140novel投稿(6/13-15) | 蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

どこにでもありそうな小説を書いています。
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みつからないように、ひっそりと。
それがぼくのスタンス。
空気のように、透明なように。
みつかって捻り潰されないように。
笑い者にされないように。
標的にされないように。
音を立てずに歩き、存在感を消す。
今日もみんながぼくに気付きませんように。
(6/13)
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ドレミドレミ毎日同じ音の繰り返し。
家と学校の往復の単調なハ長調。
ドレミドレミ変わらない日常。
いつも同じ音階を鳴らしていた。
ある日駅の階段でぶつかった彼女が
ぼくの心臓音にフォルテを付けた。
「ご、ごめんなさい」
謝って別れた彼女がまさか転校生だったなんて。
フォルティッシモに変わってく。 (6/13)
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いつもの池から出る事なしに泳ぐ僕の狭い日常は、ただただ過ぎていく。
それは退屈だけど安全だった。
けれどある日、シャボン玉の君が飛んできて、僕の池に落ちたんだ。
アメンボウのぼくはもう、それだけで溺れ死んでしまうよ。
「たすけて」
君という浮き輪なしにはもうぼくは生きれない。 (6/13)
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渇いた砂は風で飛ぶんだ。
ちっぽけな石だって簡単に運ばれる。
川の流れに逆らって葉っぱで作った船を必死に漕いだよ。
だけど。大きな流れに飲み込まれた。
死ぬべきだったかな?
君を失ったその日、僕は魚に食べられて腹の中で泣いていたよ。
まさか君がここにいたなんて知らなかったんだ。
本当にね。   (6/13)
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あの子の声が聞こえた。
町の雑踏の中?
電車にかき消される駅のホーム?
僕は探した。
走った。転んだ。走った。探したよ。
もう日が沈み真っ暗になっていた。
みつけた。
「何してるの?」
暗闇に包まれた教室の隅っこにあの子はいた。
体育座りで膝に顔をくっつけて。
僕にできるのはそばにいる事、それだけ?  (6/15)
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「じゃまだよ」
清掃員らしきおじさんは迷惑そうに言った。
ほうきと塵取りを持っている。
塵取りにはさっきそこを歩いていたカップルの物が入っているのが見えた。
笑い声がする。駅のホーム。
僕は君の吐いた言葉を拾うのに夢中だった事に気が付いた。
もう君と別れてから1時間になろうとしていた。  (6/15)