうだったか?黒43と右辺に先着できて、黒55が打てれば楽になったかなと。

左上の折衝でガリガリと地を稼ぎ、右下の白も不安を抱えている状況では、黒95の時点でけっこう優勢になったかなと。

最後、フリカワリが発生しましたが、大勢に影響なし。



■2局目 佐藤洸矢さん(??代表)



棋譜再生


私の黒番。135手以下略 黒13目半勝ち。


序盤、黒21では白10の下にツケるのが多いと佐藤さんに教わりました・・・。

黒33,35と黒の薄い石を放置して裏から行ったのが工夫の流れ。

白の応対を見て、サバキの方針を決めようかな・・・と。

黒43と切ってから、中央の戦いで有利に戦えた感覚でした。


最後、思いもよらぬフリカワリが発生しましたが(持ち時間がなくなってくるとありがち)、

これまた大勢に影響なし。

白、130で2子を助けることはできなかったか・・・?



■3局目 岩井真一さん(??代表)


棋譜再生


私の黒番。167手以下略 黒14目半勝ち。


左上の折衝、あまり黒が良くない気がしましたが、白24と迫られたときにどう応対するものが良かったのかな・・・。

右上の折衝で、白82、84と一歩一歩出てきてもらったのはありがたかった。

黒85に打てて、左辺の黒への支援や下辺の白を遠巻きに狙うような体勢になりました。

黒111がちょっと消極的だったか、白112、114から策動されてあせりましたが、お互いに時間のない中で下辺の戦線を拡大。

左下のコウがらみの折衝で岩井さんに誤算があったようで、黒の周りが分厚くなったにもかかわらず、さらに左辺の黒が取り切れていないのでは白がおかしかった。

なけなしの時間を使い、黒157,159の連打で足りていることを確認。



■4局目 篠原剛さん(大阪代表)



棋譜再生


私の黒番。175手以下略 黒1目半勝ち。

右下から始まった戦いで、下辺、左辺まで波及したあたりでは気持ち良く打っていたのですが、黒85のノゾキを軽い気持ちで利かしに行ったのが大悪手。

まったく不急の一手で、白88から切られて非常に薄くしました。

黒97が気づきにくい一手で、なんとか黒もサバキの形を得ましたが、絞られて右辺に白110と入られて形勢はあやしい。

下辺、私は黒111で死んでいると思って、そこをずっと狙っていたのですが、白112のコスミが私の気づかなかった良い応手で、持ち込みになってしまって一瞬パニックに陥りました。

が、そのあとは気を取り直してヨセはじめ、お互いに悪手を打ちながらでしたが、なんとかヨセで追い抜き(たぶん・・・)かろうじて1目半残しました。


-------------------------------------------------------------

試合終わってすぐはアドレナリンが出ていたので元気でしたが、数時間たったらめちゃめちゃ疲れがあることを自覚したので、今日はこのへんにしときます~。

林海峰先生、円田先生、平野先生らと話ができてよかった。


ではおやすみなさい。




(影になっちゃった、まぁいいや)