16歳になった朝。
母上が僕を呼んだ
「さぁ起きなさい。いよいよこの日が来たのです。」
起きると食卓には朝ごはんとは思えないご馳走が並んでいた。
「さぁ食べたら王様のところに行くのです」
まだほとんど手をつけてなかったが母上に急かされて家を出た。
なんとか逃げ出せないかな?
あ、母上見てるわ。
(7/25) "勇者の旅立ち”
*****************
彼の家に行った。
「今日親いないんだ」ご飯食べて食後にかき氷。
「花火しよ」縁側で待ってた。来ないな。あ、来た。
「こんばんは。兄ちゃんお腹痛いって。」
その人は弟だと言う。彼がいない間昔の話を聞かせてくれた。
だけど彼が戻ったらいなかった。
「弟?」青ざめる顔。
「おととし事故で死んだんだ」
(7/26)"カキ氷が罠?"
*************
TV「今日の水瓶座は人間関係が良好です。
階段を上がるときは左足から。ラッキーな事があるかも」
「おねえちゃん、左足からだって」
「占いなんて信じないよ。行って来ます」
そうは言っても気になっちゃう駅の階段。
左足か。「あ!」気にしすぎて倒れ・・
「おっと。大丈夫ですか?」
あ、かっこいい人♡
(7/26)"占い"
***************
会社帰り。いつも通り飲みに行く。ネタはもちろん部長。
「この前なんて自分でコピーしたくせに、
誰だこんな下手なコピーしたやつ!だって」
「ほんと死んでくれって思うわー」
こうして日々の鬱憤を蒸発させてるのよね。
電車がきた。え?ヤバい飲み過ぎたかな。
電車の中の人みんな部長に見えるんだけど。
(7/27)"乗りたくない電車"
*************
いつもの帰り道。
ピアノの音がする一軒の家。
いや、幻聴だ。
もう彼女はここにはいない。
先週引っ越してしまった。
ある日の同じ帰り道、彼女が弾くピアノに聞き惚れて家の前に立って聴いた。
「ピアノ好きなの?」
彼女は演奏が終わり歩き始めてた僕を走って呼び止めた。
その日から僕の小さな先生だった。
(7/27)"ピアノの帰り道”