校舎内は静まりかえっていた。
「来た」
一緒にいた少女が指を刺したその先に青白く光る影が浮かんだ。
男子のようだ。
「よろしくお願いします」
礼儀正しい挨拶に私は好感を持った。
「行きましょう。ゲートが開きますよ」
やがて校庭に時計の影が現れ針は逆に回り出した。
2/19 「月光」
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下駄箱で見られた。
「なにそれ?」手を叩いて笑う。
靴下に穴が開いてた。両足。
親友のユリだから。二人だけの秘密だって思ってた。
それが。
「ねぇねぇ聞いてよ」
教室でユリがみんなに言った。
「この子靴下穴空いてるの」
嘲笑。
私は咄嗟にバカになりみんなの嘲笑を笑いに変えた。
風の音が泣いていた。
2/21 「そうして生きていくんだ」
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ガラガラガラ。
戸を開ける音。
生徒たちの走る音。
笑う声。
校舎にこだまする。
「だから宿直は嫌だ」
懐中電灯を持つ手が震えていた。
シクシク。歩いている横の教室から泣き声がする。
3年E組。
「幻聴だ!」
叫ぶと片耳をふさいだ。
本当は走りたかった。
「!!」
その目の前に制服姿の女子が立っていた。
2/23 「宿直」
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「よかった」
後はタッくんだ。
「タッくんは?」「多分隣の家だと思うよ」
サッちゃんはもぐもぐしながら答えた。
「まだ食べるんだ?」
自分そっくりの遺体みたいな人形がそばにあって全然気にならないのか。
僕には理解できなかった。
「タッくん?」
呼び掛けながら隣の戸を開けた。
「12-11-3」
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後はタッくんだ。
「タッくんは?」「多分隣の家だと思うよ」
サッちゃんはもぐもぐしながら答えた。
「まだ食べるんだ?」
自分そっくりの遺体みたいな人形がそばにあって全然気にならないのか。
僕には理解できなかった。
「タッくん?」
呼び掛けながら隣の戸を開けた。
「12-11-3」
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