骨折二週目、
インターネットなどで踵骨骨折について調べると、自分が想像していたより遥かにシビアな状況に自分が置かれている現実を突き付けられた。
完治後に歩行障害や痛み、冷えなどのリスクを抱える可能性があるとのこと。
目の前が真っ暗になった。
この頃から母親がきちんと作ってくれる三度の食事の時間以外は、ほぼ寝たきりで生活をするようになった。
ただその食事の時間でさえ、状態を起こしているだけで足の痛みや腫れが全身を疲れさせる。
そのせいか、横になると不思議なくらい眠気が遅うのだ。
1日の流れていく時間がいつもの倍くらいのスピードに感じる。
焦る。
何も出来ない現実。
完全に置いていかれる気分。
あっと言う間に過ぎる時間。
この頃から右足の指を自分の意識で動かせるようになって来ていた。
骨折三週目病院。
レントゲンによると経過良好らしく、ギブスを巻き直してもう一週間様子を見るらしい。
仕事の方も、しっかり足を治す事に専念出来るように配慮していただき、自分も余計なことは考えず、まず治療に専念する事に集中した。
これはとても感謝するべき事だった。
三週目を過ぎると内出血していた指先も徐々にきれいになって来て、状態を起こしても足が腫れ難くなってきた。
そんなある朝、父親が朝から騒がしい。居間に行ってみると
巨大な魚が台所に収まっていない(笑)。
今朝の漁で12キロのブリをあげて来たと、どや顔の父親。
調理する方も大変だ!
正月のご馳走用に、競りには掛けず、真っ直ぐ家に持ってきたんだ。と、どや顔の父親(笑)。
自己記録更新したと、
どや顔の父親(笑)。
この日は朝から一日中機嫌が良かったのは言うまでもない。(笑)。
…続く。