「おい!何やってんだ!」
肩と首の間に電気が走った。
ヤバ。店長だ。
やっぱり振り向いたら顔が真っ赤。まるで酢タコ。
「す、すいません!」
戻ろうと立ち上
がったら肩を押さえられた。
顔が、近い。
「いいじゃん俺、客だし」
お酒のせいかな?顔が、頬っぺたが熱い。
「それにもっといいバイト紹介するよ」
8/12「ひつこい」
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「いらっしゃいませ」
ドアを開けたのは真っ白な顔をしたメイドさんだった。
私の後ろでは車のトランクからスーツケースを運転手が降ろしている。
「こちらへどうぞ」
そう言ってメイドさんが私を呼んだ。
そばに行くと少し白粉の匂
いがする。
中に入ると螺旋階段がありその先はずっと長い廊下が続いていた。
8/12「ホームスティ」
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モヤモヤとした物が頭に浮かぶ。
(まさか他の人来るよね?)
「いいえ」
(初めてのホームステイがお城なんて)
「ステキ」
「えっ?」
さっきのメイドさんが横にいた。
「嫌だ。声出てました?
」メイドさんはフフって笑って一番近く
のドアを開いた。
そこには大きな木目のテーブルとたくさんの椅子があった。
8/12 「ホームスティ2」
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ジジジ・・・蝉の声。
薄れゆく意識の中で最後に聞いた音のはずだった。
ポチャン。
水の音。
何かが跳ねた音。
目を開くとゆらゆらとピンクの色が揺れている。
強く甘い香り。
硬いアスファルトの感触はない。
ぼくは生きているの?
「いたよー」
人の声だ。
「やあ」
そう言ったつもりが出た声は「ケロ」だった。
8/18 「てんせい」