昨日、仕事を終えた夫と外食することになり、食事をしながら父の検査結果について話をしました。
夫は医師と言っても整形外科医なので、食道小細胞がん治療に関する最新の専門知識は持ち合わせていません。
けど、主治医の判断を医師としての知識で解釈するので、その判断根拠を推測してくれるのです。
夫にはなしたこと。
---
・抗がん剤のファーストライン(シスプラチン+イリノテカン、3クール投与)が全く効かず、一時は食道がほぼ塞がった状態となり、もう先は長くないと覚悟していた父が、その後セカンドライン(タキソテール、7クール投与)により、食道原発と腹部転移部のガンが無くなった状態になったこと。
・ 一部残っているガン(咽頭部の転移部)については抗がん剤が効いていないようなので、今後手術によって取り除くことも考慮すると主治医に言われたこと。
---
返ってきた夫の意見は以下の通り。
---
・食道小細胞がん自体の症例がものすごく少ない上に、積極治療しても1年生存率が10%程度という極めて悪性度の高いガン。
一番よく効くとされるファーストラインが全く効かなかったにも関わらず、セカンドラインの抗がん剤がじわじわ効いてガンが無くなるようなケースは、少なくとも自分は聞いたことがない。
・前例が無いから今後の治療方針も手探りになるだろうけど、ここで咽頭部の転移部分を切除するという判断はちょっと謎。
珍しい症例だけに、主治医が少し冒険心?を出しているのかも知れない。
・咽頭部からアプローチする手術は結構簡単なので(整形外科手術でも執刀することがあるそう)、1時間と掛からない、比較的リスクの少ない手術になると思う。
けど、手術をやるからには体力が必要だし、術後に不調になるケースもあるから、手術するメリット・デメリットは良く聞いておいた方が良い。
・今後の治療方針についてはCT検査結果だけで決めるのではなく、PETでしっかり転移の如何を確認してもらうべきでは?
PETは体への負担も少ないし、CTで見落としてしまう小さな転移も発見できるから、PETの結果転移が認められないと分かった上で、手術を考慮するべきだと思う。
他にも転移があるのに、一部だけ切除手術しても意味がないから・・・
・主治医は大学病院の副院長とは言え、、これだけ珍しい症例の治療方針は医局全体のカンファレンスで意見を出し合いながら決めると思うので、主治医としても手術の判断は慎重に進めると思う。
・ガンが無くなったとしても、再発リスクの高いガンだから、やはり一喜一憂は禁物。
・治療がここまで進んでいる状況だから、今更セカンドオピニオンは受けず、主治医と相談しながら決めればいいと思う。
---
父や母も、夫の意見は「 娘の夫の意見 」ではなく「 医者の見解 」として聞いてくれるから、早速メールで伝えてみよう。
夫は家ではただの人(!)だけど、やっぱり医者だったのかと思った妻でした