zodiac ゾディアック 映画による真犯人の追及
デイビッド・フィンチャーの名を初めて知ったのは「セブン」(1995)。何というマニアックな監督が出現したものか・・・というのが第一印象だった。リドリー・スコットの「ブレード・ランナー」のように雨の降り続く街で起きる連続殺人が陰鬱に描かれた。その延長線上に、この「ゾディアック」は位置する。
実話を下にした、というより実話をさらに探求した映画。連続殺人鬼ゾディアックよりも、監督のデイビッド・フィンチャーの方がきっとマニアックであろう。この事件の全体像と犯人像の絞込みに情熱を傾けてるのは登場人物よりも監督の方だ。
長いタイムライン(年表)の上を、映画は進行する。時間の大河がもうひとつの主役。人は老い舞台から消えていく。しかしブラック・ホールに吸込まれるようになりながらも、追い求める人々のある種の“狂気”。それは映画を造ってるフィンチャーの持続して持つ意志。
フィンチャーの映画は、オペレーションが異常に行き届いてる。
出演者の一人が“痺れる”と彼の映画を評するが、この制御しようとする意志の持続は凄い。
観客はあるいは着いていけないかもしれない。
フィンチャーは、観客を差し置いても、自らが最初の観客になることを志した監督なのだろう。
TSUTAYA DISCAS 使えるか?
onlineのレンタル・サービスが有効かどうか?試したくて、TSUTAYA DISCASに入った。二週間無料(お試し)期間があるので、その間に解約することもできる。早速、昨日オーダーを入れた。
レンタルビデオショップと一番違うのは、借りられるかどうか?即判るという点で、若干劣る点。人気の物は貸出し中というのはリアル店舗も同じだけれど、たった一本でもあればラッキー!というケースが来店時にはある。
onlineのサービスの最大の強みは、来店も返却(再来店)も必要のない点。この時間の節約は大きいと思った。このメリットが真のメリットになるかどうかは、web siteでたやすく借りられるか否か?にかかってる。
検索性を活かした注文に慣れる必要があるとも思った。リアル店舗のように、棚を回遊してて「ああ、コレ見てみたい」といったクロスセルがonlineでは未だやりずらい。これはインターフェイスに課題があるかもしれない。
いずれにせよ、慣れとその快適性・経済性がポイントである。
最初に借りることになったのは、スピルバーグの「シンドラーのリスト」。なぜかこの既にみた作品になってしまった。これ以上インターフェイス上でブラブラしてても始まらないな・・・と思った頃に辿りついた作品。
だから、縁のある作品ということになるだろう。どれ位で到着するのか、楽しみだ。
THE QUEEN クイーン
1997年8月30日のダイアナ元王妃の事故死直後一週間の英国王室の裏面史が、エリザベス女王を軸に描かれる。ヘレン・ミレンの見事な演技、脚本もまた素晴しい。
この映画のKey Wordは「dignity」だろう。威厳とか品位とか訳されるこの言葉が、劇中何度か発せられる。
鹿とエリザベス女王が領地の中で対峙するシーンは名場面である。互いに孤独で生を営む。鹿は後に撃ち殺され、女王は窮地を脱する。共にdignityを有する存在として配置されている。
日本の皇室を、例え十年前といえ、このように描くことは困難であろう。それは英国王室とて同じことかもしれない。特にダイアナの悲劇はタブーを越え、世界中で未だに語り継がれているから。
その意味で、この映画の製作陣は勇気ある挑戦をして、それに勝利した。
奥深い魅力を讃えた映画だった。それはエリザベス女王の偉大を讃える映画ではなく、一人の女性のdignityと苦悩する姿に心うたれるからである。
そして亡くなったダイアナ元王妃の中にもまた、そのdignityをみることができるから・・・。
