その人の頭は遥か上にあった。
もともと背の低い私。
でも彼は2mはある
と思う。
日曜日買い物帰りに偶然彼を見かけた。
ちょっと嬉しそう。彼女とデートかもしれない。
私はこっそり後をつけた。
電車に乗り隣の駅へ。
飲み屋街の先
で彼はビルに入った。
看板を見て私の恋は終わる。
そこは女装会館だった。
11/23 「それでもやっぱり恋は恋」
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少年は車椅子に乗り目の前の川を見つめていた。
「こっちにおいでよ」そ
う言って私は彼に手を差し出す。
「なんで?」不思議そうな顔。
「こっちに来ればなんでも叶うよ」
私の答えに少年は目を開いた。
「ママ、僕なんでもできるよ。だって生き返れたもん」
涙を流して頷く母親を残して私は病室を後にした。
11/24 「ドクター」
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「これ、見ろよ」
シンが差し出したのはユイの携帯だった。
汚れてボロボ
ロの。
「どうしたの、これ?」
私の声は震えた。
ユイはいつも立っていた。
私達が道端にしゃがんでる間もずっと。
モデルみたいに綺麗で細い足が見えるよう
に。
「スカウトされたよ~!」
嬉しそうなメールが来てたのは1週間前だった。
11/25 「路上」
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クミがマックに駆け込んだのは閉店10分前。
その時レジには顎に包帯を
巻いた子供を連れたおばさんがいた。
顎が外れたのはビックマックのせいだと訴えている。
店員の困った顔。
でもクミも困っていた。
一刻を争う。
「これ今日ま
でなんです!」
その紙には「マックひとつただ」と下手な字で書いてあった。
11/25 「マックって大変だ」
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緊張しながらドアを開けると男が二人立っていた。
一人は黒いジャンバーにネクタイ。
もう一人はネクタイすらしていない。
やっぱりドラマで見るのとは違う。
「すいませんね夜遅くに。」
中年の方の刑事が話し出した。
「朝このマンションで事件がありまして」
「え?」
「植木鉢が落ちてきたんですよ。頭に」
11/30 「悪意のない殺人」