140novel(2014/10/12-18「外科医の夢」他 | 蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

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「どうされますか?」
女からは微かにバラの匂いがした。
指で触ると毛先が少し傷んでいる。
「お任せするわ」
鏡越しに見る。まっすぐな視線。
「どこかでお会いしました?」
視線を外しハサミを手に取る。
「・・・私の主人ね」
唾を飲み込む音がした。
「浮気してるみたいなの」
ハサミを持つ手が震えていた。


10/12 「私がお店を辞めた理由」
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弟が両手いっぱいに缶ジュースを抱えて走ってきた。
私を見つけてにっこ り笑う。
「どうしたのそれ?」
弟は後ろを指差した。
「もらったの。すごいよ!行ってみて」
私は一番近い自販機に走った。

「そこで彼は缶ジュースを買い占め ようとしてた?」

刑事だという男の人はメモを取りながら私にそう、尋ねた。


10/15 「宝くじを当てたらしい近所のおにいさんが・・」
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トクン。
その赤い塊は小さくて弱い。

一之木はそれにそっと触れた。

今オ レは命を握っている。
握り潰せそうだ。
神。
そうだオレはまるで。

「先生?」

冷たい水の様な声。
横の看護婦が彼を見ていた。

「私が必ず治します」
そうだ俺は名医だ。
看護婦の疑うような目を打ち消すように彼は言った。


10/18「外科医の夢」