「どうかした?」
学校に向かって歩きながら友達に話しかけた。
ずっと気になってた。
「ううん大丈夫」
少し青ざめた顔。
「あのね」
「うん」
眼鏡を通した彼女の目は自信なさげで弱々しかった。
「私おかしくなったのかもしれない」
そして彼女は私から視線を反らし俯いた。
そうだ、彼女はいつも下を見てる。
「おかしくなったってどういう意味?」
口を閉ざした彼女に向かってそっと聞いたけれど返事はしばらくなかった。
私は彼女の言葉を待った。
「あのね」
学校が見えて彼女は立ち止まった。
「うん」
私は彼女の横顔を見た。
それは前を向いていたがすぐにまた俯いた。
「多分眼鏡が合わなくなっただけだよ。」
嘘。
教室に入ってからも、よっちゃんは元気がなかった。
席は窓側だから彼女はずっと外を見ていた。
「最近水沢さん元気ないね」
「うん」
クラス委員の片山さんが私に聞いてきた。
1週間前までは明るかった。家で何かあったのかな?
「きりーつ」
片山さんの声で前を向くと先生の横にひとりの男子が立っていた。
続く
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”他人事だと思って”
「痛い」
誰かにぶつかった
その人は謝りもしないで行ってしまった
バックの中身が全部道端に飛び散った
ボールペン 手帳 定期入れ ティッシュ
ハンカチ キーケース
必死で拾う
なんでこんな時に
飴 チョコ うまい棒まで入ってた
それを見て歩いていた人が立ち止まって笑ってる
指刺している人もいる気がする
紙切れ レシート メモ?
慌てているからそこらへんにある物みんな入れてしまう
なぜかパトカーの音が遠くから近づいてくる
そしてとうとうすぐそばで止まった
よく見ると拾ったボールペンにも手帳にも赤い物が着いている
なにこれ?
立ち上がってみた
少し離れたところに赤い水溜りが何個もできていた
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