日常に困り事を抱えている子が、実際に使ってみてよかったものを集めて、同じ様に困り事を抱えている方にお伝えしたことがあります。
「療育グッズじゃなくても、使えるものってたくさんあるんですね」
「専用のものって結構高いんですが、これなら試しやすいです」
そんな感想も出た便利グッズの数々。
定型、障害関係なく、いいものはいい
今回は、鉛筆の補助具のご紹介です♡
鉛筆がちゃんと持てない
考えられる原因は4つ
①親指、人差し指、中指の三指の先に上手く力が入らず安定しない。
そのため、指の付け根部分に力が入る→ぐうっと握った持ち方になる。
②鉛筆を持っている感覚や紙に鉛筆の先が当たっている感覚が感じにくい。
そのため、鉛筆を持つ手に力が余計に入り、必要以上に紙に強く書いている。
③薬指、小指が安定しない。
④筋緊張の低さから、身体の姿勢を保つことが困難。
そのため、字を書く際に机にもたれかかる→腕に体重がかかる→腕を動かしにくくなる。
4つに分けて書きましたが、どれも繋がっている気もするんですよね。
1つ解決すると、もう1つの解決の糸口が見えてきたり。
とりあえず、自分の子の原因はどこだろうかと見てみるといいかもしれません。
薬指と小指が安定しない
今までの持ち方を矯正するのは、中々大変です。
薬指と小指。
伸びてしまった状態だと、三指が不安定になるので、字はとても書きにくいと思います。
薬指と小指が握れるようにするために、このような形の補助具がおすすめです。
これは、鉛筆ではなくスプーンですが、イメージとして分かりやすかったので貼ってます。
飛び出たところを小指と薬指で握らせることで、三指が安定します。
これを、おゆまるを使って作っていきます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210611/20/deco87/22/f7/j/o0810108014955883968.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210611/20/deco87/00/06/j/o0810108014955883978.jpg?caw=800)
親指、人差し指、中指(三指)の先に力が入りにくい(ぐう持ちになる)
指先の動きって中々これが難しいんです。
普段、洗濯物を干す時、洗濯ばさみに挟んで干しますよね?
あの動き、簡単にやってますが、凄いことなんです。
なので、三指の指先で鉛筆を持ち、更にその状態で字を書くことは難しいことなんです。
慣れたら、正しい持ち方の方が力も入りやすいし、変なところに力が入って疲れることもなくなるのですが。
細いものより、太さのある方が持ちやすいし力も入りやすいので、こういったものを使うといいかもしれません。
持ち方が安定してきたら、徐々にこういうものに切り替えてもいいかもしれません。
鉛筆を持つ時、指を置く場所がおかしい
ポジショニングの問題解決だけならば、クリップを使うのも1つです。
恐らく探せば家にあるだろうというものを使うので、試しやすいです。
こちら
今回は、鉛筆を持つための工夫に焦点を当てて書きました。
初めにも書きましたが、書字と姿勢はとても繋がっています。
鉛筆がちゃんと持てるようになると、姿勢も良くなる可能性があるし、逆もまた然り。
色々試したけど、上手くいかない
そんな時は、違うアプローチをしてみるといいかもしれません。
例えば、鉛筆の持ち方に着目して、ぷにゅグリップなどを試してみてあかんかった場合。
姿勢はどうか?
座位保持が難しいのかもしれない。
それならば、座ることを助けるためのグッズを試してみる、体幹を鍛えることをやってみる…みたいな。
ここに書いたグッズも、もしかしたら合わないものばかりかもしれません。
みんなに合うとは限らないので。
でも、これがきっかけで何かが変わる人もいるかもしれない。
そんな思いで書きました。
どなたかのお役にたてると嬉しいです。