これで今日気乗らないデートはなくなった。
いつも断って悪いと思った私は「明日雪が降ったらね」と言ったのだ。
ブーブー。ヤツからのメール。
「待ち合わせ何時にする?」
バカ。なに勘違いしてるの?
「ね~洗濯物入れてくれる?」
母の声。
「雪が降ってきたの」
1/12 「計算違い」
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
12月のあの日。
みんな知ってる。でも知らない。
それは一人ひとりに起きていた事。
起きていない人にはわからない事。
「え?」目の前にワタシが立っていた。
道の真ん中に。
「よぉ」
ワタシは私に挨拶した。
「誰?あなたは誰?」
するとワタシは笑った。
「私はお前」
そしてナイフを舐めた。
「さよならだ」
1/12 「新しい暦が始まった」
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
川に花をいくつも流した。
水に濡れてキラキラと輝き、花は回り出す。
「きれい」
下流の方でお母さんと歩いていた子が指差して微笑んでいる。
私もあんな風に毎日ここを通っていた。
あの日はとても寒くて霜柱を踏んで待っていた。
手袋をした手を握り締めて。
でも迎えは来なかった。
道路が凍っていた、から
1/13 「墓参り」
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
「おはよう」
無音だった。
いつもはテレビの音がして。
母が朝食を作る音がして。
父がめくる新聞の音がして。
「誰もいないの?」
そっと覗く。
「冷たい」
床が濡れている。水じゃない。
何かヌルっとした物。
怖くて足元を見れなかった。
居間では完成間近のジグソーパズルが崩されていた。
バラバラに。
1/14 「バラバラになった日常」
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
「あった?」
「うん」
今日も上履きに入れられた画鋲。あの日から。
誰がこんな事するの?
「おい」
リカちゃんと別れると同じクラスの境が声をかけてきた。
「あいつ今日学校もっと前に来てたぜ」
「え?何言ってるの?だってリカちゃんは私と一緒に登校して」
「バカだなお前」
そういって境は背を向けた。
1/14 「疑念」
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
12階の次の部屋はミィちゃんが先に入った。
赤い靴が1つだけの玄関をあがると
床には花が敷き詰められていた。
「ステキ」
ミィちゃんは微笑んだ。
「気を付けろ」
「大丈夫」
おかしい。整いすぎだ。
「キャー」
やっぱりだ。
「どうした?」
居間にいくとミィちゃんが震えながらあるものを指を指していた。
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
「12-8」
赤い靴が1つだけの玄関をあがると
床には花が敷き詰められていた。
「ステキ」
ミィちゃんは微笑んだ。
「気を付けろ」
「大丈夫」
おかしい。整いすぎだ。
「キャー」
やっぱりだ。
「どうした?」
居間にいくとミィちゃんが震えながらあるものを指を指していた。
xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
「12-8」