「やっぱり猫だよ、ねこ~かわいいよぉ」
「あ、うちは犬。タケシって言うんだ。」
「へ~」
「もうね私と同じだけ生きてるよ。」
「うっそ~?」
「私はハムスター飼ってるよん」
会社の更衣室。OL達の溜り場
お昼はいつもこんな感じで賑やかだ。
「あっちゃんは?何か飼ってる?」
「私?ペットは飼ってないな」
そんな余裕ないし
あ・・・でも、おじいちゃんがいる
・・・ある意味ペットかもしれないな
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ねぇ、飲んでみない?すぺしゃるなコーヒー。
おじいちゃんが入れてくれるんだ、毎日朝早く。
それはまるでベトナムコーヒー。練乳まで入れちゃうんだ
そうしないと濃くってツラいから。煮詰まってるだけ?
「俺、いい」
私と、あっちゃんは飲むけど、お兄ちゃんはいつも断ってた
でもその日は飲んだんだ。
最後のすぺしゃるだったから
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コポコポコポ・・・朝はコーヒーメーカーの音で目が覚める。
毎日コーヒーを入れる事、それがおじいちゃんの日課だ。
ご老人の朝は早い。いつも起床は四時半。
だから、私が起きる頃にはめちゃくちゃに濃いコーヒーができる。
このすーぱーすぺしゃるなコーヒーを
ブラックで一口飲むのが、私の日課。
「あっちゃん、おはよ」
弟のシュンが起きてきた。
「おはよ。今日は大学あるの?」
「うん、午後からだよ」 シュンは伸びをした。
おじいちゃんはずっとテレビを見てる。
お父さんとお母さん、それにおばあちゃんが
事故で亡くなってから
おじいちゃんはほとんど話をしなくなった。
「ワカちゃんは?」
「もうとっくにガッコ行ったよ」
ワカちゃんは妹、高校生。
「おじいちゃん、お昼は、敬子叔母ちゃんくるから」
軽くメイクの仕上げをしながら、おじいちゃんに声をかける。
おじいちゃん返事ないけど、いつも聞こえてる。
「じゃぁ、シュン君あと、お願いね」
そして、私は靴を履いた。
「いってらっしゃ~い」
さぁ今日も頑張って生きますか~
< 続く >
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不定期連載でーす。
気長に続きをお待ちくださいませ☆