黒い箱②(5/2らー5/4お) | 蟻来たりでスミマセン(´ェ`*)

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楽々と聞き出した僕にとっては、

ちょっと拍子抜けだった。

しかも何なの、この人の軽さは?

見るともう妹と仲良くなりつつある。

「あ、なんか食べる?」とスナック菓子やら、

缶詰めやらジュースが出てきた。

「うまい棒めんたいこ好き~」

妹よ。さっきの勢いはどこへ行った?

「お姉ちゃん何か作って~」  


料理する材料が全くなかったので、

近所で買い物する事にした。

妹はゲームで遊んでるので留守番。

僕と男の子の二人で外へ出た。

すると突然

「なんか、ごめん」と謝ってきた。

「ん?何で謝るの?」

たとえこの人が断っても違う人だったかもしれない。

お母さん、寂しかったのかな?


留守番の、妹は買い物から戻ると、いなかった。

机の上に僕の携帯が。

メール画面に、

「お母さん帰ってきたから帰る」

と書いてあった。

「どうする?君も帰れば?」と男の子。

僕はちょっと考えて言った。

「泊めてくれない?」

「え!?」

「嫌?」

「い、嫌じゃないけど」

「そっか、じゃあとりあえず作るね」


「レタスチャーハン得意なんだ」

「うまい」

彼は嬉しそうだった。

ほんとに美味しそうに食べる。

やっぱり、こういう人に食べさせたい←え?

「ちょっと着替え取ってくるね」

妹にメールで用意は頼んでいた。

お母さんがお風呂に入るタイミングで

制服や鞄やらバックを妹から引き取った。


「ロックだね、お姉ちゃん」

妹が小声で囁いた。意味わかって言ってる?

お母さんには友達のところに泊めてもらうってメールした。

すると「お礼の電話したいから、誰のとこ?」ってメールきた。

ヤバイな、とりあえず寝たふりして、後で考えるか。

男の子のアパートに戻ると、お風呂から出た彼が待ってた。


「悪いね、こんな布団しかないけど」

「ううん」布団は二つあった。なんか旅館みたい。

シャワーを浴びて、パジャマに着替えて歯磨きして布団に潜る。

思ったより清潔。

「日当たりいいから干したんだ」

久しぶりの外泊。

男の人のアパートはもちろん初めての経験だった。

やっぱり意識しちゃうな。


「ありがとう」

「え?」

「泊めてくれて」

「い、いや」

なんかずっと気を張ってたのかもしれない。

ここは不思議と気が休まる。

「明日学校?」

返事がなかった。

もう寝ちゃったみたい。

私は起き上がって、彼の顔を見た。

気持ちいいくらい安らかな寝顔だった。



「行ってきます」

私はまるで自分の家を出るように言った。

「行ってらっしゃい」

男の子は手を振ってくれた。

狭くて薄汚いアパートだけど、またここに帰りたいって思った。

学校行ったら、誰にアリバイ頼もうかな?

そう考えてる、ちょうどその頃、

彼にお母さんからメールが来るなんて思ってもみなかった。


うちではなく放課後、足が向いたのは彼のアパートの方だった。

合鍵も持っている。彼はなぜか僕に優しかった。

「え!?」

咄嗟に隠れた。

突然ホテルから、彼とお母さんが出てきたから。

お母さんはなんかイライラしているみたい。

男の子は頭を下げている。

声が聞こえた。

「お子さんの元に戻って下さい」


「え?」

二人がいなくなった後、妹からメールが。

お父さんが帰ってきたって。

もう家を出てから2週間たっていた。

中国に出張してたらしい。

家に帰ると、あの日のお父さんではなく以前の優しいお父さんがいた。

「おかえり、お土産あるぞ」

可愛いパンダのチョコレートだった。


お父さんが帰ってきてしばらくたった。

お母さんも元に戻ったみたいで、以前の家族に戻りつつあった。

でもあの黒い箱はなんだったんだろう?

そんなある日、お父さんが庭でゴミを焼いていた。

そばには黒い箱が置いてあった。

「あ、それは?」

「これか。昔お父さんが書いた小説が入ってたんだ」



<<<END>>>


ちょっと無理やりですかね~?

140novelで、あいうえお順始まりの縛りしてってルールにして

これは結構つらかったです。

なかなか完結させるのが苦手なので、とりあえず終わらせてみました(^^)


読んでくださった方々ありがとうございましたー。