2026年08月01日(土) 15:00- ミューザ川崎
□バーンスタイン:『キャンディード』序曲
□バーンスタイン:『ウエスト・サイド・ストーリー』から「シンフォニック・ダンス」
□マーラー:交響曲第1番 ニ長調『巨人』
指揮:佐渡 裕
新日本フィルハーモニー交響楽団
約1か月ぶりのコンサート。
重大な病気ではないが、人生初の手術・入院となったため、7月はコンサートに行くことが出来なかった。開腹手術ではなかったため、気楽に構えていたが、全身麻酔後の数日間は想像以上にしんどかったです。体力が無さすぎるのでしょうか。
術後の体力が落ちている中、猛暑での術後初の外出は一抹の不安があったが、なんとか大丈夫であった。
佐渡さんがバーンスターンとマーラーを振るのであれば、はずれは無さそう、でも術後に聴く曲としては、少し元気が良すぎる曲ばかりかも、と思いながらコンサート会場へ。
最初は、バーンスタイン キャンディード序曲。
佐渡さん得意中の得意の曲。佐渡さんしてみれば、鼻歌を歌うくらいの感じだろうか。
予想どおり、元気一杯、ダイナミックで、愉しさ満載、喜びが爆発する感じの見事な演奏。新日本フィルは最初の曲が粗い響きになる場合があるが、今回は粗さが無い見事な響きであった。すみだトリフォニーで聴くよりずっといい音で聴けたが、このホールをホームにしている東響がうらやましい。
次は、バーンスタイン ウエスト・サイド・ストーリーからシンフォニック・ダンス。
こちらも、佐渡さんにはぴったりの曲。
「プロローグ」はジャズの雰囲気があり緊迫感もあった。「サムウェア」は幻想的な歌が心にしみた。
「スケルツォ」は軽みのある楽し気な歌であった。「マンボ」は熱気がありノリの良い演奏。
「チャチャ」は弦が繊細な響きであったが、その後の「フィナーレ」までは、もう一歩緊迫感があっても良かったのでは。
休憩後は、マーラー 巨人。
佐渡さんのマーラーは、9番、6番、3番が良かったが、1番はもしかして佐渡さんのおおらかな感じの音造りでは少し物足りないかもしれないと思ったが、ほぼ予想どおりであった。
第一楽章がやや平凡な出来である。出だしの弦は十分音量を抑えた幻想的で緻密な響きであったが、管、特に木管の表情が平凡で、私にはアバウトな響きに聴こえてしまう。その後も、弦はいい音がしていたが、管楽器群の響きが私の好みに合わず、全体的にはキレと爆発的な響きに欠ける、緊迫感が少々足りない音楽に聴こえてしまった。
第二楽章は、キレはないがなんとなく味がある表現で、中間部の弦も優雅な表情をしていた。
第三楽章は、コントラバス独奏が安定した演奏。オーボエも味のある表現で、ここでの弦も美しい演奏であった。
第四楽章は、全奏での力強い音が聴け、弦も緻密で艶やかな音がしていてなかなか良かったが、中間の展開部や最後のフィナーレは、もう一歩突き抜けた高揚感と爆発的で引き締まった響きが聴きたかった。中間部では音量を抑えた沈み込んだ表現も聴かれ、美しい部分はあった。
通常、サントリーホール他ではオケ正面で聴いているが、今回はいい席が取れず舞台横の席。
金管がもう一歩鮮やかな音に聴けなかったが、席の影響もあるかもしれない。
終演後は、ブラボーが飛ぶ盛大な拍手であった。
アンコールがあり、スーザ 星条旗よ永遠なれ。
陽気な演奏会であった。