占星術師のDee Nakagawa(ディー・ナカガワ)です。
原宿占い館塔里木(タリム)での対人鑑定しております。
電話占いヴェルニで電話鑑定してます。
以前にこちらのBlogに書きました「倹約家のホロスコープ」
私は倹約家には、興味を持ってしまいます。
初めて倹約家という存在がいることを知ったのは、上記Blogにも書いたジミー・ペイジの存在です。
ジミー・ペイジ
子供の頃で驚きでした。
身の回りを自分のセンスで整えるのはお金がかかるし、好みに沿うほど金額的にも上限はキリがありません。
ホロスコープ的に言うと、私の金星牡牛座には自然な考え方なんです。
倹約家の人はそういったものをかなりの部分犠牲にして、貯蓄優先を平気でやります。
ジミー・ペイジと同じロックミュージシャンでも、倹約とは正反感の価値観のイメージの人もいます。
例えば、ローリング・ストーンズのキース・リチャード。
(※画像はwikiから)
彼のストーンズでのボーカル曲 “Happy”
全盛期のライブは音楽パフォーマンスとしてすごいのですが、
歌詞が、
曲の出だしがもう、
Well I never kept a dollar past sunset
It always burned a hole in my pants
意訳しますと、
「夜はこれからだけど、既に1ドルも残ってない
俺のズボンのポケット、いつも穴が開いてるんだよな」
みたいな感じ。
まぁロックミュージシャンは浪費家は多くて、破産する人も少なくないですけど。
ちなみに、知人にイギリス人のミュージシャンの方がおりまして、彼が言うにはキース・リチャーズの楽屋にはいつもあらゆる種類のアルコール飲料が運び込まれており、「もう楽屋というよりバーだ」と言っていました。
日本の江戸時代にも、似たような価値観があったようです。
「江戸っ子は宵越しの銭を持たない」というもの。
落語にも、
いいカッコもしたいし、どうせなら有り金はたいて楽しみたいというのは人情だと思うんです。
そういう気持ちや価値観、最近は表に出しずらくなりました。
いつ頃から変わったかと振り返ると、個人的な印象ですが、この人が出てきた頃と被る気がします。
ビル・ゲイツ
(※画像はwikiから)
コンピューターが浸透したIT改革の頃って、合理的であることが一気にクローズアップされたんですよね。
その代表者みたいなイメージかもしれません。
例えばビル・ゲイツの使う時計はカシオの¥7600−で、CEO最安値とのことです。
マクドナルドが好きなのは有名ですが、U2のボノと会っても広げてますね。
マイクロソフトが大成功してもエコノミーに乗るとか、
「ファーストクラスでもエコノミークラスでも到着にかかる時間は同じ」
フィーストクラスだと足も延ばせるし、CAからの気の使われ方も違う気がするし、居心地の落差は大きいと思うんですが、時間の問題なのか・・
堅実です。
「江戸っ子は宵越しの銭を持たない」
とはえらい違い。
考え方次第で現実は変わる、という見本かもしれません。
どちらが良いかは、その時代の価値観も影響する訳です。
どこからこういった倹約の思考が生まれるのか、ホロスコープで見てみます。
多くの倹約家のホロスコープで多大な影響を与えがちな山羊座は、ゲイツのホロスコープではそこまでクローズアップされません。
しかし山羊座の守護星である土星の位置は、ゲイツのホロスコープで影響大です。
土星と金星は蠍座にあってコンジャンクションで5ハウス。
太陽も蠍座で4ハウス。
蠍座はギュッと集中、濃縮しますので、ゲイツのパブリシティの太陽は4ハウスで安定感持ちながら集金し続け、5ハウス金星でお金が方々広がりながら蓄積されます。
そのままですとこの5ハウス金星で稼いだお金をバラけてもおかしくないのですが(実際に彼はマイクロソフト後は慈善事業等で資産を活用し続けています)、金星で貯め込んだお金をコンジャンクションの土星が厳しく管理し制限をかけ続けています。
つまりこの土星は、ビル・ゲイツの金庫のカギみたいなものです。
土星は天体ですから、本人にも他人にも中々開けようが無いんですよね。
土星を開放できる星は天王星と火星くらいですが、ゲイツ自身のネイタルではどちらもアスペクトを持っていないのでこの土星は管理し続ける事になります。
普通に考えて、時計も、食べ物も、飛行機のシートのクラスも、もう少し贅沢してもいいんじゃないかと思うのにやらないのも、5ハウスにある土星の影響。
遊びやぜいたくには、よほどの事がないと絶対に使わないでしょう。
もう一つお金を使う可能性は、時期的なものです。
ゲイツは天王星には影響を受ける方です。
時々、トランジットの天王星が強いアスペクトを持った時に彼の土星は無効になり、ゲイツの金庫のカギは開くでしょう。
ですのでビルゲイツに何らかの投資や資金提携を頼みたい方は、天王星の位置の時期を狙えば契約成立しやすいかもしれません。
火星もネイタルの位置的には悪くないので、トランジット火星の土星へのアスペクトが有効な時もあります。
また資金のプールの構築の仕方にもゲイツの場合個性があります。
上記で触れた5ハウスの金星と土星のコンジャンクションですが、これが4ハウスとかなら一か所とか一会社とか親族経営で溜め続けそうですが、5ハウスと成ると広がりが大きい。
どういう事かというと、資産が広がる→複数に分散する訳です。
こちらにありますが、
マイクロソフトを退いたゲイツ資産は、Cascade investmentという個人資産管理会社のようです。
ここから上場企業の株式で複数の投資先に分散しているので、マイクロソフトの業績にも左右されないというのはゲイツの5ハウスの状況そのものですね。
そしてもう一点、自分で稼ぐ状況は2ハウスで見るのですが、彼の場合ここに拡大発展を表す木星と、重大な決定を司る最強惑星冥王星もあり、ここもコンジャンクションしております。
冥王星は上記蠍座の守護星でもあり、稼ぐ事に関して集中濃縮する冥王星が拡大発展し続けているので、彼の場合はもはや、お金を手放す事の方が稼ぐ事よりも難しいのではないかと思います。
その結果としての「倹約家」な訳です。
そんな彼も離婚して、資産分割したようですね。
その内これについても見てみたいですが、どういう分割になったか公開されればの話です。
蠍座系列がこれだけ強いと、内実は秘められ続けるかもしれませんが。
原宿占い館塔里木(タリム)での対人鑑定しております。
電話占いヴェルニで電話鑑定してます。