鍵 | 蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

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普通だと思っていました。
門限は11時。
決して早くはありませんし。
家の鍵はお母様が管理していました。
11時になると金庫から鍵を出してきて厳重に締めます。
ええ。それは勿論外から開けられないどころか
内側からもその鍵が なければ開けられません。
そうですか。
やはり貴方のお家も違うのですね。



物心ついてお友達ができた私は
「お泊り」というものに憧れました。
特に 夏、近所のお友達が、お庭に
テントを張ってお泊り会をすると聞い時は
いてもたってもいられませんでした。

「お母様、行ってもいいでしょう?」
いつもの様に 編み物をしていたお母様は
表情も変えずに言いました。
「行ってらっしゃい」


そんな言葉が聞けるとは思っていなかった私は
一瞬何が起こったかわからないくらいでした。

「まず、お昼ご飯食べて、それから、ね」
お母様は微笑みながら立ち上がり台所に向かいました。
今日のお昼ご飯。それはカレーでした。


夕方が集合時間でした。
とてもいい天気で雨の心配もなく
テントで眠るにはいい日でした。

ところがです。

私はずっと動けずにいました。
お昼ご飯を食べて少し後。
突然お腹が痛くなったのです。

「お母様・・・」
私がお腹を押さえながら応接間に行くと
お母様は相変わらず編み物に夢中でした。
「どうしたの?」
「お腹が・・」
きっと私の顔は真っ青だったと思います。


その後意識を失った私が目を開くとベッドに寝ていたのです。

小さい声が微かに聞こえました。
「ごめんなさいね。急に行けなくなってしまって」
お母様がお友達に電話をしていたのです。

その声が少し嬉しそうだったのは私の気の性でしょうか。