ハクルさんと、SUKEのリレー小説の第3集です。
第1集はこちら↓
卵型の時計もどきとドキドキする僕ら(1)―「僕ら」と「巡る時空事件」―
第2集はこちら↓
卵型の時計もどきとドキドキする僕ら(2)―「僕ら」と「巡る時空事件」―
★=SUKE ☆=ハクルさん です。
それではどうぞ~
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廊下を歩きやがてひとつの部屋の前に来た。そこは板が打ち付けられ入れないようになっている。「これで全部よ」佐藤さんのお母さんが腕組みしながら言った。「ここで事故があって封鎖するのも大変だったらしいわ」「何があったんです?」「説明は難しいわね。時間に穴が開いたって聞いたわ」
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「時間に…穴?」「おっとーこれ以上は企業秘密よ」三人で顔を見合わせた。軽く頷く。「入ってみたいな、お母さん」「駄目よ、危ないから」その時には既に僕と鈴木はドアに体当たりしていた。「や、止めなさい!二人とも!!」「僕たちはあの日、何が起こったのか知りたいんです!入らせてください!」
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「やめなさい!」するとどこからかたくさんの警備員がわらわらと現れた。「わ!」「え?」「おとなしくしろ!」抵抗すると殴られた。意識が遠退いていく。父さん、ごめん。ベッドで点滴を受けながらずっと寝ている姿が浮かんだ。
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「…佐藤、ご苦労だった」「…構いません。私の娘も困ったものですね」「3人の処理方法は新薬を使う」「あれ、ですね」…あれ、ってなんなんだ…よ…。僕は軽く気を失っていたみたいだ。話し声で気が付いた。ちょうど顔を向けていた方に2人がいる。二人ともまだ気を失っているみたいだ。どうしよう。
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「悪いわね」佐藤さんのお母さんはそういうと何かをテーブルに置いた。そしてドアを閉めた。「おい!鈴木!佐藤さん!」声をかけるが返事がない。しかも手足を縛られてるからどうしようもなかった。シューっという音が聞こえ始める。煙がテーブルから、佐藤さんの母さんが置いた物から出ていた。
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「ごほごほっごほほほっ…起きて!起きて!!」仕方ない、取り敢えず転がって体当たりしてみよう。こんなに焦っているのに驚くほど頭は切れる。鈴木に体当たりした。咳き込みながら鈴木が起きた。「ごほほっ、えっちょっ…どどどどうなって…?!!」「取り敢えず佐藤さん起こせ!」「わ、分かった」
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ガチャ。「え?」ドアが開いた。あ、佐藤さんのお母さん。「何しに来た!」鈴木が怒っている。「騙したんですか!?」僕は冷静を装っていた。「ごめんね」そう言いながら、僕の縄を解く。「なんで?」「仕方なかったのよ、こうするしか」「んん・・」佐藤さんも目を覚ましたみたいだ。
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「お母さん…」「私があなたの敵になるわけなんてないでしょ」佐藤さんのお母さんは全員の縄をほどくと、「あれ、ただの水蒸気だから大丈夫よ」と言った。「私の記憶喪失のことも嘘なの。敵を騙すには味方からって言うでしょ」「取り敢えず一件落着だな」でも、僕らにはまだすることがある。
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「帰りなさい」佐藤さんのお母さんが小声で僕に言った。さすがに感づいてる。「ここでの事は私に任せて」「で、でも」「下手をするとみんな病院よ」「病院?父さんと同じになるって事?」頷いた。僕は鈴木の顔を見た。青ざめている。佐藤さんも勿論心配そうな顔。「お母さんは一緒に帰らないの?」
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少しの沈黙。佐藤さんのお母さんが均衡を破る。「…大丈夫。心配しないで」僕たちに不安を与えないようにはっきりと、堂々と。「任せなさい」「お、お母さ…」「早く行きなさい」鈴木に目で合図を送る。「佐藤さん、行こう」佐藤さんは抵抗したが男子二人の力には敵わない。彼女の頬に涙が伝っていた。
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