月曜22時にフジテレビ系で放送されているアンメット。
原作漫画を改変しての作品だけど、ちゃんと許可取しての作品。
脳外科医の話という事で注目してました。
第一話は見落としたのですが、先日第二話を視聴。
この中で出てきた「左反側無視」という現象。
私も左側麻痺だったのでよくわかります。
認識しているのに対応してるつもりでも出来てない状態。
頭の中で出来てると思っても実際には出来てない。
劇中サッカーが題材だったので、説明すると。
健常者の場合。
ボールが左側に来る→認識して脳が反応して左に動けと指示する→身体が反応する。
脳障害がある場合。
ボールが左側に来る→認識する→ボールの軌道を予測する→健常な右側で左側のカバーをする→脳に健常な右側を使って左に動けと指示する→身体の左側をカバーしながら右側を反応させる。
注意確認を何度もする状態。
こうしないと対応できないから、脳がとてつもなく疲弊してしまう。
しかも脳が半分しか使えない状態だから熱をだす。
PCのCPUの熱と一緒。
劇中、左麻痺の表現が本当に上手かった。
座ってると自然に左側に倒れるとか、車椅子の時右足だけ地面につけて蹴って進むとか。
回復のシーンでテーブルに左手が置けるとか、本当に細かいところが再現されてました。
(麻痺になるとテーブルに手を置いても必ず下にずり落ちます)
ただ一つ倒れるシーンはどうしても受け身を取ろうと腕が動いてしまう。
これは人間の防衛本能だから仕方ない。
本来はもっと無様に変な方向に倒れるから本当に危険になる。
実に凝った演出で見事だった。
恋愛とか展開とか興味無かったので、そこは漠然と見てました。
なかなか面白いのでオススメです。