大野和士 東京都交響楽団 マーラー 復活(230316) | クラシックコンサート日記

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2023年03月16日(木) 19:00- サントリーホール 赤坂

□マーラー:交響曲第2番 ハ短調 「復活」

指揮:大野和士
ソプラノ:中村恵理
メゾソプラノ:藤村実穂子
合唱:新国立劇場合唱団
東京都交響楽団


コロナで、このような声楽付き大曲はしばらく
聴けなかったが、久しぶりに聴いて感動した。

大野和士のマーラーは、3番を聴いたことが
あったが、固い音楽で全く感心しなかった。
2番は大野さんに向いているのではないか
と思ったので、今回チケットを購入した。

第1楽章は、やはり音が固くやや聴きずら
かったが、第2楽章から音がほぐれてきて
以降は、かなり立派な響きが聴けた。

2週間前のメッツマッハー/新日本フィルの
熟成された大人の音楽とは異なり、表現で
勝負するというよりは、力一杯の力演、熱演
であったが、この曲ではそのような
スタイルでも十分面白く聴ける。

今まで、この曲を小澤/新日本フィル、小澤/
サイトウキネン、ハーディング/新日本フィル、
ルイージ/サオイトウキネン、上岡/新日本フィル
ノット/東響で聴いたが、終楽章は今回が
一番熱い演奏だったかもしれない。

都響は、マーラーを多数演奏しているだけ
あって、安定していていい音だ。
弱音での美しさがもう一歩欲しいところ
だが、これは指揮者に責があるのだろう。

藤村実穂子のメゾソプラノは、凛とした
透明な声で見事だが、この曲で聴くのは
3回目で、別の歌手でも聴いてみたい。
中村恵理の歌は、新鮮味があった。

会場は満員。
演奏前の拍手は、期待感で熱い拍手。
演奏後は、熱烈盛大な拍手が続いた。
久しぶりにこの曲を聴けた喜びだろうか。