成績が上がらない娘との話をして分かってきたこと

 

①何のために受験勉強をしているのかぼやけてきた

②現状の成績で実際に合格できるかどうかの認識がない

③自分に必要な勉強量を認識していない

④自分より優秀な子がいて面白くない

 

今日は④についてお話ししますね。

 

④自分より優秀な子がいて面白くない

 

これについてはうちの娘特有の問題ではありますが、これに似た特有の問題をそれぞれのお子さんで抱えている可能性がありますので触れてみたいと思います。仲間との比較、関係性だとか。まだまだ未熟な子供たちです。学校では優秀でも塾では平凡に陥ってしまっている子も多いかと思います。

 

娘の場合、小学校からすべての学年で学級委員をしていて、そこが自分の定位置のようなプライドを持っていたりする子です。そんな子が塾に行くと上には上が普通にゴロゴロいるんですね。

 

私ってそれほどすごくないんだ…

 

娘の場合は、何かを努力して学校での地位を築いている感触はあまりないのではないかと感じます。なんとなく自分の立ち位置がそこに出来上がっている。環境による相対的な優等生だったんだろうと思います。

 

娘にとってそこは居心地がよく相性の良い場所です。

それが塾に入ると自分の立ち位置が平凡な子になってしまう。

 

これって、社会に出ると尚更感じますよね。

基本的にその会社にいる同僚は自分と同じレベルの人たち。

まして先輩やさらに上の上司など異世代バトルロイヤルに立たされるんです。ましても選べない上司の縛りが存在して。

 

学生時代の常識が社会(または会社内)の非常識。

 

さらには日常業務は答えのない問題をエンドレスで多発的に解決していくことを求められていくわけです。

 

それができて普通の一人前。なんてね。

 

小学校の天才ともてはやされた子平凡な大人を目指す皮肉な図式でもあるわけです。

 

 

話を戻しますが、娘にとってはこれもまた勉強に向き合えない一つの原因でした。

 

さらには女の子という特性なのか、塾の先生がそのクラスで一番できる子にやたらと質問したり褒めたりすることで、嫉妬という感情まで持ってしまっています。

 

「他のみんなもあの子ばかりエコひいきしている」なんてことまで話してきます。皆さんもご承知の通り、小学生の「みんな」発言は大体は本人の主観なんでしょうが、まさにそれを言い出すところまで感情が入ってしまっているんですね。

 

こうなると彼女にとって授業楽しいのかな?勉強いやになっていない?なんてことも。

 

あと気になったのが、成績上位の子たちの話をするときに「すごくできる」「すごすぎる」といった言葉を多発しています。

 

これはもうすでに勝敗がついたかのような発言で自分とは別次元であるという認識です。追い越すどころか追いつくのなんて無理と白旗上げているようなものです。

 

正直、この気持ちでは到底受験に勝てないと感じました。

 

誰と戦っているつもりなのか?

自分自身の目的に向かっていることを忘れていないか?

 

確かに順位は出ます。

席順も決まります。

今の自分より成績の良い子がいます。

 

それがどうしたの?問題あるの?

 

娘に対して成績上位者に「すごくできる」「すごすぎる」なんてもう言わなくていいよと伝えました。

 

彼ら彼女らは、それだけのことを積み重ねてきた子たちなんだよ。「立派」ではあるけど白旗を上げて傍観する対象ではない。

あの子たちみたいに努力して積み重ねていけばいい。

追いつきたかったら、その倍やればいい、成績上位者はスピードを緩めてくれないから、もっとやらないといけないかもしれない。

 

それだけやって近づいたときに、その子たちに対して「すごくできる」「すごすぎる」と本当に思うならそれでいい。でも、その時、きっとそうは思っていないから。やっているから努力しているからそこにいるだけ。自分もやったからそれが分かるようになるんだよと。

 

とはいえ、ひとまず1か月間激しい量の学習に没頭させました。

下記参照

 

 

 

娘はそれでもしばらくは「すごくできる」「すごすぎる」という言葉を使っていました。ただ、だんだん真剣さを増すにつれてその言葉は出なくなり、1か月後に成績が急上昇し始めた後は、「すごくないし、追いついてみたいし、追いつける」ポジティブな発言にかわってきます。

 

ただね、

正直そんなに簡単には埋まらないし、そんなに簡単には勝てません。

 

1度勝てても勝ち続けることはさらに厳しいでしょう。

それでもやはり大きな前進です。

 

さらに娘にはその先の誰と戦っているのかということに本当に気付いてほしいと思っています。それに気づいたときには成績上位者のことを意識しているよりも、今自分にできることにのめりこんでいると思います。

 

父さん先生は受験勉強をするからにはそこにたどり着いてほしいと思っています。成功体験としての結果として合格も大事ですが、そのプロセスの自分自身との戦いに目を向けてほしいのです。ありきたりな話ですが、やはりそこにつきます。

 

塾の先生にエコひいきだなんて感じる必要もないわけです。

さらに言えば、自分がそのころにはエコひいきされてると思われる立場にいるかもしれません。

 

それに気づいたときに、自分の成長を実感できるのではないでしょうか。中学受験で得られることはたくさんあるかと思います。

 

自分自身と向き合える機会を持てること。その機会から多感なこの時期に自分自身を知ることができ、それを理解してどんな大人になっていきたいのか。そんなこと娘と一緒に考えていける中学受験。親として楽しんでいきたいと思います。

 

 

受験生みーんな頑張れ!

いっぱい悩んで、いっぱいもがいて、いっぱい悔しがれるチャンス!自分を見つけられるチャンス!

 

みんなの父さん母さんも応援しているよ。

 

今日もちょっと熱くなりすぎました。(笑)

 

 

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