すーぱーすぺしゃるなブラックコーヒー① | 蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

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「やっぱり猫だよ、ねこ~かわいいよぉ」

「あ、うちは犬。タケシって言うんだ。」

「へ~」

「もうね私と同じだけ生きてるよ。」

「うっそ~?」

「私はハムスター飼ってるよん」

会社の更衣室。OL達の溜り場

お昼はいつもこんな感じで賑やかだ。

「あっちゃんは?何か飼ってる?」

「私?ペットは飼ってないな」

そんな余裕ないし

あ・・・でも、おじいちゃんがいる

・・・ある意味ペットかもしれないな

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ねぇ、飲んでみない?すぺしゃるなコーヒー。

おじいちゃんが入れてくれるんだ、毎日朝早く。

それはまるでベトナムコーヒー。練乳まで入れちゃうんだ

そうしないと濃くってツラいから。煮詰まってるだけ?

「俺、いい」

私と、あっちゃんは飲むけど、お兄ちゃんはいつも断ってた

でもその日は飲んだんだ。

最後のすぺしゃるだったから

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コポコポコポ・・・朝はコーヒーメーカーの音で目が覚める。

毎日コーヒーを入れる事、それがおじいちゃんの日課だ。

ご老人の朝は早い。いつも起床は四時半。

だから、私が起きる頃にはめちゃくちゃに濃いコーヒーができる。

このすーぱーすぺしゃるなコーヒーを

ブラックで一口飲むのが、私の日課。

「あっちゃん、おはよ」

弟のシュンが起きてきた。

「おはよ。今日は大学あるの?」

「うん、午後からだよ」 シュンは伸びをした。

おじいちゃんはずっとテレビを見てる。

お父さんとお母さん、それにおばあちゃんが

事故で亡くなってから

おじいちゃんはほとんど話をしなくなった。

「ワカちゃんは?」

「もうとっくにガッコ行ったよ」

ワカちゃんは妹、高校生。

「おじいちゃん、お昼は、敬子叔母ちゃんくるから」

軽くメイクの仕上げをしながら、おじいちゃんに声をかける。

おじいちゃん返事ないけど、いつも聞こえてる。

「じゃぁ、シュン君あと、お願いね」

そして、私は靴を履いた。

「いってらっしゃ~い」

さぁ今日も頑張って生きますか~

< 続く >
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不定期連載でーす。
気長に続きをお待ちくださいませ☆