140novel(2013/7/12-16「白の音楽」他) | 蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

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電車は今日も動いている。
できるだけ多くの人間を食べるために。
何個もの口を開きベルがなるたびに「いただきます」と叫ぶ。
私は聞こえない振りをして耳にプラグを差し込む。
ドゥルッティコラムの音楽は
体から体温を奪い、私を白い小さな箱に閉じ込めた。
そこには私ひとりだった。

7/12 「白の音楽」

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水に入った。
つるんと滑るような感覚が体を包む。
足がどんどん水底に引っ張られる。
足には錘があった。
人生という錘。
年を重ねるうちに重さを増した。
簡単には軽くならなくて。
こうして水に落ちた。
霞む眼に近付く大きな魚が見えた。
その顔は困っていた。
「だめじゃない」

人魚はそう言って唇を重ねた。  

7/15 「重くなる夢」

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「嘘だぁ」
私は婆ちゃんを見上げて言った。
「嘘なもんか」
本当に呆けてしまったのか。
婆ちゃんは自分が魔法使いだと言っているのだ。
「だってお母さんもお父さんもそんな事言ってなかったよ」
すると婆ちゃんはとニヤリと笑って言った。
「証拠を見せてやる」
真青な空にギラギラと太陽が照りつけていた。  

7/15 「どんな証拠か」

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それは私の目の前に運ばれてきました。
銀行の人は少し嫌そうでした。
だから札束を机に並べ始めた時に私は「もういいです」と言いました。
すると銀行の人の口元が歪んだのがわかりました。
「何回も見てるし」
そうして私は気分よく銀行を後にしました。
後ろを変な男が着けているのには全く気付かずに。  

7/16 「この世は金か」

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