成績が上がらない娘との話をして分かってきたこと

 

①何のために受験勉強をしているのかぼやけてきた

②現状の成績で実際に合格できるかどうかの認識がない

③自分に必要な勉強量を認識していない

④自分より優秀な子がいて面白くない

 

 

今日は③についてお話ししますね。

 

③自分に必要な勉強量を認識していない

 

娘の目標校は国立大附属中で通常の4教科試験ではなく適性検査という総合力問題での入試形式になっています。

 

4教科の知識に加えて、時事問題や生活に関する知識や考え方を問う問題、楽譜を見て楽譜内の音符をうめさせる音楽やさらには美術に関する問題も出題しています。

 

過去問を見て、4教科に比べて対策のしにくい的の絞りづらい問題だなという印象です。逆に子供にとっては意味不明でも、大人からすれば普通に日常の知識でわかる問題もあり、確かに仕事でも優秀な大学の新卒の新人などが何でこんなこと分からないんだ?などと思ってしまうことも多少は教育改革で変わってくるのかな?といった問題も見ます。正直、それでも意図はわかるものの小学生にそれ聞くのか?という的外れとも思える問題も社会人目線から考えると見え隠れするのですが。

 

ただ、問題の内容うんぬんより、多感で遊び体盛りの時期をつかっての受験経験です。この経験こそに意味があるので内容は実際は些末な話だと感じてます。

 

子供たちの条件はみな一緒。

 

適性検査のような特別な対策をしないといけない試験でもそれを楽しめる子じっくりと考える力を蓄積していける子になってくれればどんな受験形式でも構わないと思っています。

 

対策は結局は知識蓄積型の対策と実態は変わらないというのも皮肉ですが。うちの娘的には適性検査タイプのほうが面白みを感じられるようです。実際、私が見ても志望校の過去問面白いです。

 

ある年の過去問にセミの幼虫の輪郭だけが描かれていて、その中身を描写せよなんて問題があるのですが、これ受けたかった!なんて思ってしまいます。(笑)

 

出題意図はもちろん、昆虫の体のつくりの知識と普段の生活での観察力を問うてるんでしょうが、田舎育ちで森でカブトムシ、クワガタ捕まえて過ごした子供時代の自分にとっては当たり前にかけてしまう問題なのですが、都市部で育った娘たちにこれ書かせるのか。それも女の子がこんなの興味持たないよな。なんて思いながらも。。。でも、こういう問題って、塾などでは、昆虫の体のつくりのパターンを覚えさせて、あとは写真でいくつか別のケース。昆虫以外にも動物、魚、鳥、爬虫類などをじっくり覚えさせる対策をするんでしょうね。うーん。適性検査といいながらも結局知識暗記になるだけなんで・・・などとも思ってしまいます。

 

 

と前置きがながくなってしまいましたが

 

③自分に必要な勉強量を認識していない

 

志望校の適性検査対策というのはまだ小学校5年生では本格的には行われていません。上記のように対策の幅が広く掴みづらい分野の問題が多数出てくるため、結局、確実に狙われる時事問題だとかに山を張って対策するしかないという点で、小学校6年生になって対策することになるんですね。時事問題はまさに入試問題を作っている夏頃までの知識が問われやすいため、出そろった頃に対策するのが有効でしょうし。

 

そんな状況なので、塾では考えるための基礎知識を勉強しています。難関私立中のような激しい詰込みでもないので、娘にとってはお気楽に受けているようです。

 

ただ、それだけに実際の中学受験の厳しさを把握できていないようでもあります。志望校の倍率は約8倍。普通にやっては普通に落ちる倍率です。昨年ある業界で偉業を遂げ世間をにぎわせた生徒が在籍している学校でさらに人気が高まる傾向にあり、進学実績も生徒数のわりに旧帝大などの合格率が高いため、どうしても競争が激しくなっています。

 

そこでオンラインの自習室を覗いて本気の受験生がどれくらい頑張っているか見てもらうことにしました。

 

平日夕方から深夜まで5~6時間はこもっている子もいます。

土日だと10時間超える子も。

 

娘にとっては衝撃だったと思います。

同じ世代の子が、家でこんなに必死になっているなんて。

 

もちろん時間をかければよいなんてことはあり得ません。

集中して短時間で質を高めることのほうが意味があります。

ただ、どんなに効率よくやっても内容が足りないと意味がないため、彼女に1か月で小学5年秋までの総復習を3回まわすことをしてもらいました。

 

意図はきたる本格的な受験対策に向けての

 

・弱点部分の洗い出し

・繰り返し勉強することでの知識定着

・スピード重視の勉強法

・集中-休憩の習慣化

 

1教科当たり1日50~70ページ、これを2~3教科ずつ1日で進ませましたので、内容は難しめではないものの量が結構ハードです。

通常は1日10ページも進めばいいような勉強の仕方でしたので、一日当たり50~70ページx2、3教科で100~200ページくらいこなします。最初は相当きついと半泣きになっていました。ただ最初は粗くて大丈夫。とにかく目を通す、問題をじっくり解くではなく読む感覚で、少し考えてわからなければとりあえず印をつけておいておいて先に進む。それだけでいいからと。

 

これを1か月で3周回してもらいました。

 

最初は量に唖然としてましたが、やりだすと案外できることに気づきます。わからない問題は置いといて良いという前提でどんどん進めます。わからない問題は一緒にそのあと父さん先生と解いてみます。1回目はそれなりに分からない問題が出てきますが、2回目はずいぶんとそれも減りスピードアップ、3回目はもっと楽に感じスピードアップしていきます。

 

こうなると娘は楽しくなってきます。

単純に繰り返す特別な方法ではないです。

ただ、大量な内容時間制限を設けて、とにかく早く進めていくことで相当な集中力を身につけて行きます。

 

やる内容的には難易度がそれほど高くないが内容を網羅している参考書を使いました。

 

まだ知識に粗さはあるものの、全体像を掴み自身で知識ごとのつながりに気づきやすくなるので、勉強の楽しさを味わえる体験を多少感じはじめて来たようです。

 

この楽しい経験こそ、適性検査対策には重要だと感じています。自身で、一つの問題にあたった際に使用した知識、それとつながりのある知識が芋づる式に出てくる感覚。

 

この感覚があると普段の生活や新聞ニュースなどで出てきた事象や単語に反応するようになり、次々と、「これ勉強したことだ」、「これも覚えておこう」、「これもこう考えられる」といった興味につながっていくことになります。実際に普段の会話に勉強でやったことが出てくるようになり始めます。

 

 

こうして知識の絶対量勉強の習慣化し一度ハードに詰め込んで基礎知識の道具をそろえ、まず1か月間対策をしたところ、早々に全県模試理科を100点をとり他の教科も軒並み成績が上がり自信につながったようです。思ったより早く効果が出てきたので、今回はできすぎだとも感じますが、ここまでいかなくても確実に効果が出ると確信していました。

 

子供たちから先入観を取り除いてやり、自分がこんなにもできてしまうのかという自信と驚きを感じてくれればしめたものです。もちろん、最初は子供にとっては苦痛です。ただ、無理に決まっているという思い込みを取り除いてあげれば、進める量や内容はどんなやり方でもいいと思います。

 

是非、子供の自信の扉を開いてやってください。

 

 

今日も長くなってしまいましたが、最後までありがとうございます。

 

 

娘の気力充填率70%→90%(勉強楽しいかも♪)

 

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