やられた、もう歩けねぇ。
ヤツに踏まれた俺の足。
血が噴き出してやがる。
あ、来やがった。
黒い頭をした死神。
俺を見るとニヤリと笑い来た道を戻る。
どうせ巣へ仲間を呼びに行ったんだ。
俺の体を巣へ運んで奴等のガキの餌にするつもりさ。
生きながら食われるんだ。
いっそ殺せ。
その時、又人間の足が。。
(6/22) ”むしけら”
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冷蔵庫にあった飲み残しのコーラ。
蓋はしっかり閉めてたはず。
だけど、コップに注いでもシュワシュワしない。
黒い砂糖水。
徐々に抜けた炭酸は二度とは戻ってこないんだ。
そうして全てが飛んでいく。
炭酸を注入して下さい。
そして戻して下さい。
あの日悩みなく勢いよく発泡していたぼくに。
(6/23)"飲み残し"
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顔を洗い、鏡に映った顔は私ではなかった。
見知らぬ男の顔。
驚いて叫んだはずだった。
でも声が出ない。
勝手に動く、体。
私は誰?
外に出るとスーパーで買った物は包丁。
それを握りしめ男は駅へ向かう。まさか?
通行人に包丁を振り上げ、血が飛び散った瞬間、私は叫んでいた。
「なに?何なのこの顔!」
(6/24)"知らない顔"
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「結婚してくれ」男は指輪を渡す。
「いいわ。でも私、若くないし、寝室は別にして決して覗かないで」
「うん」
そうして始まった結婚生活。
女は一時はトップアイドルとして芸能界に君臨していた。
「おやすみ」
いつものようにそれぞれの部屋に別れた。
が、男は禁を破る。
そして見てしまう、本当の彼女を。
(6/24)"再婚"
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笑っている私。
だけどそれは必死に鏡に向かって練習した顔。
自然に見えるように何度も。
「君の笑顔が好きだよ」
彼はそう言う。
知らないよね?本当の私を。
前の私を。
魔法使いがかけた魔法。
隣の学校だったんだ、私。
あなたを手に入れるために転校した。
誰も気付かないわ。
私が虐められていたなんて。
(6/24)"笑顔"