140novel投稿(1/9-11)+続編 | 蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

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その日彼は悩んでいた。
仕事をいつものように、みんなと同じ様にこなす。
何も考えずに。
それでいいのかと。

彼女は事故にあった。
手術は成功したがまだ顔には生々しい傷が残っている。
今日初めて包帯を取り,顔を見る。

「鏡を見せて」

その時、彼は力を使った。
彼女に夢を見せるために。


1/9 「魔法の鏡」
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空は真っ黒でどろどろどろ。

暑い。ジメジメして体中の水は汗になった。

降ってきた雨はベタベタして臭い。

濡れると服は溶け始めた。

白い部屋の間でゴソゴソと黒い虫が這いずりまわっている。
それを見てると吐き気がした。

「ゴクリ」どこかで大きな音。

空は再び大きな口を開け私を飲み込んだ。


1/10 「くちのなか」 
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いびきが聞こえてくる。すぐそばから。

誰だ?


思い出す悪夢。

黒い固まりが体に被さり、そして果てた。
気味の悪い目で舐め臭い息を吐く。

「うるさいな」
醜い塊の首を締めた。
力を入れるといびきも息も止まった。


ホテルのカーテンを開く。

「きれい」少女はつぶやいた。
太陽が暗闇から顔を出し始めていた。


1/10 「硝子の夜」
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水に浮かぶ気泡。ぶくぶくぶく。


僕たちは海の底にいた。
足には足枷と錘。

素敵なデートのはずだった。
ホテルの最上階でのフランス料理。
公園を手をつないで歩いた。

綺麗で輝いていた彼女の顔はもう青い。
目に光はない。

せめて一緒に死にたい。
僕の空気を彼女に与えた。
そう、口うつしで。

最後のキス。


1/11 「深海」
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まるで昨日まで色がなかったみたいだ。

粉末の想いがゆっくり心地よく溶けてゆく。

心に繊細な波紋が広がった。

喉の奥にシュワシュワと沸き上がってくる。

胸が高鳴り鼓動はダンスを踊り出す。

世界中の果物が一斉に花を咲かせ香しい匂いが体の中に充満した。

そして。



卵が割れてぼくの中に君が生まれた。


1/11 「卵の欠片すらぼくの心を温めた」
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クローゼットを開く
ハンガーにかけられた服がたくさん並んでいる。
「これ、全部ホンモノなの?」
ミィちゃんが言った。
「あぁ」
タッくんは面倒くさそうに答えた。
「あ~これ欲しい☆」

「もう行かないか?」
僕は死体と同じ室内にいたくなかった。
たとえそれが作り物であっても
自然と目に入ってしまう。



「12-6」
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あの日タッくんは僕たちを呼び出した。

「どこにもないゲームを手に入れたんだ」

マンションの1Fは、ほぼ空き家だった。
何もない部屋。
ただ日の光と部屋に舞う埃だけが僕たちを迎えた。

ミィちゃんはアクセサリーを、
サッちゃんはお菓子をみつけてはこっそりポケットにしまっていた。

「12-7」
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つづく☆