いつもいじめられてた。
あの日までは。
「僕は魔法使いだ」
もちろん口からのデマカセだった。
「じゃあ見せてみろよ」
僕は人差し指で、いじめっ子の一人を指差した。
「えい!」
何も起こるはずはなかった。
なのに、あいつが蛙になるなんて。
その日から僕は魔法使いになった。
そして彼は今も僕の横にいる。
1/4 「捜索願出てた」
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灰色の廊下を壁に手をつきながら彼は歩いていた。
足を引きずっている。
「お土産を持ってきたよ」
部屋は遠かった。
窓はどこにもない。
長い廊下は痛めた彼の足には苦痛のはずなのに。
「来てくれてありがとう」
私が言うと彼は笑った。
「やっと着いたね」
私の部屋から彼もまた帰れないだろう。永遠に。
1/6 「ハイ色せかい」
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白い鳥達が羽ばたいた後、
死んだはずの彼女がそこに立っていた。
「き、君は!まさか」
「そうよ。私は死んだわ」
彼女は平然と答えた。
「なんで自殺なんか?」
ぼくが言うと彼女は不思議な顔をした。
「自殺?違うわ」
「だって君はここから飛び降りたんだよ」
彼女は笑って言った。
「翼が折れていただけよ」
1/7 「白い羽根ひとつ」
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「ほら」彼女が指差した先にはひとりの女の子。
屋上の柵をよじ登ってる。
「危ないよ!」
僕が走り寄ると女の子は驚いた顔をした。
「私が見えるの?」
「え?まさか君も」
クスッ。えっ?
「幽霊でも見た?」
僕は振り返りさっきの彼女を探した。
消えていた。
そして
「じゃあね」
女の子は飛んだ。
翼を広げて。
1/8 「白い羽根ひとつ」2
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「おい。なにビビッてんだよ」
タッくんは僕らを睨んだ。
「忘れたのか?これはゲームだ」
「で、でも」
ミィちゃんの声は震えてる。
そう、これはゲームだ。
死体は本物に見えるけど、作り物だ。
「だってそうだろ?いつの死体だよ?」
だが腐敗の仕方は本物のようだ。
匂いはないが。
「早く探そうぜ」
サッちゃんも立ち上がった。
1/8 未発表 「12-5」
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